2023年にも『CoD』をリリース予定？ 『ウォーゾーン2.0』は『Modern Warfare ll 』発売後の2022年内リリース

ActivisionおよびInfinity WardのCoDシリーズ最新作『Call of Duty : Modern Warfare ll （コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 2/ MWll）』は10月28日発売予定。2023年以降の計画については詳細不明ですが、現地時間8月1日の決算を通じて、少なくとも「CoD2023（仮）」のリリースは予定していることが仄めかされました。

Activision Blizzardの決算発表で気になるポイント

CoDシリーズの販売を手がけるActivision Blizzardは、現地時間8月1日に2022年度第2四半期決算を発表。グループ全体での売上は約16億ドル、そのうちデジタルコンテンツでは約12億ドルと、第1四半期に比べると増収だったものの、昨対比では減収でした。

またActivisionのタイトルに限った月次アクティブユーザー数は約9,400万人で、5期連続のユーザー減。コロナ禍以降で初となる1億人割れでした。グループ全体の月次アクティブユーザーも3.61億人でしたが、こちらも第1四半期の3.72億人から減少しています。

Activision Blizzardと言えば、2023年6月を目処にグループ全体がMicrosoftに買収される計画であることを1月18日付で発表しており、一方では市場独占を懸念する調査も見られました。今回の決算では、この件に関するアップデートはなく当初の予定通りに進んでいるようです。

ゲーム企業の決算発表は、その企業が開発中の未発表ゲームに関するヒントが示されることも珍しくありません。今回の決算でも、Activisionとその傘下スタジオが手がけるCoDシリーズに関して気になる記述が見られました。

CoDは2023年もリリース？

Microsoftによる買収を経て製作体制が変更された場合、これまで秋頃に年次リリースされていたCoDシリーズの大型タイトルはどんな影響を受けるのでしょうか。ファンの間では、まず来年は「CoD 2023（仮）」を出す予定はあるのかという点が気がかりとなっていました。

年次ペース、かつ4スタジオの持ち回り式で行なわれていた開発サイクルについては、Bloombergが「CoDシリーズにおける毎年リリースの開発サイクルが変更される可能性」を4月に報じていました。要約すると、『ウォーゾーン2.0』と「CoD:BOの新作」をリリースしたあとは、数年おきに新作をリリースしていく方針に舵取りが変わる可能性があるとのことです。

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この点について、今回発表された決算資料の中では「（開発チームは）2023年以降に向けても新たなプレミアコンテンツを引き続き開発中です」という記述がありました。Charlie Intelの解釈によると、ここで言う「プレミアム（premium）」とは年次の大型タイトルを指しており、2023年も引き続き大型タイトルがリリースされることを仄めかしているそうです。

年次リリースを支持していた側のファンたちはこれで一安心かもしれませんが、そもそもメインタイトルの開発は、これまでパートナー関係にあったSONYとの契約にも絡んでいます。こうした背景事情を合わせて考えると、重要なターニングポイントは2023年ではなく、買収翌年の2024年以降の大型タイトルの扱いになるのかもしれません。開発サイクルの変更については引き続き、情報を追っていきたいところです。

ウォーゾーン2.0は年内リリース

『Call of Duty: Modern Warfare ll』は既に発表されている通り10月28日に発売。一方で『ウォーゾーン』とは別のタイトルとしてリリースされる新バトロワ『ウォーゾーン2.0』については、具体的なリリース日は未発表のままでしたが、『MWll』のリリース後から2022年内のどこかであることが改めて確認されています。

モバイルも含めたフランチャイズ全体で「CoD2.0」へと移行していくCoDシリーズですが、来年の夏以降正式にMicrosoftチームに加わると、ゲームの内外での定番パターンはどのように変化していくのでしょうか。今後もActivisionからの公式発表をチェックしておきましょう。

Source: Press release