Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』を最近スタートしたばかりの方にお届けするEAA!!の「初心者講座」。今回はシージならではのユニークな仕事、「割り職」について説明します。補強壁を破壊し、チームを勝利に導きましょう。
割り職とは
シージに登場する攻撃オペレーターのうち一部は、「ハードブリーチャー」と呼ばれています。これは「防衛側の補強壁を破壊できるオペレーター」という意味で、ハードブリーチャーを使うこと、またはそれを使うプレイヤーのことを「割り職」と呼びます。
この「割り職」について理解しておくと、勝率がさらにアップすると言っても過言ではありません。
イヤー5シーズン2の時点では、4人のオペレーターに割り職の仕事ができます。
- Thermite(テルミット)(左上)
- 「ヒートチャージ」で補強壁を一枚丸ごと吹き飛ばせる
- Hibana(ヒバナ)(右上)
- 「Xカイロスランチャー」からペレットを発射し、補強壁にさまざまな大きさの穴を開けられる
- Maverick(マーヴェリック)(左下)
- 「ブリーチングトーチ」を使い、補強壁を直接溶かす
- Ace(エース)(右下)
- 「S.E.L.M.A.アクアブリーチャー」の水圧カッターで広範囲を段階的に破壊する
今回も、テキストだけでは分かりにくい部分は同じテーマを扱った動画で補完しています。あわせてご覧ください。
なぜ補強壁を破壊するのか
防衛側は1人につき2枚の壁や落とし戸を補強できます。補強については初心者講座の第3回で説明していますので、こちらもあわせてご覧ください。
一方で攻撃側には、これら補強壁を破壊する手段が複数あります。ですが、そもそもなぜ破壊する必要があるのでしょうか。
直通ルートが増える
補強壁を割る理由は大きくわけて2つあります。
1つ目は、敵拠点への進行ルートを短縮するためです。たとえば「クラブハウス」の2階にある爆弾は、外壁のすぐ先が爆弾のある部屋(目標地点)になっています。この外壁を破壊せずに進もうとすると、より長く、危険なルートを使うことになってしまいます。
逆に、この外壁を破壊すれば、それだけルートが短縮されて攻撃が楽になります。同じように、マップの床にある落とし戸を破壊すれば、下の階への移動を大幅にショートカットできます。
敵の行動を制限できる
もう1つは、穴を増やせば防衛側の行動を制限できるからです。たとえば「クラブハウス」の2階「金庫室・監視室」の爆弾を防衛する場合を例に見てみましょう。
外壁が破壊されていなければ、防衛側は余裕を持って階段から来る敵をチェックできます。さらにもう一人がガレージの入口をチェックしていたら、攻撃側は爆弾への近道を諦めるしかありません。
もちろん「窓から入る」、「落とし戸を降りる」、「別の壁を開通する」、「反対側のベッドルームの方から入る」など、攻撃側には別の選択肢があります。とはいえ、E側とW側の両方向から挟み込むように攻撃をしかけた方が防衛側に強い圧力がかけられます。
ハードブリーチャーのガジェットで外壁を破壊すると、防衛側の陣形が崩れます。補強壁を背にして守っていた敵は、そのままだと外から丸見えになるので階段や金庫室の方に撤退するしかありません。ここの敵がいなくなると、ガレージを守っていた別の敵も左右から挟める形になります。
もちろん防衛側は補強壁を壊されても、さらに複雑な手段や、リスクの高い戦い方を選ぶことで抵抗できますが、基本的にはこのように、防衛側の安全地帯を少しずつ小さくしていくことを意識するのが攻撃で勝つためのコツです。
たとえ向かい合っての撃ち合いは苦手なプレイヤーでも、逃げていく敵や、どこを警戒すればいいのか困っている敵なら簡単に倒せるはずです。他のマップでも、爆弾に近いところにある壁はどんどん破壊してしまいましょう。
それぞれ個性のある4人
補強壁を破壊すればいかに攻撃側が有利になるかを確認したところで、いよいよ4人のハードブリーチャーについて見ていきましょう。4人のガジェットはそれぞれ性質が異なり、メリットやデメリットがあります。
Thermiteの「ヒートチャージ」
- メリット
- 操作が簡単。壁に貼って起動するだけなので、初心者でも扱える
- 爆発範囲が広く、1つで補強壁一枚を丸ごと吹き飛ばせる
- どんな大きさの穴ができるかが分かりやすい
- デメリット
- 設置するには補強壁に近づく(=敵に近づく)必要があるため、飛び出して来た敵に襲われる恐れがある
- ヒートチャージの起動音は非常に大きい
『シージ』のリリース時から存在する定番の割り職オペレーターがThermiteです。彼の固有ガジェットである「ヒートチャージ」は操作が簡単で爆発範囲も広いので初心者でも問題なく扱えます。しかし敵から見れば動きが単純で対抗しやすいという意味でもあります。
「ヒートチャージ」を壁に貼ろうとする瞬間は武器も使えず無防備になるので、近くの戸口から敵が飛び出して来たりしないよう、必ずドローンなどでそうした兆候がないのを確認し、味方がサポートしてくれている状況でヒートチャージを使いましょう。
メインアサルトライフルの556xiは標準的な性能で、スタングレネードも持っているため、防衛側の陣地に突破口を作れるだけでなく、そのまま自ら突入の役目も果たせます。
Hibanaの「Xカイロスランチャー」
- メリット
- 離れたところから撃つので、Thermiteよりも安全に補強壁を破壊できる
- ペレットの組み合わせで、さまざまな大きさや形の穴を開けることができる
- デメリット
- 離れたところから撃つため、操作を誤ると意図しない形の穴ができてしまう
2人目のオペレーターは日本出身のHibanaです。彼女の「Xカイロス」は遠距離から補強壁を破壊できるので、壁に近づかなければならないThermiteよりもはるかに安全に使うことができます。
「Xカイロス」は3回分あり、1回分だけでは長細い小さな穴を開けるだけですが、小さな穴を組み合わせることでさまざまなサイズの穴を開けられます。たとえ人間は通れないサイズの穴でも、銃弾は通るので、敵は顔を出しにくくなります
一方で、遠距離から破壊する以上は、正確に狙いをつけなければなりません。また「Xカイロス」は3回分しかなく、すべて使ってようやく「ヒートチャージ」よりもやや小さい範囲を破壊できるだけなので、操作ミスをするとチームを混乱させてしまうでしょう。
メインアサルトライフルのType-89はマガジンが21発と少なめですが、高火力なので急な撃ち合いになっても優位を取れます。Thermiteと同じくスタングレネードを持っているので突入役としてもうってつけです。
Maverickの「ブリーチングトーチ」
- メリット
- どんな大きさの穴でも自在に作ることができる
- 音が比較的小さいため、敵に気付かれずに穴を開けられる
- ガジェットも溶かして破壊できる
- 「補強壁を守っている敵のガジェット」(後述)もまとめて破壊できる
- デメリット
- トーチは操作が難しい。意図した大きさの穴を素早く作るには、繰り返し練習が必要
3人目の割り職がMaverickです。彼には「ブリーチングトーチ」で補強壁を焼き切るというユニークな仕事ができます。人が通れるサイズの穴だけでなく、敵に気付かれないように小さなのぞき穴を開けたり、足元だけ開けて敵に場所移動を迫ったりと、さまざまな使い方ができます。
大中小、どんな穴でも自在に開けられるMaverickですが、トーチの操作は見た目以上に難しいのが大きな欠点です。最初は「訓練場」でテロリストが作った補強壁を焼いてみたり、友人とカスタムゲームで練習しておいた方がいいでしょう。プロによる競技シーンを見るのも参考になるはずです。
武器はアサルトライフルのM4と、DMR(単発式ライフル)にカスタムされたAR-15.50で、いずれも高火力です。また、サブガジェットにフラググレネードも持っています。ガジェットの使いにくさだけが問題ですが、存在するだけで攻撃側の火力を底上げしてくれる強力なオペレーターです。
Aceの「S.E.L.M.A.アクアブリーチャー」
- メリット
- 壁に投げるだけなので、他の「割り職」よりも操作が簡単
- 壁に投げれば自動的に起動するため、安全に運用できる
- ガジェット破壊にも使える
- デメリット
- 起動時間はやや遅め
- 投てき系ガジェットなので、Jager(イエガー)のADSやWamai(ワマイ)のMAG-NETで無効化される
最新の「割り職」オペレーターとしてイヤー5シーズン2で登場したのがAceです。水圧カッターで補強壁を破壊する「S.E.L.M.A.アクアブリーチャー」は、壁に投げつけるだけで自動的に起動し、広い範囲を破壊してくれます。仕事中は味方にサポートしてもらう必要がある他の3人と違って、サポートが万全な状況でなくてもハードブリーチングを実行できる点が魅力です。
メインウェポンのAK-12は、このゲームにおける最強クラスのアサルトライフルです。反動もそれほど大きくないので誰でも自信を持って戦えるでしょう。サブガジェットには用途の広さに優れたスモークグレネードを持っているため、チームサポートの面でも力強いオペレーターです。イヤー5パスを持っている初心者の方は、迷わずAceを使うことをオススメします。
まとめ 初心者は「割り職」をやるべきか
『シージ』ならではのユニークな仕事である「割り職」ですが、初心者の方も積極的にやってみることをおすすめします。
「ユニークな仕事」と言われると責任重大に思えるかもしれませんが、「割り職」はあくまでチーム内の役割のひとつなので、「割り職」にのみ大きな責任がのしかかるわけではありません。新しいオペレーターを練習したくなったときは、ぜひ「割り職」に挑戦してみてください。
続く?
実は攻撃側が補強壁を破壊しようとするのに対して、防衛側にはそれを妨害する手段が用意されています。
細かい分岐があるので今回だけではすべてを説明できませんが、「クイックマッチ」なら複雑な知識を求められる展開にはならないので安心してください。まずは試しに「割り職」をやってみて、補強壁を破壊したときの効果を確認してみましょう。
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