以前にマルチプレイヤーでナチスのシンボルでもある鉤十字(ハーケンクロイツ)が描写されないことが判明した『Call of Duty: WWII(コール オブ デューティ ワールドウォー 2)』ですが、開発元のSledgehammer Games(SHG)へのインタビューからその決断の理由が明らかとなりました。
キャンペーンとマルチとゾンビの違い
E3にて判明したように、キャンペーンでは歴史に忠実であるためにナチスのシンボルである鉤十字(ハーケンクロイツ)が登場。ただしマルチとゾンビではその描写が行われません。その理由をSHGの共同創設者であるマイケルコンドリー氏は以下のように語りました。
「本作のキャンペーンでは、世界でも最も大規模な戦争と、そこで自らを犠牲にし散っていた人々に敬意を払いながら、品質の高いエンターテイメントを届けることに重点を置いている。ストーリーもその大義に敬意を払う形で語られている。一方で、マルチプレイヤーはコミュニティーを繋げ『CoD』を楽しむことに重点が置かれている。進行のペースも早く、過去の作品と異なり残忍な行為も登場するが、創造性を発揮するための自由を確保することでファンが真に愛せるマルチプレイ体験を作ることができた。」
「ゾンビは創造性はとても高い自由度だった。ルーツとなる“ナチゾンビ”に回帰するような形になる一方で、SHG特有のアドレナリン全開でリアリティのあるオリジナルのストーリーを作り上げることができた。それぞれのモードは異なったアプローチが取られている」
キャンペーンとマルチの目的が違うことを説明した上で、コンドリー氏は鉤十字の描写がゾンビとマルチプレイで行われない決断に関して下記のように続けました。
鉤十字を登場させない理由
「しかし、マルチプレイヤーとゾンビをプレイしているグローバルのコミュニティーでは、(鉤十字の描写を)行わないことにした。我々はコミュニティーに共にプレイして欲しいと思っている。地域の慣習や法律には敬意を払いたいし、率直に言うと(鉤十字は)様々な感情を孕んだ暗いシンボルだ。それがマルチプレイヤーにマッチするとは感じていない。
キャンペーンは異なったアプローチを取っており、我々が責任を持てるものだ。マルチプレイヤーでのアプローチはそれとは異なる。このアプローチに私は自信を持って責任を取ることができる」
コミュニティーからはマルチやゾンビで鉤十字の描写が行われないことに対して「歴史に忠実ではない」という意見も多く聞かれましたが、世界中のプレイヤーがプレイする人気シリーズであるからこそ、そこにはモード毎の明確なコンセプトとコミュニティーに対する配慮があることが伺えます。
今後もキャンペーン、マルチ、ゾンビの詳細が続々と公開されると思われるので、続報にご期待ください。
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『CoD:WWII』の発売日は2017年11月3日で、対象機種はPlayStation 4、Xbox One、PC。
Source: Charlie Intel
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