Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』競技シーンでは、11月27日に世界大会SIX JÖNKÖPING MAJOR 2022(以下、ヨンショーピングメジャー)が完結。この記事では最終日・グランドファイナルの結果をお届けします。
ヨンショーピングメジャー完結!BDSがメジャー初優勝
ヨンショーピングメジャーは、年に3回行われるシージ競技シーンの世界大会「シックスメジャー」の1つで、2022年度最後のメジャーとして、スウェーデン・ヨンショーピング市にて有観客オフライン開催されました。
世界の16チームによる約1週間に渡る激闘の末、タイトルを獲得したのはフランスのTeam BDSでした。これまでチャンピオンクラスの実力があることを多くから認められていながらも、オフラインでは苦戦続きだったチームが、悲願の初メジャータイトルを獲得しました。
5マップに渡る激闘
ヨンショーピングメジャー・グランドファイナルのマッチアップは、フランスのBDS対ブラジルチームLiquidとなりました。日本語チャンネルの配信ログは、YouTubeでご覧いただけます。
第1マップはLiquidがピックした「テーマパーク」。しかし防衛から入ったBDSは、今季加入したばかりのLikEfac選手が遊撃で活躍し、エントリー勝負でカバーラインごと破壊する強さを披露します。前半を5-1で折り返すと、絶好調のエースShaiiko選手も11キル1デスの大立ち回りを演じ、最終スコア7-1で第1マップはあっさりBDSが制します。
しかしベテランぞろいのLiquidは一切動揺しませんでした。第2マップの「銀行」では、Shaiiko選手が再び終盤でクラッチを決める活躍を見せましたが、攻撃に回ってからのLiquidは、nesk選手が動き出します。一人で攻めの拠点を作ってしまう大胆な動きでBDSを翻弄し、攻撃を連取して3-6で先にマッチポイント。BDSは抵抗かなわず、「銀行」での戦いは4-7でLiquidの勝利に終わりました。
一旦振り出しに戻っての第3マップは「オレゴン」。BDSは防衛から入って4-0でリードしますが、Liquidには徐々にエンジンがかかり、そこから怒濤の7連勝を果たします。4-7で「オレゴン」を取ったLiquidは、マップスコア1-2で優勝に王手をかけます。
第4マップ「カフェ」では、後が無くなったBDSと、後1マップが欲しいLiquidの熾烈なシーソーゲームが繰り広げられました。互いのプレイヤーが縦横無尽に立ち回るどこか混沌とした展開の中、先にマッチポイントを獲得したBDSは、防衛で連取に成功。ラウンドスコア7-5でしのぎます。
シックスメジャー最後のマップとなったのは「高層ビル」。防衛有利とされるマップで防衛スタートしたBDSは、リーダーのElemzje選手もここで大量キルの活躍を見せるなど、5-1と十分なリードを取って後半に移ります。逆に防衛に回ったLiquidからはPaluh選手も奮起し、オーバータイム目指して6-4まで粘りましたが、最後は1階拠点への素早い侵入に成功したBDSが最後のラウンドポイントを獲得。最終スコア7-4、マップスコア3-2となり、この瞬間にBDSのメジャー優勝が決定しました。
当代きってのフラッガーであるShaiiko選手を中心に、BDSはメジャーやインビテーショナルでは常に優勝候補として名前が挙げられてきたチームですが、これまでタイトルには手が届いていませんでした。
しかし今年の後半にLikEfac選手が加入したことが的確な補強となり、火力アップに成功。サウジアラビアで開催されたトーナメントGamers8でも優勝し、日本で開催されたJapan Invitational 2022にも招待され、優勝を飾るなど、いよいよそのときが近いことを予感させていました。
そして今回のヨンショーピングメジャーで悲願のメジャータイトルを獲得。長らく世界最強チームの一つとして評価を受け続けてきた彼らも、ようやくそれを証明することができ、喜びの表情を浮かべていました。BDSの皆さん、優勝おめでとうございます!
戦いの舞台はインビテーショナルへ
今年の3回のシックスメジャーが終了し、2022年のグローバルランキングが確定しました。
ランキングの上位16チームには、2023年2月に開催されるシージ界最大の祭典「シックスインビテーショナル2023」への出場権が与えられ、今年度の世界チャンピオンの座を懸けて戦うことになります。
日本チームCYCLOPS athlete gamingも、世界15位(同率)のチームとして、このインビテーショナルへの出場が決定しています。ヨンショーピングメジャーでは惜しくも後一歩のところでプレイオフ出場は叶いませんでしたが、チームとしての作戦や連携、選手個々のスキルは世界でも十分に通用するものでした。ここから2月までの間、勝利に向けてどこまでクオリティを高めていけるかに注目です。
インビテーショナル本戦も楽しみですが、ここから年末年始にかけては、各地域で開催される予選トーナメントが次の戦場となります。ランキングに関係なく、世界の4地域には1枠ずつ、この予選を通じてインビテーショナルに出場する道があり、日本を含むAPACでも、既に出場チームの受付が始まっています。
こちらはオープン予選であるため、プロ・アマ問わずどんなチームでもエントリー可能です。RJLのチームやAPACのチームも出場するため激闘は必至ですが、この予選で、意外なチームがその名を轟かせる可能性もあるでしょう。インビテーショナル・オープン予選の行方をお見逃し無く。
Source: Twitter
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