BLASTは、Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』eスポーツ競技シーンにおける、シーズン2023の詳細を発表しました。
4地域から9地域に拡大され、シックスメジャーも3段構成に拡大されるなど、以前のフォーマットから大きく変化しています。一方、日本は独立リーグになるほか、シックスメジャーには3チームの出場枠が確定しているという、かつてない好環境になっています。
シージeスポーツ「シーズン2023」詳細発表
2023年は、シージのeスポーツ競技シーンが大きく変わります。概要は2022年の時点で発表されていますが、主に3つの変更点が目にとまるでしょう。
- これまでの4地域制(北米、欧州、ブラジル、アジア)から9地域制に拡大
- シックスメジャーは、年3回から年2回開催に減少。代わりに、各メジャーが3段構成に拡大
- インビテーショナル予選廃止。年間の世界ランキング上位20チームが直接出場するようになる
新たな9地域とは、北米、欧州、ブラジル、日本、韓国、ラテンアメリカ、アジア、オセアニア、中東・北アフリカ(MENA)を指します。
これまで「アジア」とされていた広大な地域が4分割。さらに、Sティアトーナメントへの出場ルートが細かったラテンアメリカも独立。そして新顔としてMENAのシージ界が参戦します。
日本時間2月23日には、新たなトーナメントオーガナイザーとなったBLASTより、シーズン2023のさらなる詳細が公開されました。特にシックスメジャーは、その構成も出場方法も一新されたため、要点を覚えておく必要があるでしょう。
- シックスメジャー:3つのフェーズで実施
- 第1フェーズ:全9地域から計16チームが出場
- 第2フェーズ:第1フェーズの上位8チームと、一部地域から8チーム、計16チームが出場
- 第3フェーズ:第2フェーズの上位8チームによるプレイオフで、メジャーチャンピオンを決定
日本のシージeスポーツの詳細
9地域すべての構造を把握するのは困難ですが、以下では「日本チームとそのファン」視点で、シックスメジャーへの出場方法を見ていきます。
メジャーへの行き方は2通りあり、プロ・アマ問わずすべてのチームにチャンスがあります。
- オープントーナメント「Japan Open」から出場を目指す(プロ・アマ問わず)
- 最大8チームによる「Japan League」から出場を目指す(リーグ参加チームのみ)
日本3チームが既にメジャー確定
なお日本からは、「メジャー第2フェーズ」に1チーム、「メジャー第1フェーズ」に2チーム、計3チーム分の出場枠が現時点で確定しています。
過去数年は韓国やAPAC Southのライバルたちとメジャーの出場枠を競い合っていたことと比較すると、有利な環境と言えるでしょう。
1. 「Japan Open」の流れとメジャーへの出場方法
- 1. 「Japan Open」オープン予選を開催。プロ・アマ自由参加型トーナメント
- 2. オープン予選の上位5チームが「Japan Open」クローズド予選に進出
- この5チームに、「Japan League」の6~8位の3チームを加えた、計8チームで開催
- 3. クローズド予選の上位5チームが、「Major Japan LCQ(プレイオフ)」に進出
- この5チームに、「Japan League」の3~5位の3チームを加えた、計8チームで開催
- 4. 「Major Japan LCQ」の優勝1チームが、シックスメジャー第1フェーズに出場決定
プロ・アマ問わず誰でも参加できる「Japan Open」トーナメントは、オープン予選とクローズド予選の2段構成になっています。
オープン予選でトップ5に、さらにクローズド予選でトップ5に入ると、最後の「Major Japan LCQ」(※LCQ = Last Chance Qualifier、最終予選)に出場できます。LCQで優勝したチームに、メジャー第1フェーズへの出場権が与えられます。
2. 「Japan League」の流れとメジャーへの出場方法
3月2日追記:「RJL 2023」の概要公開に合わせて記事内容を修正しました。「RJL 2023」のさらに詳しい情報はこちらの記事をご確認ください。
「Japan League」は最大8チームで行うプロリーグ戦です。2023年は、各ステージが第1フェーズ(グループステージ)と第2フェーズ(ノックアウトステージ)に別れている点に注意が必要です。
- 1. プロ8チームによる「Japan League」第1フェーズ(グループステージ)を開催
- 8チームを2つのグループに分割し、ラウンドロビンを行う
- 各グループの上位3チームは「Japan League」第2フェーズ(ノックアウトステージ)に進出
- 各グループ4位のチームは「Japan Open」クローズド予選に出場
- 2. 「Japan League」第2フェーズ(ノックアウトステージ)開催
- 6チームによるシングルエリミネーションを開催
- 優勝チームはメジャー第2フェーズに直接出場決定
- 準優勝チームはメジャー第1フェーズに直接出場決定
- 3位から5位のチームは「Major Japan LCQ」に出場
- 6位のチームは「Japan Open」クローズド予選に出場
Japan Leagueの第2フェーズで優勝することで、メジャーの第2フェーズに直接出場することができます。準優勝チームもメジャー第1フェーズに直接出場。3位から5位のチームにも、LCQを通じてメジャー第1フェーズに出場するチャンスが残されます。
2024年にメジャーの出場枠が増減する可能性も
日本から最大3チームがメジャーに出場できるという、日本チームとそのファンには嬉しい構造となっていますが、フォーマットは来年以降変更される可能性があります。
BLASTでは、「年間を通して各個別の地域の強さを評価する」とともに、「各地域で、メジャーに行けるチームの数をどう分配するか調整する」見込みがあるそうです。
今年日本チームが大活躍すればさらに増やしてもらえるのかもしれませんが、逆の展開になる可能性もあるでしょう。新フォーマット初年のうちに、日本チームの強さを印象づけておきたいところです。
競技シーンのシーズン2023は現地時間3月6日スタート。次は日本国内の競技日程が発表されるのを待ちたいところです。
Source: R6S Esports Official
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