日本時間5月24日午前8時より、メイキングや舞台裏の配信が予定されている『Call of Duty: WWII(コール オブ デューティ ワールドウォー 2)』。アメリカはサンタモニカにあるActivision Blizzard Santa Monicaオフィスでのメディア向けブリーフィングに招待され、キャンペーンの2つのミッション「ヒュルトゲンの森の戦い」と「ノルマンディー上陸作戦」の“地に足の着いた”リアルなプレイシーンを見ることができたので、イベントとその映像の様子を紹介します。
新しい世代に過去の戦争の悲惨さを伝える
『Destiny 2』のお披露目イベントの翌日19日に、Activisionにてアジア向けメディアが招待されメディアブリーフィングが行われました。
前日のイベントで燃え尽きたスタッフが多いということもあり、静まり返っているActivisionのオフィス。残念ながらブリーフィングを含むオフィスの撮影も全て禁止されており、唯一許可されたのは『CoD:WWII』のキーアートを貼り付けた壁のみ。
オフィス内のプレゼン用シアターに通され、まずは先立って行われた世界同時発表のイベントで披露された情報のおさらい。第二次世界大戦を舞台に選んだ理由の一つとして「新しい世代に過去の戦争の悲惨さを伝えるため」という意思を強調し、その作業に携われる責任感と栄誉が語られました。
その後、このブリーフィングでのみ新公開となる、キャンペーンの2つのミッションのフッテージを視聴できました。動画の様子は文章だけとなりますがご了承ください。
キャンペーン「ヒュルトゲンの森の戦い」
ロンドンからフランス戦線を駆け抜けたプレイヤーが所属する小隊は、ドイツとの国境に位置するヒュルトゲンの森の鉄橋近くに配備。 ドイツ軍へ攻撃を仕掛けるために二手に分かれることになります。上官がチームの配分をするも、味方の一人がチームの構成に異を唱えます。
映画「トランスフォーマー」のウィリアム・レノックス役で有名なジョシュ・デュアメル氏扮するウィリアム・ピアーソン技能軍曹が「命令は絶対だ」と声を荒げますが、最終的には上官に意見が認められます。
プレイヤーであるロナルド・ダニエルズ二等兵は狙撃銃を持ち、上官らと森の川辺からドイツ軍のキャンプ地へ忍び寄ります。 川を歩く際には流れる水に足を取られ、移動が遅くなる描写もありました。
ドイツ軍のキャンプ地へ辿り着き、プレイヤーは狙撃銃で敵の位置を確認してから手榴弾を投擲。こちらは味方3人に対し敵には多数の兵士がいましたが、先制攻撃と狙撃が功を奏し戦況を優勢にすすめていきます。この時、腹部を撃たれた敵が力なく手を垂れ下げたり、足元から崩れ落ちたりなど、戦場のリアルな描写が確認できます。
狙撃銃から突撃小銃に切り替え、優勢のまま戦い続けるプレイヤー。ついに後退を始めたドイツ軍を追撃するももの、信号弾で敵の本隊に位置がばれてしまい、悪名高い時限信管爆弾の砲撃が上空で爆発。爆発で吹き飛んだ大量の鋭利な木の破片がプレイヤーに襲いかかります。降り注ぐ破片、爆発による土煙に包まれながらも走り続ける主人公の付近で爆発が起き転倒したところで映像終了。非常に続きが気になる幕引きです。
この動画の後に、世界同時発表の配信でも流れた制作秘話が流され、実際のヒュルトゲンの森にも現地視察をしたことが明かされています。
キャンペーン「ノルマンディー上陸作戦」
ヒュルトゲンの森の戦いの戦いから時は遡り、今度はトレイラーにも出てきたノルマンディー上陸作戦へと移ります。映像は、まさにこれからビーチに乗り込もうとする上陸用舟艇の中からスタート。上官のジョセフ・ターナーが指示をピアーソンに出し、ピアーソンが復唱し全員に伝えます。
いざ上陸作戦が始まると、敵からの一斉攻撃でボートの中にいる味方が次々と死んでいきます。なんとかボートから抜け出せたダニエルズは、同じく無事だったターナーと共にオマハビーチに上陸。 この際、ダニエルズの視界に映る海は味方の血で真紅に染まっている生々しいシーンが描かれます。
ターナーと遮蔽物に隠れたダニエルズ。 そこでは海を振り返り、改めて現実を見ることで呆然とします。ターナーに活を入れられ正気を取り戻したダニエルズ。しかしここからが本当の地獄でした。 なんと敵の塹壕を破壊するために、手に爆弾(竹竿を先端に爆発物がついた筒状のもの)を持っての突撃を命じられます。銃さえ持たず、激しい銃撃の雨の中を進んでいけという命令です。 ダニエルズは命令に従い、匍匐しながら敵陣へ少しずつ進行。 接近する間に、左側を走っていた味方が機関銃で右腕が吹き飛び血が飛び散るグロテスクな描写も。 常に血と命が飛び散り続ける地獄のような光景です。
命からがら塹壕に爆弾を仕掛け、起爆に成功したダニエルズ。 敵陣の一部が崩壊し、一挙になだれ込む味方。場面は変わり、今度は塹壕内に潜入です。
サブマシンガンを片手に進んでいくダニエルズ。 スモークグレネードで敵を撹乱したり、火薬を爆発させて複数の敵をまとめて倒すなど快進撃を続けます。 しかしある扉をあけたところで、伏せていた敵に銃剣突撃を仕掛けられます。ここでQTE(Quick Timer Eventの略称。画面に表示されるボタンを入力をするイベント)が発生、様々なボタンやスティックを駆使し敵を引き剥がすも、味方が刺され再びダニエルズへ襲い掛かってきます。
ナイフが刺さりそうになり、再度QTEが発生。二人はもつれ合ったまま床に倒れますがここでダニエルズがマウントを取り攻守が逆転。 横に転がっているヘルメットに視点を合わせるとそれを拾い、R3を連打し敵の顔面に何度も叩きつけます。 激しい白兵戦を制したダニエルズが、刺された味方に駆け寄ると先程の扉からまたも敵が迫ります。なんとか敵を片付け、味方を安全な場所へ引きずり込んだころで映像は終了。
『コール オブ デューティ ワールドウォーII』 全世界同時公開トレーラー
時間にすると10分にも満たない程度の新映像でしたが、そのクオリティは圧巻の一言。 キャンペーンの血生臭さには、拒絶反応を起こしてしまうプレイヤーもいるのではと心配になるほどです。 しかしながら「戦争の悲惨さを伝える」ことが使命のひとつだと考えているSledgehammer Gamesの本気が伝わってくる内容となっていました。
マルチプレイヤーとCOOP
会場ではマルチプレイヤーとCOOPの存在も明かされましたが詳細はE3 2017で発表となり、ハンズオンもあるとされました。今作ではクラスに代わる「Division(ディビジョン)」の導入や、ソーシャルスペースである「Headquarter (ヘッドクォーター)」の設置も改めて説明。
Coopは秘密としながらも「ゾンビでしょ」とツッコミを受け、PRチームも殆ど認めていながらも、やはりこれも秘密。 詳細はE3 2017に持ち越されます。
余談ですが、このプレゼンのためにSledgehammer Gamesがあるサンフランシスコからロサンゼルスに駆けつけたZeven氏は、このプレゼンが終わるとすぐにモーションキャプチャーのためにトンボ返り。忙しく動いている様を見るに、製作は順調に進んでいることを祈りたいところです。
『CoD:WWII』の発売日は2017年11月3日で、対象機種はPlayStation 4、Xbox One、PC。
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コメント
コメント一覧 (42件)
安心のSHGだな。AWんときもキャンペーンのグラ描写の良さに驚いた思い出。
ゴア表現も見たいし北米版買おうか
欠損表現は日本語版ではそれなりに修正されそう。BO3は何故か序盤のロボットに手足捥がれるシーンだけは無規制だったけど
懸命に文字で伝えようとしてて草
それほど胸が熱くなる映像だったって事か
ピョンピョン前に戻っただけ感
製作者が原点回帰するっていってるんだからぴょんぴょん前に戻るのは当たり前だろwwww
昔からの進化がわからないって意味ね。わかりずらくてすまんな
原点回帰だから進化はしないんじゃねw
確かに進化はしないね。変化だね。昔のソフトと何が変わったのかわからないってこと。わかりずらくてすまんな
R3を連打って結構シンドいな
場面的に格闘っぽいからタクティカルなら〇ボタンになるんじゃない?
キャンペーンはいつも力が入ってるからある意味どうでもいい
マルチに力を入れてるのかが重要だわ
カロリーやばそう。
初代のソ連編みたいな突撃があるんすね〜
ぴょんぴょんゲーばかりやってる若者に昔の戦争の悲惨さを伝える、知ってもらえるチャンスですね。期待してます。