Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』では、イヤー8シーズン2「オペレーション・ドレッドファクター」がスタート。新オペレーターFenrir(フェンリル)をはじめ、さまざまな新コンテンツが追加されました。
この新シーズンでリワークされた競技向けマップ「領事館」について、今回もTEAM NORTHEPTIONのamenbo氏に解説をしていただきました。新環境で戦う際に、ぜひ参考にしてみてください。
マップリワーク「領事館」 by amenbo
amenbo氏ご紹介
多くのタイトルで実績を有する北海道のプロゲーミングチームNORTHEPTIONに所属。以前はシージ部門のコーチとして、国内シージ競技シーンの最高峰である「Rainbow Six Japan League(RJL)」に出場した実績を持つ。現在はチームのTwitter部門(?)で「FPSゲームが強くなれそうな情報を日々発信」しており、EAA!!にも攻略記事を寄稿中。
NORTHEPTIONのシージ部門は、一度はRJLから降格したものの、わずか1年で2023年度のリーグ復帰に成功。そのまま破竹の勢いでコペンハーゲンメジャーにも出場し、世界デビューを果たしている。
今回はリワークされた「領事館」について、お話ししていこうと思います。
新たな「領事館」は、以前のバージョンと比べて小さな部屋が増えたため、少しゴチャついた印象を受けますが、戦略性がさらに重視されたマップになったと言えます。実際に大会シーンで使われることを期待しながら、この記事では防衛側の視点からマップを解説していきたいと思います。
リワーク後のおもしろポイント
まず、リワークによって変化した面白そうなポイントを4つ紹介します。
- 地下の「サーバー室」へつながる新しい「非常口」が追加されました。これにより、「サーバー室」へ裏から攻撃できるようになりました。
- 地下「ガレージ」が2枚補強になり、黄色階段との接続部分に廊下が追加されました。これにより、「ガレージ」の防衛が強化され、敵の侵入を阻止しやすくなりました。
- 2階の「バルコニー」部分が補強できる壁になりました。「バルコニー」を補強して敵の攻撃を防ぐか、開通してラぺリング等を防ぐために飛び出すことができます。
- 黄色階段や2階の「トイレ」窓に直接アクセスできる足場が追加されました。これにより、攻撃側は素早く「トイレ」にエントリーしたり、黄色階段をロックしたりすることが可能になりました。
おすすめ防衛ポイント
それでは、各防衛ポイントについて紹介していきましょう。
僕のおすすめの防衛ポイントは、このようになっています(★5段階評価)。
- 2F「領事オフィス・会議室」 ★★☆☆☆
- 1F「展示室・ピアノルーム」 ★★★☆☆
- 1F+地下「サーバールーム・窓口」 ★★☆☆☆
- 地下「カフェテリア・ガレージ」 ★★★★☆
- ※ 以下で図示する開通や補強は一例です。
2F「領事オフィス・会議室」 ★★☆☆☆
2階の防衛ポイントである「領事オフィス・会議室」は、個人的にはオススメしにくいポイントかもしれません。
ディフューザーを設置できる「領事オフィス」と「会議室」の両方において、遮蔽物が増え、死角となる部分が増えたため、攻撃側は設置が容易になってしまいました。防衛側は、罠や上下の射線を活用して設置を防ぐことが重要になりそうです。
黄色階段も、下の図のように、踊り場の壁が開いてしまうと従来のように守ることが難しくなりました。ただし、トイレ窓からの射線は通りにくくなっているため、「事務室」周辺は比較的立ち回りやすくなっています。
もし攻撃側が東の「管理事務」側から進行してきた場合は、「コピー室」、「休憩室」、「マネージャーオフィス」の周辺(下画像の青枠部分)を複雑に補強して守ることで、攻撃を大幅に遅延させることができます。ただし、上部のスキマからの投擲攻撃には注意が必要です。
1F「展示室・ピアノルーム」 ★★★☆☆
1階の防衛ポイントである「展示室・ピアノルーム」。リワーク前のトイレと廊下部分が一つの「展示室」となりました。どちらの部屋にも程よい遮蔽物があります。
また、地下からの突き上げや2階からの突き下げなど、戦略的な幅が広い防衛ポイントです(ところでこの建物には2階にしかトイレがないので、ちょっと不便なのではないでしょうか)。
マップ北西の「西通路」には窓が2か所あり、やや守りにくい状況です。しかし、中心にある「メイン階段」は窓からの射線がなくなったため、活用しやすい場所となっています。メイン階段から「ラウンジ」周りを活用しながら突き上げを織り交ぜて防御すると良いでしょう。
リワークされたこのマップでは、リワーク前だったら壊れそうなついたても防弾・防爆仕様になっており、ピアノも防弾ピアノとして生まれ変わっています。防衛時にはこれらのオブジェクトを活用すると良いでしょう。
1F+地下「サーバールーム・窓口」 ★★☆☆☆
上下の防衛ポイントである「サーバールーム・窓口」では、A-B間を移動するための階段(「従業員用階段」)が直通になり、以前よりも守りやすくなりました。
しかし、東側に新たに追加された「非常口」と「配電室」から直接サーバールームにアクセスすることが可能になったため、防衛側はそこにも意識を向ける必要があります。
非常口をめぐる駆け引きとして、防衛側は「ビザ申請オフィス」の窓から見えることを利用し、射線を敷いてけん制するなどの戦術が可能です。また、2階のコピー室の窓からC4を投擲することもできます。
ビザ申請オフィス自体はあまり変化していませんが、窓口内部が大きく変わり、ラウンジやロビー側からの壁破壊による直接攻撃にさらされる可能性があります。そのため、防衛側は壁を補強するか、ラウンジまで広範囲に守るなどの方法が有効となるでしょう。
上下の両方を堅固に守ることは難しいので、以前のバージョン同様に、攻撃側に合わせて柔軟に守ることが重要になるでしょう。
地下「カフェテリア・ガレージ」 ★★★★☆
最後は「カフェテリア・ガレージ」です。「ガレージ」の3枚補強という、これまでの領事館の代名詞ともいえる部分が大きな変化を遂げています。ガレージの補強は2枚になり、上部には破壊可能な壁が残る構造となっています。
そのため、攻撃側の投擲物から守るためにJager(イェガー)やWamai(ワマイ)が必要です。また、反撃としてC4を投げることも有効になるでしょう。黄色階段からガレージまでつながる廊下が追加されたため、Bandit(バンディット)を使って防御を固めることも考えられます。
拠点の真上にあるハッチについて。以前はトイレの奥とロビーの中央にハッチがあり、それぞれ拠点内に射線を通すことができましたが、リワーク後はガレージ内が見える展示室(旧トイレ)のハッチのみが残されました。
ハッチと同様、リワーク前はガレージの真上にあるピアノルームの確保も攻撃側にとって重要でしたが、このピアノルームの窓も減少し、1階へのエントリーが難しくなりました。これらの変更により、展示室周りに補強を集中させて、1階に防衛の陣地を築く戦術が以前よりも有効となります。
まとめ:進化したマップで新たな戦略を試そう
リワークにより、領事館の構造は戦略的に進化しました。補強や遮蔽物の配置が緻密であり、プレイヤーは環境を利用して巧妙な戦術を展開することができます。新たな領事館の舞台は戦略の芸術を味わう場所となり、プレイヤーの洞察力と計画性を試す絶好の場です。
この素晴らしいマップはシージの歴史に新たな軌跡を刻みますね!それでは次の新マップでお会いしよう!
Source: In-Game
TESTをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
コメント
コメント一覧 (1件)
1階が複雑すぎる
2階と地下は大好き