本日2024年1月10日、Riot Games(ライアットゲームズ)の無料タクティカルFPS『VALORANT(ヴァロラント)』では「Episode 8:Act I 」が開幕。Episode 8:Act I では各種バランス調整に加え、新たな武器ラインナップとして「アウトロー」が実装された。
Episode 8:Act I 開幕
「Episode 8:Act I 」では、新たなバトルパスの実装や新規武器スキン「クロナミ」の販売開始などに加え、新たな武器として「アウトロー」の実装が行われている。また、アウトロー用のスキンが含まれた「スローバックセット:アウトロー」の販売が開始されている。
ゲームバランスのアップデートは、エージェント2名のバランス調整、マップ「アイスボックス」と「ロータス」の変更などが実施されている。
エージェントのアップデート
デッドロック(強化)
パッチ7.10で実装された「グラヴィネット」(C)の変更と同様に、デッドロックの他2つのアビリティーである「ソニックセンサー」(Q)と「バリアメッシュ」(E)にも独自の強みをさらに伸ばす調整を行います。
- ソニックセンサー(Q)
- 「ソニックセンサー」をラウンド中に回収することが可能に
- 「ソニックセンサー」の回収可能距離を延長:12m >>> 27m
- 発動開始からスタンまでの時間を短縮:1.0秒 >>> 0.5秒
- 発動された「ソニックセンサー」を敵が破壊できる時間を短縮:0.65秒 >>> 0.5秒
- デッドロックと味方が効果範囲内にいる間、微かに「ソニックセンサー」の音が聞こえるよう変更
- バリアメッシュ(E)
- バリアメッシュの障壁の最大長を延長:6m >>> 10m
“ソニックセンサー”は、発動後のスタンの溜め時間が短くなったことで信頼性が向上。ラウンド中の回収や再設置が可能になったことで、試合展開に合わせて柔軟に対応することが可能になっている。回収を行う場合は、サイファーの“トラップワイヤー”などと同じように射線を通す必要がある。
“バリアメッシュ”は作り出す壁の最大長が2倍ほどにまで拡大され、類似アビリティにはない特徴を獲得。素早い展開を行えば、チョークポイントへの進行を確実にブロックできるようになるだろう。
キルジョイ(弱体化)
キルジョイの「タレット」(E)がカバーする範囲は、自動検出や視界の広さといったタレットの機能と合わせて考慮すると、他の防衛用偵察ツールを大きく凌ぐ強みになっています。この視界の角度を狭めることで、キルジョイはタレットでマップのどこを守るのか、これまでよりも明確な選択を迫られることになります。同時に、タレットのアップデートされたビジュアルによって、防衛する範囲は従来よりも分かりやすくなっているはずです。
- タレット(E)
- 可視範囲を縮小:180度 >>> 100度
- キルジョイのミニマップに、設置したタレットの可視範囲を示す扇形のマークを追加
- 「タレット」にビジュアルエフェクトを追加し、アニメーションもアップデートして、新しい可視範囲が分かりやすいように
キルジョイは“タレット”がシンプルに弱体化。今後ケアする必要のある「タレットの可視範囲」を分かりやすくするアップデートも同時に行われている。
これまで幾度も弱体化を受けながらも「センチネルといえばキルジョイ」という環境が続いていたが、昨今のサイファー強化や今回のデッドロック強化などと合わせ、今回こそその地位が揺らぐのではないだろうか。
マップのアップデート
- 全般
- 操作可能な扉に関連するプログラミングコードを整理し、他のプレイヤーやエージェントのアビリティーとのインタラクションを向上させました。
- マッププール
- チームデスマッチとカスタムゲームを除く全モードでコンペティティブと同様のマップローテーションを採用。
- 現在のローテーション:アイスボックス、ロータス、サンセット、ブリーズ、アセント、バインド、スプリット
- 旧ローテーションからは、ヘイヴンが除外されている
マップのアップデート(アイスボックス)
「アイスボックス」が中央、B グリーンおよびB オレンジへの変更と共に、約9か月ぶりとなるマッププール復帰を果たした。攻守どちらにとっても中央をコントロールする意味と影響が重みを増し、B オレンジとB グリーンからB サイトへ向かう経路が単純化されたことで、より戦闘を予測しやすくなっている。
アタック側スポーン
左側にコンテナを追加してアタック側スポーンからB チューブへの射線を遮断。
B グリーン
B グリーンの吊り下げられているコンテナは、地上の戦闘においてもコンテナ上の戦闘においても多くの複雑な状況を作り出していたため、コンテナを邪魔にならない位置に引き上げることで、より扱いやすい戦闘環境となるように変更。
B チューブ外部
中央を押さえる意味をどちらのチームにとってもより大きくするため、B チューブ終端付近に窓を設けて中央からA サイトやディフェンス側スポーンを見渡せるよう変更。アタック側は移動する敵に強くプレッシャーをかけることができ、ディフェンス側はB キッチンまたは中央ボイラーから中央を防衛する際により広い空間を保持することが可能に。
Bチューブ内部
壁際に重なった2つの箱を追加。
B 堆雪場
以前は中央からB サイトに向かって複数の経路が並行していたが、タイミングを短くして戦闘をより予測しやすくするため、B キッチンに最も近いB オレンジのルートが削除。また、B キッチン手前の雪の量が調整されたことで、音を立てずに箱から降りられるようになっている。
マップのアップデート(ロータス)
マップの構造上アタッカーがディフェンダーを圧倒する試合展開の多かった「ロータス」。今回、中立空間の調整やマップ全体の利便性を改善するアップデートが行われ、オプションを追加することでディフェンダーの防衛を容易にする変更が実施されている。
- 回転扉
- 回転扉が完全に回転し終えるまでの時間を延長:8秒 >>> 10秒
回転扉の動作時間が2秒延長され、アビリティを使ったアクションが安定して行えるようになった。実施に動かしてみると、約90度回転した状態での動作が若干スローになった印象で、複数人が一斉に通り抜ける動きもしやすくなったように感じられた。
A メイン
A メインの空間を拡張して箱を追加し、A がれきを制御する戦闘においてディフェンス側の選択肢が増えるように変更された。また、集中砲火を防止するため、A 階段の外に積み重ねられた箱が貫通不可に変更されている。
A リンク
破壊可能なドア付近の空間が拡張。従来はやや困難であった破壊されたドアを通しての戦闘においてA リンク内からの戦闘が容易に。
A 小屋
A 小屋の開放部を閉じて設置サイト方面の予測を容易にし、リテイクしやすくするとともに、A 小屋の裏側に窪みを追加してサイトを防衛するディフェンス側の選択肢を増やす変更が行われている。
B サイト
B サイトの空間を拡張して箱を追加。チョーク付近での防衛が行いやすいようになった。
C サイト
スパイク設置ゾーンとC ベンドの階段が調整されC サイトのスパイク設置位置に、より多くの選択肢が生まれるようになった。サイト後方の箱にも角の数を減少させる変更が加えられている。
C ベンド
C メインと繋がる空間が拡張、箱が追加された事でメイン付近での防衛が行いやすくなった。また、C ベンド奥にも箱が追加され、戦闘自体も行いやすくなっている。
武器のアップデート
新スナイパー「アウトロー」実装
- アウトロー
- 1度に2発の弾を撃つことができる、強力な中距離ライフル。リロード時間の長さが命取りになりかねないため、獲物は狙って選ぶ必要がある。
- 価格
- 2,400クレジット
- 基本性能
- 貫通力:高
- 発射速度:2.75発/秒
- 移動速度:5.4メートル/秒
- 構える速さ:1.25秒
- 初弾の拡散率:3.5/0 角度(腰だめ/照準)
- リロード速度:0.3秒
- マガジン:2発(全12発)
- ダメージ
- 頭部:238
- 胴体:140
- 脚部:119
- オルト射撃
- ズーム:3.5x
- 発射速度:100%(2.75発/秒)
- 移動速度:80%(4.32m/秒)
- 集弾率と反動軽減がわずかに向上
- クロスヘアは反動を追従
「アウトロー」は正式リリースから約3年半が経過した『VALORANT』で、初の新規追加武器。
機能面で比較対象となるのは、同じくスナイパーライフルに分類されている「マーシャル」や「ガーディアン」あたりだろうか。それらの中では最も高価な武器となるが、ボディショットダメージが140と高く、ヘヴィーシールドを購入していない敵であれば1ショットでのキルが可能。
これは、全武器の中でもオペレーター(+近距離ショットガン)のみに許されていた火力性能。アンチエコラウンドでは猛威を振るい、次のラウンドでもヘヴィーシールドの購入を強要できる。
また、対ヘヴィーシールドであっても140ダメージを与えることができれば各種アビリティでの削り切りが視野に入ってくるため、かなりのプレッシャーを与えられるだろう。もちろん、ヘッドショットであれば問答無用でのキルとなる。
欠点としては、購入タイミングの判断が難しい絶妙な価格設定。オペレーター程の決定力はなく、連射が難しいスナイパー武器という性質上、購入の選択肢に入るタイミングの多くはフルバイが難しい状況になりそうだ。
しかし、ライフルの「ブルドッグ」と同様にセカンド、サード(及びエコから次ラウンド)と続けての使用に耐えうる性能ではあるため、面白い選択肢になる事は間違いないだろう。
VALORANTのニュースページでは「アウトロー」開発エピソードの記事が公開されている。当該記事では、VALORANTにおける武器ラインナップ追加の難しさや、アウトローに込められたこだわりなどが記載されている。
モードのアップデート
チームデスマッチ
ステージ2の武器エコシステムにおいてシェリフが強すぎるため、他の武器が脇に追いやられているように見受けられます。今回の変更は、他の武器がシェリフに対抗しやすくなるようにすることを目的としています。
- ステージ2 - シェリフ ロードアウト
- ヘビーシールド >>> ライトシールド
PREMIERのアップデート
- チームキャプテンの役割
- ロスターに第2の管理者としての役割を担う「チームキャプテン」を追加しました。チームキャプテンは、メンバーの招待や除名などでチームマネジメントを補助することができます。ただし、チームキャプテンはチームオーナーを削除したり追放したりすることはできません。チームオーナーはチームキャプテンを昇格または降格させることができます。
- 順位
- 順位タブの左上にあるドロップダウンメニューから、過去のPremierステージや他のディビジョンの順位を確認できるようになりました。
- ディビジョン
- 最初の試合をプレイする前に、どのディビジョンに振り分けられたかを確認できるようになりました。
- プレイオフ進出条件
- プレイオフ進出に必要なPremierスコアが675ポイントに戻りました。
- EMEAゾーンのアップデート
- VCT Challengers Leagueへの昇格の道に対応するため、EMEAのゾーンをアップデートしました。Challengers Open Qualifierへの出場権を獲得する方法と、2024年にPremierとeスポーツがどのように統合していくかについては、こちらの記事をご確認ください。
ゲームシステムのアップデート
パッチ8.0以降、VALORANTはヘッドホン用のサードパーティー製空間オーディオソフトウェアに対応した。VALORANTで空間オーディオを有効化する設定方法やQ&Aについては、パッチノートを確認していただきたい。
不具合修正
- 一般
- 「ローインプットバッファ」設定を有効にすると、Windowsのマウス設定で左右のボタン設定を入れ換えた変更が反映されない不具合を修正
既知の不具合
- チームデスマッチ
- 武器スポーナーからアウトローを取った際、予備弾薬が無い状態になっている不具合が発生しており、現在修正作業を行っています。
- タイトル:VALORANT(ヴァロラント)
- 発売日:2020年6月2日
- 対象機種:PC(Riot Games)
Source: VALORANT
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