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オーバーウォッチ2:携帯電話番号の登録“義務”化、新規プレイヤーも安心な導入ステップ「FTUE」を発表

ディフェンス・マトリックス
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2022年9月28日、Blizzard Entertainmentは10月5日ローンチの『Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )』に関するニュースページを更新。

基本無料化に伴う不正プレイヤーやセキュリティ対策強化の一環として、携帯電話番号の登録を義務化する「SMSプロテクト」の実装や、新規プレイヤーを対象とした導入ステップ「ファーストタイム・ユーザーエクスペリエンス(FTUE)」などが発表されています。

CONTENTS

健全なゲーム環境の整備とポジティブな体験の促進

オーバーウォッチ』シリーズ屈指の防御アビリティである、D.Vaの“ディフェンス・マトリックス”の名を冠したこの取り組み。これはゲームの健全性を守り、ポジティブな振る舞いを促進するために『オーバーウォッチ2』で始まる取り組みの総称であり、Blizzard社内の部門横断的な複数のチームによって構成されるグループが主導しています。

「オーバーウォッチ 2」が基本プレイ無料モデルに移行したのは、「ゲームは友人と一緒にプレイして楽しむものであるべき」という我々の信念に基づくものです。10月5日、私たちはかつてない数のプレイヤーをこの世界に迎えることになります。これはエキサイティングなことですが、同時に基本プレイ無料となったことで、不正行為に対してこれまで以上に断固たる処置を取る必要が高まっていると感じています。私たちは、「ディフェンス・マトリックス」と名付けた新しい取り組みで、こうした課題に真正面から対処していきます。

「ディフェンス・マトリックス」の3つのゴール

「ディフェンス・マトリックス」では、プレイヤーに素晴らしい体験を保証するために定められた、以下の3つのゴールが発表されています。 

  1. すべてのプレイヤーがポジティブな経験をできるような枠組みを策定し、開発し、拡大する。
  2. チートや荒らし行為を迅速に特定し排除することで、すべての競技レベルで健全性を確保する。
  3. 不正行為に対して毅然とした態度で臨み、ポジティブかつ建設的なプレイヤーの声がコミュニティの中心となるよう、ゲーム内外でより安全なコミュニティを形成する。

これらの基本理念のもと、「ディフェンス・マトリックス」チームはすべてのプレイヤーが公平かつ安全な環境でゲームをプレイできるよう、『オーバーウォッチ』のセキュリティとゲーム体験を強化するために一丸となって取り組んでいるとのこと。

SMSプロテクト 

2022年10月5日より、コンソールを含むすべてのプラットフォームの全プレイヤーは、『オーバーウォッチ2』を起動するためにBattle.netアカウントに電話番号を連携させることが義務付けられます(公式ページ)。

同じ電話番号を複数のアカウントに同時に連携することはできず、1つの電話番号で複数のアカウントを作成することもできません。電話番号は新規アカウント作成時に1度だけ連携でき、プリペイドやVoIPなど特定の種類の電話番号はSMSプロテクトに使用することはできません。

SMSプロテクトは、不測の事態でアカウントに不正なアクセスがあった場合、アカウントの所有権を確認するのに役立ちます。また、不正行為を行いアカウントがBAN/一時利用不可となった場合には、SMSプロテクトの存在によって、ゲームへの復帰が難しくなります。

無料化の弊害となりそうな「チーター対策」としては、最高の対策と言えそうです。

システムデザイン

「オーバーウォッチ」はソーシャルなゲームであり、プレイヤー同士が交流し、コミュニケーションを取り、協力し合うゲーム内空間が数多く存在します。これらのスペースは、ライバル・プレイ、ワークショップ、クイック・プレイのいずれにおいても、ゲームプレイと交流を通じてプレイヤー体験を向上させるものです。「オーバーウォッチ」の責任者として、私たちは常にゲーム内のシステムを注視しています。その中で、今後「オーバーウォッチ 2」リリースを迎えサービスを継続していくうえで、期待に応えられておらず改善が必要な部分がいくつかあると判断しました。 

荒らし対策:機械学習と音声の文字起こし 

従来の『オーバーウォッチ』では、機械学習を利用した、荒らし行為、チート、不快なテキストチャットの検知、防止が行われてきましたが『オーバーウォッチ2』では、「音声の文字起こし」が実装され検知の精度が一層高められます。

音声の文字起こしは、通報されたプレイヤーのボイスチャットを一時的に収集し、音声合成プログラムを通じて自動的に文字起こしを実施。その後、チャットレビューツールによってテキストを分析し、不快な発言があったか確認されます。

録音された音声ファイルは、テキストに書き起こされた後すぐに削除され、テキストファイルも、音声の書き起こし後、30日以内に削除されます。また、ボイスチャットの音声データは長期的に保存されるわけではないため、迷惑行為に遭遇した際には素早い通報が必要となります(ニュースページ内では、迷惑行為発生中の通報を推奨)。

もちろん、これらのファイル(音声ファイル、テキスト)は潜在的な迷惑行為を特定することにのみ使用されます。

初心者も安心:ファーストタイム・ユーザーエクスペリエンス(FTUE)

『オーバーウォッチ2』では、10月5日のリリース日以降にアカウントを作成した新規プレイヤーのためにファーストタイム・ユーザーエクスペリエンス(FTUE)という特別な導入ステップが用意されます。リリース以前にプレイしていたプレイヤー、および「ウォッチポイント・パック」所有者は、FTUEを体験する必要はありません。 

FTUEは、寄せられることの多かった「オーバーウォッチはゲーム・モードやヒーローが多すぎて、何から手を付けていいかわからない」といった旨のフィードバックを考慮したものとなっており、新規プレイヤーがゆっくりとゲームに慣れていける仕組みとして導入されます。

FTUEステップでは、使用できるゲーム・モードやヒーローの数などが制限され、徐々にゲームを学ぶことができます。FTUEの第1フェーズは短く、すべてのゲーム・モードとゲーム内チャットが解放されます。第2フェーズでは、およそ100マッチをかけて初代「オーバーウォッチ」の全ヒーローが解放されます。

FTUEの制限のほとんどはグループ内で解除されるため、新規プレイヤーはいつでもフレンドとチームを組んで、ほぼすべてのゲーム・モードをプレイすることができます。ただし、ライバル・プレイは特定の条件をクリアしないと参加できないため、例外となります。 

ライバル・プレイ参加条件の変更

プレイヤー・レベルが撤廃される『Overwatch 2』では、ライバル・プレイに参加する条件も変更。新規プレイヤーは一定のレベル(旧:レベル25以上)に到達する代わりに、クイック・プレイで50勝することでライバル・プレイがアンロックされるようになります

これにより、新規プレイヤーは時間をかけてライバル・プレイで要求される高度な技術を身に着けることができ、ベテランプレイヤーは、経験の浅いプレイヤーとのマッチメイクに落胆する機会が大幅に減少します。また、新規プレイヤーがライバル・プレイをアンロック(クイック・プレイ50勝)するまでの期間中も、プレイヤーのパフォーマンス解析が行われ、マッチメイクの情報としてに役立てられます。

このプロセスは、先述の新規プレイヤー参入の補助と同時に、チートや荒らし行為を抑制する効果にも期待されます。FTUEは、ゲーム機能をアンロック(特にライバル・プレイ)するのに時間がかかり、ボイスチャットやマッチ・チャットはFTUEの後半になるまでアンロックされないため、迷惑行為をはたらくプレイヤーが直ちに不特定多数の相手に害を及ぼすことはできません。チートや荒らし行為をはたらくプレイヤーが新規アカウントを作った場合も、FTUEを最後までプレイする必要があり、他のゲーム・モードに入る前に疑わしいアカウントを特定する機会が増加します。

推薦機能

「ポジティブな行動は推奨されるべき」という考えのもと、『オーバーウォッチ2』では既存の推薦システムを刷新。従来の推薦システムは3つのカテゴリーに分かれていましたが、今後は1マッチにつきカテゴリーは1種のみとなり、自分のチームのプレイヤーのみを推薦できます(1は敵にも投票できた)。この変更により、ポジティブな行動をするプレイヤーが高い推薦レベルを維持することが容易になります。 

初代『オーバーウォッチ』では推薦レベルに応じてトレジャー・ボックスが配布されていましたが、トレジャー・ボックスが廃止される『オーバーウォッチ2』ではバトルパス XPが贈られる予定とのこと。

ライバル・プレイのマッチ開始前画面 

先述の通り『オーバーウォッチ2』ではプレイヤー・レベルが撤廃され、XPはバトルパスのレベルアップに充てられます。これに伴い『オーバーウォッチ2』のすべてのゲーム・モードで、プレイヤー・レベルを表すポートレートの装飾がなくなります。また、ライバル・プレイのマッチ開始時に各プレイヤーのスキル・ティアが表示されることもなくなります。

その代わり、プレイヤー名やプレイヤー・アイコンと合わせて表示される「ネームカード」と「称号」という新要素が追加。この変更にはいくつかの理由があると説明されており、特に従来のライバル・プレイにおいては、マッチが始まってすぐに味方のプレイヤーの実力を判断し、明示的・暗示的なバイアスを抱いてしまうというマイナスの側面を防止する目的が大きいとの事。 

ピン・システム

「ここに敵!」「助けて!」「一旦引こう!」など有用に使える

ピン・システム」とは、『オーバーウォッチ2』で実装される新たな機能で、ボイスチャットを使わずにチームメイトとコミュニケーションを取ることが可能。音声コミュニケーションを強化するとともに、チームとの情報共有のための代替手段を提供するのが狙いと説明されています。また、ボイスチャットに全く参加したくないというプレイヤーに対しても有用なシステムとなります。

一般チャット

ゲームメニューの「一般チャット(ゲームに参加していない時に使われる雑談チャット)」は、迷惑行為が頻繁に発生していることが判明したため、ゲームから削除されます。一般チャットはもともと重要な機能ではなかったため、ゲームの中心的な機能を損なうことはありません。もちろんゲーム内チャットは引き続き利用可能です。 

ニュースページではこれらのほか、Blizzard Entertainment社内外での「ディフェンス・マトリックス」タスクフォースによる取り組みなどについても紹介されています。

  • タイトル:Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )
  • 発売日:2022年10月5日
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Source: Overwatch


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コメント

コメント一覧 (10件)

  • これ逆効果だろ。一歩間違えたらOTP生まれかねんぞ

  • >ゲームは友人と一緒にプレイして楽しむものであるべき
    あくまでも友人と一緒ということを重点しており
    敵味方全員野良での試合というフェアなプレイは重点しないってことか・・・
    こりゃランクマ荒れるわぁ

    • 大丈夫だ。クイックプレイで50勝という厳しい制限があるので、ほとんど全ての野良プレイヤーはライバルプレイに到達できない。OW2からは、ブロンズ帯ですら、選ばれし一部のプレイヤーのみの栄光になる。

      • この気まぐれ運営だから緩和するぞきっと
        第2シーズンか、下手したら数週間後ぐらいに

  • ディフェンスマトリックスということは防げなモノがあるということか

  • オーバーウォッチの気まぐれ運営のことだ
    どうせすぐに条件を大幅に緩和してくるよ
    リリース時にあわてて電話番号登録するのはやめておけ
    緩和を待つんだ

  • 新規には安心と言うけどその前に投げ出すんじゃないかなこれ

  • だったらまずはゲーム部分を健全にしろってーの
    バランス短期間でコロコロ変えやがってさ

  • > クイック・プレイで50勝することでライバル・プレイがアンロック
    これをクイックと読んでいいのか? 全然気軽にプレイできないじゃん。
    勝敗関係なしに単純に完遂した試合数にしてほしいのだが・・・

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