Riot Games(アットゲームズ)は、無料タクティカルFPS『VALORANT(ヴァロラント)』のプライバシーノーティスおよびサービス規約を更新し、ゲーム内ボイスチャットの録音を実施、その内容を評価する計画があると発表しました。
ヴァロラントの「音声評価システム」
VALORANT VOICE EVALUATION UPDATE
今回実装の可能性が示された「音声評価システム」は、“破壊的行為”に対抗するための大きな取り組みの一貫。この種の行為に関する報告が提出された場合に、ゲーム内の音声通話を記録し評価するシステムのこと。“破壊的行為”は暴言や脅迫、差別、侮辱、嫌がらせ、不快な言葉などが含まれ、この音声評価システムはまず『ヴァロラント』から運用開始となります。
この音声評価で、対象者が何らかの行動を起こす前にポリシー違反となる明確な証拠を収集し、「なぜその行為がペナルティになったのか」をプレイヤーにフィードバックすることもできます。
ゲーム内ボイスチャットの録音は、2022年7月13日より北米地域/英語のプレイヤーを対象に開始。言語モデルをトレーニングし、今年2022年の後半にベータ版をリリースすることが目標とされています。
慎重な運用が求められる
「このツールが効果的なものであるという確信する必要がある」ため、今後のベータ版のローンチまでは、録音されたボイスチャットがBANなどのレポートに利用されることはありません。加えて「万が一間違い起こった場合には、誤検知を修正できるようなシステムを用意」とも記載。きちんとその効果と制度を調査し、いわゆる誤BAN等への対応も準備されているようです。
以前からコミュニティ健全化の努力を続けているRiot Gamesですが、音声評価システムに関しては次のように述べています。「“成長痛”があることは確かですが、すべてのプレイヤーにとって、より安全でより包括的な環境を約束することは、それだけの価値があります」。
新たな技術の登場時には、何らかも問題や反対勢力が生まれるのは世の常ですが、過去には強力すぎるアンチチート・セキュリティである「Riot Vanguard」が賛否を呼んだ『VALORANT』(詳細記事)。今回も海外掲示板Redditなどでは、すでに同様の反応が多数見られています。
とはいえ確実な“証拠”を入手できる音声評価システム。テキストチャットだけでなく、ボイスチャットでの悪質な行為を抑止は今後必要な対応で、将来的には様々なプラットフォームへ広がっていくような気もします。皆さんの意見は?
- タイトル:VALORANT(ヴァロラント)
- 発売日:2020年6月2日
- 対象機種:PC(Riot Games)
Source: VALORANT
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