今回は年末年始ということで、趣向を変えてFPSから生まれたネットミーム(インターネットを通じて人から人へと拡がっていく行動やコンセプトなど)を紹介したいと思います。国内ではあまり広まってないネタから、ゲーム自体に逆輸入された大物ネタまで6つのFPS関連のミームを集めました。
“Fを押して哀悼の意を表する”
“Fを押して哀悼の意を表する”・・・場違いな要素のこと。
起源はPC版『CoD:AW』から。2番目のミッション開始時に主人公ジャック・ミッチェルが親友の葬儀に出席しますが、そこで発動するのが「Fを押して哀悼の意を表する(Press F to Pay Respects)」というQTE(クイックタイマーイベント)。あまりにも場違いすぎるため発売直後からネタにされました。
COD ADVANCED WEEDFARE: INTENSE RESPECT PAYING
短縮されて「Press F」や単に「F」という表現としても使用されます。また、応用計として「Press F to do something」の形でしばしば使用されます。
タチャンカ卿(Lord Tachanka)
タチャンカ卿(Lord Tachanka)・・・『R6S』に登場するアイドルのこと。
ご存知『R6S』に登場するスペツナズの防衛オペレーター「Tachanka」のこと。彼は展開可能な機銃「RP-46デグチャレフマシンガン」を使用しますが、これがあまりにも弱すぎるとされたため皮肉を交えて一気にミーム化しました。なお「{-}7」は彼の顔文字となっています。
Return of Lord Chanka { - }7
オペレーターの中でも最低のピック率を誇っていた「Tachnka」ですが、イヤー1シーズン4中にようやく強化され、念願の頭部を保護するバリスティックシールドを獲得。しかし肝心の機銃の性能は悪化したため、ネタに拍車をかける結果となりました。
日本でもこのアップデート以降に人気が加速し、Ubisoft Japanが行った人気投票トーナメントでは見事1位に輝きました。MAD動画も多数投稿されておりますが、だいたいボックスステップを踏んでいます。
『レインボーシックス シージ』オペレーター人気投票トーナメントの頂点に輝いたのはTACHANKA!たくさんの皆様ご参加いただき誠にありがとうございます。
この投票結果が将来的に何かに反映される、かも!?続報をお待ちください。 pic.twitter.com/v1AScpKRCS— UBISOFT_JAPAN (@UBISOFT_JAPAN) 2017年4月19日
「ファッキンレイザーサイツ」(Fucking Laser Sights)
「ファッキンレイザーサイツ」(Fucking Laser Sights)・・・声に出して読みたい英語。
同じく『R6S』より。オペレーターをアンロックするとそのオペレーターのシネマティックトレーラーが再生されますが、そこでSASの攻撃オペレーター「Thatcher」はかなり訛った英語で文明の利器である装備をけなすシーンが登場します。
Rainbow Six Siege Thatcher Operator Video
GPS衛星 無人ドローン
それにレーザーサイトまで
便利なものが増えれば増えるほど
失った時の痛みも大きいだが6インチのナイフなら
通信が途絶えてしまう心配などいらない
この動画内の「Fucking Laser Sights」(しばしば「Fooking Laser Sights」と綴られる)のというセリフが「フォッキンレイザーサイツ」という訛り具合もあって妙に受け、数々のリミックス動画が人気を博しました。癖になるよね、「フォッキンレイザーサイツ」。
fookin laser sights
グレムリンD.Va
グレムリンD.Va・・・D.Vaの亜種でちっちゃなモンスター。
『オーバーウォッチ』より。ヒーロー「D.Va」をチビ化したキャラクターは以前から投稿されていましたが、このキャラが拡散されるようになったきっかけは以下のマンガだと言われています。
ファラのジャスティスがマーシーを裁いている最中に「マクドナルドに行きたい」と乱入するチビD.Va。これはとっておきの気まずさ。
その後、D.Vaがプロの『StarCraft』プレイヤーでゲーマーであるということから「ドリトスとマウンテンデューが好物」という設定が追加され、やがて開発元のBlizzard Entertainmentに反応されるまでに広まっていきます。
"I like to keep this handy for close encounters." | Ana + Hana fanart by @scott_dewitt (https://t.co/lT4iR8hUbe) pic.twitter.com/tUawS8Znv2
— Overwatch (@PlayOverwatch) 2016年7月15日
結果D.Vaの「ゲームオン」エモート、「R.I.P.」ビクトリーポーズ、そしてアナの「お菓子」エモートとして設定が逆輸入されるまでになりました。ぐうたらしている干物妹とのマッシュアップ作品もちらほら見かけます。
パパ76(Dad 76)
パパ76(Dad 76)・・・ソルジャー76はみんなのパパ(過保護)。
『Overwatch』のヒーロー「ソルジャー76」の2次創作設定。2016年5月にDeviantArtに投稿された以下の画像が起源とされています。全員がフルに回復されるまでは外出を許さなかったり、とにかく栄養を取らせようとする過保護なパパというのが特徴。
このようにヒーローを家族に見立てたイラストは、ファラの母「アナ」が追加されてからより投稿されるようになりました。また同時期にグレムリンD.Vaが誕生したこともあり、厳格ながら優しい父という設定が確立してきました。先日公開された公式のコスプレ動画でも映っていましたね。
「セクター イズ クリア」
「セクター イズ クリア」・・・ノットクリア!ノットクリア!
Electoronic ArtsがE3 2017にて公開した『SWBFII』より。クローン・トルーパーがセクターに敵がいないことを報告しますが、次の瞬間ダース・モールが襲撃、トルーパーは必死に訂正します。本トレーラーは3日で630万視聴を記録し人気を博しました。
『Star Wars™ バトルフロント™ II』 EA PLAY Trail
クールなシーンではありますが3コママンガ形式で面白く活用できるため、その手軽さから一気に普及。Redditなどでもジョークの素材としてブームが起きました。
以上です。みなさんが知っていたミームはあったでしょうか。来年の新作ゲームも楽しみですが、どんなミームが生まれるかも注目してみてはいかがでしょうか。それではよいお年を!
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Source: Know Your Meme
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コメント
コメント一覧 (7件)
追悼の意とセクターイズクリアは何も違和感なかった
タチャンカ→クソザコナメクジ→アイドル(今ここ)
Press Fほんとすき
タチャンカもっとすき
殆ど知らなくて何か安心したw
タチャンカの弱体化あくしろ
画面に映るだけで(ピックされるだけで)人を笑顔にする男
フォーオナーのBOT戦に「Lord_chanka」なる名前のBOTが現れたのも報告しておきます