『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』を最近始めたばかりという方にお届けするEAA!!の「初心者講座」シリーズ。前回に引き続き、第3回では「準備フェーズで何を準備すればいいのか」について、防衛側の視点で解説していきます。
防衛側の準備フェーズ
「準備フェーズに何をすればいいのか分からない」という初心者の方に向けて、前回は攻撃側の視点で「準備フェーズで準備すること」を解説しました。
クイックマッチの「爆弾」ルールを例に、防衛側の考え方を解説していきます。今回も同じテーマを扱った動画を用意していますので、あわせてご覧ください。
試合開始・拠点の確認(防衛側)
それでは今回は「国境」マップを例に解説していきましょう。オレンジチーム、防衛側からのスタートです。クイックマッチの場合、爆弾のある部屋(ボム位置/ボム部屋/拠点などさまざまな呼称アリ)はランダムで決まります。
今回の拠点は1階の「換気室・作業室」になりました。
オペレーターの選択(防衛編)
攻撃側と同じく、作戦を理解していないうちは、好きなオペレーターや最低限の使い方を知っているオペレーターで戦いましょう。
それでも「このオペレーターは必要か、または効果的か」というのは気になると思います。そもそも「どうやって防衛すればいのか」という方のために、最初はわかりやすく、以下の2種類の仕事からどちらをやりたいか決めてみましょう。
- 拠点、もしくはその近くにこもって、入ってくる敵を迎え撃つ係(現地守り、現地、ともいう)
- 拠点から離れて、敵を積極的に攻撃しにいく係(遊撃、ともいう)
ただし「自分は現地守りをする」と決めたとしても、拠点から絶対に出てはならないわけではありません。状況に応じて移動し、必要なときに正しいポジションにいることの方が重要です。
今回は味方にBandit(バンディット)、Pulse(パルス)、Caveira(カヴェイラ)という、スピード3のオペレーターが3人います。恐らく彼らが遊撃をしたいのだろうと考え、自分はMute(ミュート)で現地守りをすることに決めました。
スピードとは?
全オペレーターには3段階のスピードが設定されています。速いほどアーマーは低く、遅いほどアーマーは高くなります。
- スピード3:基準値、最速
- スピード2:スピード3から5%ダウン
- スピード1:スピード3から15%ダウン
エリートスキンとは?
オペレーターカードが金色になっているプレイヤーを見たことがあるかもしれません。これは有料アイテムのエリートスキンで、オペレーターたちの外見だけでなく、ガジェットやMVPモーションまで変化する特別なアイテムセットです。能力などに変化はありませんが、愛用のオペレーターにはぜひ装備させてあげたいところです。
Muteでドローンを封じる
SASのオペレーターであるMuteは「シグナルディスラプター」というガジェットを持っています。準備フェーズにおける攻撃側の目標は情報収集ですが、このディスラプターは通信を妨害するジャマーを発し、近づいてきたドローンを操作不能にします。拠点内部の情報を守るのに優れたガジェットです。
ドローン以外にも、遠隔操作するガジェットや電子機器ならなんでもジャマーで故障させてしまいます。また、自分が倒されても設置したジャマーは効果が持続するので、まさに置き得のガジェットです。
拠点を「工事」して待ち構える
準備フェーズが始まったら、防衛側は拠点の工事をします。工事とは、壁を補強したり、穴を開けたり、ガジェットを設置したりして、自分たちが戦いやすい形に建物内を改造することです。
「この壁は補強すればいいのか、穴を開ければいいのか、それとも何もしない方がいいのか」について、以下に考え方を説明します。
なぜ補強をするのか
- 補強をするメリット
- 弾が通らなくなる
- 盾として使える
- 敵の移動ルートを制限できる
3つ目の「敵の移動ルートを制限できる」とは、以下のような例が挙げられます。
「作業室」と「トイレ」の間には、画像のように破壊可能な壁が4枚あります。味方と協力して、すべて塞いでみましょう。
こうすることで攻撃側は、「窓口」から「トイレ」に入り、ハンマーなどで壁に穴を開けて「作業室」に侵入、という最短ルートが使えなくなります。攻撃側に補強壁を破壊できるオペレーター(ハードブリーチャーと呼ぶ)がいなければ、この時点で敵の侵攻ルートを一つ消せることになり、敵がどこから来るのかがより分かりやすくなります。
補強プール
Y5S3(2020年9月)「オペレーション・シャドーレガシー」からは、防衛側は「補強プール」という、全員で合計10枚の補強壁を共有するルールに変わりました(以前のルールでは、一人につき最大2枚の補強壁があてがわれていました)。
これにより、一人で10枚すべての補強壁を使ったり、補強は他人に任せて自分は他の工事に専念したりと、準備フェーズに防衛側ができることが多様になっています。
「どこを補強すればいいのか分からない」という場合は、補強プールを使わず、他の人が補強している場所を見せてもらいましょう。
なぜ穴を開けるのか
- 補強をするデメリット
- 補強は解除できない
- 自分たちの移動ルートも制限される
しかし補強にもデメリットがあります。Y5S1の時点で防衛側には、補強した壁に人が通れる大きさの穴を開けたり、補強を解除したりする手段がありません。「トイレ」と「作業室」の間を補強すれば、この方向からは攻められにくくなりますが、思いがけず多くの敵が「窓口」から押し寄せて来たときは、対処するのに「メインロビー」側へまわるしかありません。
そこで「作業室」と「トイレ」にある壁に穴を開けるという選択肢もあります。この場合、もし「窓口」から多くの敵が入ってきても、迎撃ルートが二つになります。
- 穴を開けるメリット
- 自分たちの遊撃ルートが増える
- 穴を開けるデメリット
- 敵が通れるルートも増える
開通するデメリットは、開けた穴は攻撃側も通れることです。逆用されるリスクも計算して開通しましょう。
拠点にある壁をまるごと補強してコンパクトに守るか、穴を開けてワイドに守るか、コンセプトを決めて工事をしましょう。
爆弾Aと爆弾Bの間は開通する
「爆弾」ルールでは必ず、爆弾Aと爆弾B、2つの防衛拠点が同時に出現します。仮に爆弾Aを5人全員で守っていても、爆弾Bが解除されたら敗北となってしまいます。
そこで、爆弾Aを守っているときに爆弾Bが狙われたら、すぐに爆弾Bの防衛に向かえるようにする必要があります。
国境の場合、爆弾Aのある「作業室」から爆弾Bのある「換気室」へ行くには一度、地続きの「サーバールーム」から「出口廊下」に出なければなりません。しかしここには正面に出入り口があるため、うっかり体を出すと遠くから見張っている攻撃側に撃たれてしまうでしょう。
そこで「爆弾Aと爆弾Bの間は開通する」ことを、定石として覚える必要があります。「換気室」と「サーバールーム」の間に通り道があれば、「換気室」に敵が攻め込んできても押し返すチャンスが増えます。
補強と開通のパターンは多種多様
定石ですが、万能ではありません。特に爆弾Aの部屋と爆弾Bの部屋が、窓や戸口と一直線で結べるようなボム位置には注意が必要です。
たとえば「領事館」の2階「領事オフィス・会議室」を拠点にしたときです。ここにもAB間に破壊可能な壁が3枚あるので、とりあえず開けてみましょう。
壁が消え、「領事オフィス」の窓際から「会議室」の階段の方まではっきり見えます。これで入ってくる敵が見えやすくなりましたが、攻撃側にとっても見えやすくなっています。流れ弾がA部屋とB部屋の両方を突き抜けて自分に当たってしまう可能性もあり、やや不安です。
では3枚のうち中央の壁だけをふさぎ、左右を開けてみたらどうでしょう。
これなら補強壁を盾にして、「領事オフィス」と「会議室」、どちらの方向から敵がやってきても、補強壁の裏から表、表から裏へ移動するだけで迎撃できます。このように、敵の銃弾を防ぎながらAB間の移動ができるような開通を考えましょう。
自分が守りたい場所を工事する
準備フェーズ中に、自分だけですべての部屋を工事することはできません。そこで、自分は「AとB、どちら側を守るか」、「どうやって守るか」を決めることで、どこを補強し、どこを開通すればいいかも決まります。
爆弾Aのある「会議室」を守ることにします。部屋の隅に展開型シールドを置けば、正面の窓と左右の戸口、どこから敵が来ても撃ち合えます。果たしてこれで十分でしょうか。
実はこの場所は背後の壁が破壊可能なので、これではコピー室からやってきた敵に背中を撃たれてしまいます。そこで「この壁を準備フェーズで補強しておこう」という発想になります。
これで一応は安心ですが、それに対して敵が背後の補強壁を破壊しようとしてきたら、いよいよここで守ることを諦めなければなりません。
防衛側では生き残ることが特に重要です。時間切れになれば防衛側の勝利というルールは必ず覚えておきましょう。「会議室」が守り切れないと分かったら、無謀な撃ち合いを続けるよりも逃げることが最優先。生きてさえいれば逆転のチャンスが残るからです。
ここで「開通」の知識を使いましょう。準備フェーズで会議室の落とし戸や壁を破壊しておくことで、ぎりぎりまで攻撃側を引きつけたところで撤退できます。うまく行方をくらますことができれば、今度は攻撃側が自分たちの背後を警戒する番です。
以上のように、「なぜこの壁を補強するのか」、「なぜ穴を開けるのか」、常に意識しながらプレイしてみましょう。何をしていいのか分からないときは、味方がどんな工事をしているのか見させてもらいましょう。
外カメラをチェックして「準備完了」
アクションフェーズが始まると、心得のある攻撃側なら、まず建物の外にあるカメラを壊そうとします。逆に防衛側は外のカメラをチェックして、どの方向から何人くらい攻めてきそうかを確認しましょう。運が良ければ、カメラを壊し忘れた敵の動きを丸ごと把握できるかもしれません。
いかがだったでしょうか。防衛側の準備フェーズは、味方が何をやっているのかチェックしておく必要があるので最初は難しいと思います。積極的に、さまざまな工事のパターンを試してみてください。
Reference: RAINBOW SIX SIEGE OFFICIAL
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コメント
コメント一覧 (4件)
前回と微妙にタイトル表記が違うのが気になる
同じ壁でも守り方によっては開通したり補強したり
同じ黄色ピンでも開通サインだったり補強サインだったり敵の進行サインだったりetc
初めから意図を読める人なんて普通はいないし、もしも野良ならなおさら分かる筈もない
結局のところ、回数こなして経験積んで選択肢増やすことが必要になる
ただ、動画なり見て事前知識がある方が吸収は早いと思う
初心者くんは開通場所覚えて開通場所とミラ窓横をウロウロしないで欲しいんだ
穴あけようと思ったら射線に入ってきて誤射することたまにあるから...
まあミラ窓なんて貼ったら興味湧くのはわかるけどさぁ...
ハッチ(落とし戸)にも触れてあげてください…