『Destiny 2(デスティニー 2)』のお披露目イベントにて、今作でも「専用サーバーは用意しない」と会場で明かされ物議をかもしていたネットワークモデル。公式サイトの「今週のBungie – 2017年5月25日」にて、エンジニアリングリーダーであるマット・シーガー (Matt Segur)氏がこのネットワークモデルについて詳しく解説しています。
Destiny 2 のネットワークモデル
プロジェクトリードのマーク・ノースワーシー(Mark Noseworthy)氏が「Destiny 2では専用サーバーは用意しない」と発言をしましたが、本日公開された「今週のBungie」によると、どうやらコミュニティが受け取ったニュアンスとは別の意味が内包されているようです。 この件に関して責任者であるシーガー氏のコメントを引用しました。
-- それで、なぜ専用のサーバーがないの?
マット: Destiny 2のアクティビティは全てBungieサーバーの1つによってホストされています。つまり、レイドに挑戦中、オシリスの試練の対戦中にホストが移行するということがなくなります。Destiny 1ではプレイヤーのハードウェアがホストを担っていて、スクリプトとミッションロジックのみがデータセンターで管理されています。私達が開発のために使っている基盤については、GDCで行ったDestiny 1のプレゼンテーションを見てください。このトークでの用語を使うと、Destiny 2では、ミッションホストと物理ホストの両方がデータセンターで管理されることになります。
-- ちょっと待って。それって、専用サーバーってことじゃないの?
マット: そういう言い方はしていません。なぜなら、ゲームコミュニティで「専用サーバー」と言うと、完全なクライアント・サーバーのネットワークモデルになるからです。Destiny 2は、Destiny 1と同様、クライアント・サーバーとピアツーピア・テクノロジーを合わせて使っています。ゲームの進行のし方よりもサーバー、プレイヤーの動きやスキルよりもプレイヤーに権威がいくようになります。こうすることで、どこに住んでいるか、誰とプレイしているかに関係なく、キャラクターを動かしたり、射撃させたりなどする時に即時性を感じることができるようになります。
-- それで、何故ピアツーピアなの?予算の問題?
マット: 違います!ゲームプレイのために初めてクラウドサーバーを使うことも含めて、Destiny 2のサーバー構造を確立するためにかなり投資しました。Destiny 2の様々な協力プレイ、マルチプレイ体験には、このモデルが最善だと考えています。エンジニアリングは常に相殺取引や費用対効果分析を考えていますが、チームとして、Destiny 2用に作ったこの独特なテクノロジーには全く後悔はありません。
要約すると、Destiny 2では「専用サーバー」が無いわけではなく、「専用サーバーとP2Pを組み合わせたモデル」となります。 なぜ「専用サーバー」と断言しなかったかというと、P2Pと組み合わせたこのモデルは厳密には「専用サーバー」の定義からは外れるため、「Destiny 2に専用サーバーはない」という発言に至ったようです。
このネットワークモデルは『Destiny』でも採用されていましたが、『Destiny 2』ではBungie側に用意するサーバーの数を増設。これまではプレイヤーのハードウェアが担っていた役割もサーバーが負担することで効率を上げ、キャラクター操作時の遅延やラグといったものを軽減されるようです。
PC版のチート対策
Bungieは数年前から用意していたアンチチート計画があるらしく、セキュリティ管理は新しい挑戦となるがそれでも自信はあるようです。
これらの「ネットワークモデルの効果」と「PC版のチート対策」も、すべては実際にプレイヤーの手に委ねられてから本当の効果が判明するとしています。まずは今夏に予定されているベータテスト、でBungie側とコミュニティ側双方から様々なテスト結果が得られることになります。
ベータ版の配信予定
現時点では2017年夏ということのみ決まっており、今は正確な日付の発表とベータ用ビルドの準備をしています。
アクティビティ統計が表示されない問題
現在、いくつかのアクティビティの統計がBungie.netで表示されない問題が発生しています。この問題が解決するまではBungie.netのAPIを利用しているGuardian.ggやTrialsReportといったサードパーティも影響を受けます。 現在、幾つかの問題は解決し始めましたが、すべての問題が解決して統計が処理されるまでには最大48時間かかります。
開催まで残り3週間を切った今年のE3にBungieも参加します。筆者もE3に行きますので、そこでまた新たな情報をえられ次第記事にしますので、続報をお待ち下さい。
Destiny 2 | ソロゲーマーへ朗報! 開発ドキュメンタリー「クランとガイド付きゲーム」日本語訳 | EAA
『Destiny 2』の発売日は2017年9月8日で、対象機種はPlayStation 4、Xbox One、PC(国内ではPS4のみ発表済みで、Xbox OneとPC版は現時点では不明)。
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Source: Bungie
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コメント
コメント一覧 (2件)
これって1と同じようにv6プラスでは接続出来ないと考えていいのかしら
ソロでやるゲームではないと思うんだがなあ…
というか前作で脱落した人はストーリーもさっぱりだろうしレイドのシステム自体は変わらないからまた同じ理由で脱落しそう
というか日本では売上激減だろうからなんともな…寂しい話だが