『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』などの開発として知られるUbisoftは、5月12日にユーザー利用規約を改定しました。この機会に同規約を改めて読み直したユーザーからは、Ubisoftが以前から「複数アカウント」を禁止していたことを知り、驚きの声が上がっています。果たしてこれは珍しいことなのでしょうか。他者の利用規約を見てみることにしました。
Ubisoftは複数アカウントを禁止
5月12日にUbisoftのユーザー利用規約が改訂され、チームキルや途中退席などの迷惑行為が以前と比べて明確な禁止行為となりました。
合わせて、Ubisoftは同規約の中で複数のアカウントを作成することを以前から禁止していたことも明らかになり、「最近新たに禁止になったのだ」と読んでしまったプレイヤーも現れるなど話題になりました。
複数アカウントの所持は、昨今ではさまざまなウェブサービスで認められている印象があります。たとえばTwitterは複数のアカウントを使用しているユーザーのために、アカウント間を簡単に行き来できるシステムを設計しています。
しかしUbisoftはゲーム開発会社であるため、比較対象としては、オンラインゲームでタイトルを出している他の有名企業の利用規約を見ていった方が良さそうです。
Activisionには特別な記載なし
『コール オブ デューティ』シリーズで知られるActivisionの利用契約には、複数のアカウントを使うことに対する特別な記載は見られませんでした。他者のオンラインゲームと同様、迷惑行為などの形で規約に違反すれば、アカウントの停止や削除につながり得るといった点が記載されているのみです。
EAは警告つきで許可
人気のチーム制バトロワ『エーペックスレジェンズ』で知られるEAの利用規約によると、「8. 終了とその他制裁措置について」に以下のような一文があります。
『お客様が複数のEAアカウントをお持ちの場合、違反や不正使用の種類によっては、EAがお客様のEAアカウントおよび関連する権利を全て解除する場合があります。』
EAでは、複数のアカウントを持つこと自体は認めているようです。もちろんどのアカウントだろうと、悪用すればBANの対象になり得ます。
ライアットゲームズは実質許可
eスポーツタイトルの金字塔『リーグオブレジェンド』を運営するライアットゲームズのサービス規約では、アカウントの複数使用について明記はありません。一方でサポートFAQのページには、以下のような記述がありました。
『複数のサーバー(PBE を含む)でお持ちの場合、各アカウントのユーザー名を固有のものにする必要があります。そのユーザー名を使用しているのが世界であなただけ(あなたが複数のアカウントで同じユーザー名を使用しているだけ)であれば、メイン以外のアカウントのユーザー名を変更すれば、メインのアカウントではそのユーザー名を使い続けることができます。』
「各アカウント」、「メイン以外のアカウント」という記述は、複数のアカウントを使っているユーザーを想定しているものと思われます。実質的に複数アカウントを使うことは(それぞれ利用規約に反しない限り)認めていると見て良さそうです。
追記:競技性の高いモードでの「スマーフ」行為は非推奨
ライアットゲームズでは、サブアカウントで本来の自分の実力よりも低いレベル帯やランクでプレイする「スマーフ」行為についての案内を提示しています。積極的にスマーフをゲームから排除しようとはしていませんが、競技性の高いゲームモードで問題のある行動を行えばペナルティの対象となる可能性となります。詳しい線引きなどについては当該ページをご確認ください。
Blizzardは許可
『オーバーウォッチ』や『ハースストーン』といったeスポーツタイトルを抱えるBlizzard Entertainmentのエンドユーザー使用許諾契約によると、以下の記述がありました。
『お客様は、複数のアカウントを登録してプレイすることができますが、Blizzardバランスに3つを超えるアカウントを持つことはできません。』
Blizzardバランスとは、同社のコンテンツ購入に使用する電子マネーのことです。ゲームで使うアカウント自体は、複数のアカウントを登録してプレイすることができると明記されています。
Epic Gamesは許可
建築要素があり独特なアートワークで人気を博すバトロワタイトル『フォートナイト』のEpic Gamesでは、コミュニティ規定に違反した場合について以下のように記載があります。
『(違反行為をしたとき、)複数のアカウントを所有している場合は、全てのアカウントに措置が講じられることもあります。』
Epic Gamesでも、1人で複数のアカウントを所持していること自体は認めており、やはりその使い方が争点になっているようです。一方でEpicには、サービス利用規約に「アカウントはユーザーの所有物ではありません」と明記し、アカウントの転売禁止や不正行為禁止の根拠としています。
複数アカウント禁止の背景は不明
このように各社の利用規約と比較してみると、「アカウントを複数作成することはできません」としているUbisoftは珍しい部類であると言えます。
論点となるのは、なぜ禁じているかです。思い当たる節としてはいわゆる初心者狩りなどの行為ですが、これは別項目で禁じているため、迷惑行為だけが複数アカウント禁止の理由ではなさそうです。
一方、現時点では複数アカウントの使用が黙認されており、これはシージのプロ選手たちの動画や有名ストリーマーたちの配信などを見れば明らかです。そもそもUbisoftが複数アカウントを禁じている背景も定かではありませんが、利用規約自体は将来また改訂される可能性があるため、ユーザー側としても引き続き、適正行為と違反行為の境目をどこに置くか、ゲーム文化の流れを見据えつつ議論を続けていきたいところです。
[wpap service="with" type="detail" id="B08512CDDS" title="レインボーシックス シージ YEAR5デラックスエディション - PS4"]
TESTをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
コメント
コメント一覧 (13件)
結局過疎ってるのか過疎ってないのか
分かんないなこれ()
スマーフする奴ってチーターと考えて的に一緒だよな
弱いやつ倒して俺ツエーしたい馬鹿
サブアカなんか要らんわ
健全にプレイしていればBANになんかならんし
そうだな。誤BANでもなければな。
異端も何も複垢禁止は以前からあったものなんだろ?
ルールを決めるのは向こうだし嫌なら他のゲームしてればいいんじゃないの?
そもそもシージ過疎ってないけどな
そもそもサブ作る理由が100%無いからこの議論自体が無駄。
例えお前に作る理由が無くても作ってる奴はいるから
、この議論は無駄じゃないんだよなあ
サブ作ってオンラインプレイしてる時点でスマーフィンぐでしかないし作る理由がある人間は一人もいない。
確かに大多数の人間にとってはそこまでの理由はないと思うけど、理由がある人間は一定層いるでしょ。プロ選手とかストリーマーとかスナイプされたときにフィードとか試合が崩れる可能性もあるし、LoLとかだと誰の試合でもリプレイできるからトッププレイヤーとか対策とられないようにするためにランク以外は普通のアカウントでやる、ってのもそこまで変な話じゃないと思う。
業界標準じゃないならやめろや。なんの為に締め付け厳しくしてるんだ?
だからシージはどんどんプレイヤーが辞めて絶賛過疎中なんだよ
シージ発売前から禁止されてたからプレイヤーが減ることにはまったく影響してないぞ!
それに3月にピークプレイヤー数更新したばっかで全然過疎ってないぞ()
この対応が原因で過疎ってんのか?
暴論にもほどがある