一時はeスポーツ界の世界最大の成功者であったeスポーツチーム「FaZe Clan」は今回、新たな組織のメンバーを発表した。チームは2023年10月、GameSquareに全額株式交換で買収されることが発表されていた。
FaZe Clanの華々しい上場まで
FaZe Clan(元の名前はFaZe Sniping)は2010年に誕生し、『コール オブ デューティ』シリーズのトリックショット動画で知名度を上げた。その後はeスポーツに進出し、2022年にフォーブスが発表したeスポーツチーム市場価値ランキングでは4億ドル(約624億円)で4位と推計されていた。
2022年7月、FaZeは7億2500万ドル(約1,130億円)で特別目的買収会社(SPAC)と合併する形でナスダックに上場。eスポーツでは数少ない株式公開会社の1つになった。
株価急落、そして買収
上場時10ドルだった株価は、8月に20.08ドルでピークに達した。しかし第3四半期の決算発表でその収益力が疑われると、株価は下落の一途をたどった。経営トップのメンバーによる内部紛争やスタッフのレイオフ、メンバーの反LGBTQ的発言に対し後手に回ったことも投資家は嫌った。ここの顛末についてはDigidayのレポートに詳しい。
株価は1ドルを割り込み、取引所からの上場廃止に直面する可能性も出てきた。最終的に2023年10月に、同業のeスポーツ企業であるGameSquareによって買収された。それは1,600万ドル(約25億円)と、上場時の2%にしか満たない金額だった。
大規模な解雇で復活できるか
買収後のFaZeには、リチャード・“Banks”・ベントソンCEOなどチームの創設者が要職に再び就任した。Banks氏は4月に従業員を140人から30人まで減らした後、チームの再始動を発表。所属するコンテンツクリエイターを31人から14人にまで絞り、新たに4人のクリエイターを招き入れる予定となっている。
ファンにとって衝撃的だったのは、チーム創設時からのメンバーであったFaZe Blaze氏も追い出されたことだ。またBanks CEOは「FaZeの最大の課題の1つは、ビジョン、価値観、コンテンツの種類、キャリアの方向性が乖離している」ことと語り、クリエイターたちを“貪欲な豚”などと表現したことから、大きく賛否が分かれている。
口汚い言葉のほかに「FaZe Clanは次のナイキになる」と壮大な夢も語っているが、果たして叶うのだろうか。
今回の件はチーム個別の問題ではなく、eスポーツ業界全体で共通する課題を浮き彫りにする出来事だった。有名人を雇うだけで失敗に終わるような不要な支出を減らし黒字化にいち早く乗り出さなければ、この厳しいeスポーツの冬は越せないだろう。
Source: Digiday
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コメント
コメント一覧 (7件)
海外の野良プレイヤーからは嫌われてるイメージだったわ。
オリジナル版MW2でジャベリンに一掃されて全員抜ける→野良VC大盛りあがりのクリップが印象に残ってる。
トリックショットがチートは流石に面白すぎるからやめてほしい
なにかとネタにされてたFaze
てかトリックショットの大半がチートだからな
クランタグにRushってついてたらみんなガチでRushクランだと思ってそうな子おるやん
それ全部偽物や
CoDのプロシーンとか日本じゃ存在すら忘れられてるからFaZeもCoDの印象もう全くないな、そういやリーグスキン売られてたな?くらいで
毎年R6Sでは頑張ってるイメージだけど、去年はインビFinalまで行ったしな
ここ10数年前はめちゃくちゃ大所帯のクランやったよなー
どのCoDいつプレイしても大体ロビーに2、3人はおった😅