大人気バトロワタイトル『フォートナイト』や「Unreal Engine」の開発などで知られるEpic Gamesは8月6日、評価額173億米ドルで17億8,000万米ドルの資金調達ラウンドを発表しました。
止まらぬ勢い
『フォートナイト』の歴史的ヒットによって一気に知名度が上がったEpic Gamesは、昨今では自社ゲーミングプラットフォーム「Epic Store」の運営や、映画産業にも活用されるゲームエンジン「Unreal Engine」の開発を手がけ、7月にはソニーから2億5,000万米ドルの出資を受けたことでも話題となりました。
そんなEpic Gamesは現地時間8月6日、評価額173億米ドルで17億8,000万米ドルの資金調達ラウンドを発表しました。
gamesindustry.bizの過去の記事では、1991年に創業したEpicの評価額は、2012年にテンセントがEpic株(非公開)の40%を購入した頃には約8億2,500万米ドルでした。『フォートナイト』のヒットを経て、2年前は約80億米ドルと見積もられていたこともあり、今回の評価額173億米ドルという数字からは、過去数年間の同社の急伸ぶりをうかがわせます。
同じく北米ゲーム産業の巨塔エレクトロニック・アーツ(NASDAQ上場)に目を向けると、こちらは8月12日の時点で時価総額約400億米ドルとなっています。株式非公開のEpicとは単純な企業価値の比較をするのは難しそうですが、Epicは先日も「Unreal Engine 5」と、同エンジンを用いた次世代の美しいゲームグラフィックを公表したこともあり、いずれはEAのような規模の企業へと成長することが期待されます。
なお2019年のEpicの収益は42億米ドルと発表されており、EBITDA(税引前利益に、支払利息および減価償却費を加算した値)は7億3,000万米ドルでした。2020年は収益予測50億米ドル。EBITDAは10億に達する見通しです。また、いわゆる巣ごもり需要もあり、今年4月だけでも『フォートナイト』で4億米ドルの収益があったとのことです。
Epic Storeに出資しつつ『フォートナイト』のスタッフ増員を続けているEpic Gamesが、今後ゲーム産業に与える影響に注目が集まりそうです。
Source: VENTURE BEAT
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