Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』では、開発スタッフが課題としている事柄を不定期に公式サイトで公開し、コミュニティと共有しています。ゲームシステムが複雑なために次々に課題が立ち現れるこのシージですが、果たして完全解決の日は来るのでしょうか。また今回は、次のオペレーターバランス調整についても予告されています。
アップデート予定のまとめ
現地時間6月26日付で更新された最優先課題はテーマ別に並んでいるため、時系列で並べ替えるとこのようになります。
- Y5S2.1
- オペレーターバランス調整: Melusi(メルシ)、Ace(エース)、Hibana(ヒバナ)
- マッチのキャンセル
- Y5S2.2
- プロフィールパネルと通報
- Y5S3
- 新しい音声パッケージシステム
- ガジェットの備品破壊挙動の一貫性
- ズーム倍率ごとの感度設定
- 跳躍の検出コード
- オペレーター使用停止時の通知とフィードバックの改善
- 通知システム
- Y5S4
- フラッシュへの反応、一貫性の改善
- ディフューザー設置時の反応の改善
- 不明
- コンソール版のDDOS攻撃
- チートとハッキング
以下は各項目のテーマ別の詳細になります。
最優先課題
- 新しい音声パッケージシステム
- コンソール版のDDOS攻撃
- チートとハッキング
- プロフィールパネルと通報
新しい音声パッケージシステム
シージでは敵の発するわずかな移動音やリロード音すら重要な情報になりますが、一方で屋内での物音の伝わり方は現実とやや異っており、「壁に小さめの穴を開けるだけで音の聞こえ方が変わる」、「落とし戸を開けただけで下の階の音が上の階の奥まで響くようになる」など、知らないと混乱をきたすポイントも数多くあります。
現地時間6月12日付で公開された「ステータスレポート」によると、「音がパッケージ化されゲームに組み込まれるまでの仕組みをはじめとする、システムの大部分を再構築する必要があるとの結論に達しました」とあり、そのすべてを修正するには「Year 5中には完了しない大規模な作業」になるようです。
「再現に成功したものは順次修正していく予定」ともあり、イヤー5シーズン3中には早速新しい音声パッケージが実装されるようです。
コンソール版のDDOS攻撃
個別のPCからサーバーへ攻撃を行うDOS(Denial Of Service)とは異なり、DDOS(Distributed Denial Of Service)は複数のマシンを踏み台として利用し、過大なサーバー負荷をかける行為です。コンソール版でのDDOS自体は以前からも指摘されていましたが、昨今は「最優先過大」にリストアップされるほど深刻化しているようです。Ubisoftでは「対応中」とあるだけで、具体的な部分は今後報告されるものと思われます。
チートとハッキング
イヤー5シーズン2からランクマッチへの参加可能レベルの下限を50とし、またチャンピオンランクになるのに最低100試合を要求するようになりました。
アジアサーバーでもランクマッチの参加にアカウントの2段階認証を義務化しましたが、それでもコミュニティの反応を見た限りでは、新シーズンから急にチートがいなくなった、ということには残念ながらなっていないようです。
「今後も状況の改善を続けられるように、他の対応策も用意しています」とあり、チートおよびハッキング対策の次の一手が期待されます。
プロフィールパネルと通報
「通報パネルに、問題の発生状況や通報内容の説明を追加します」とあります。これまでは「迷惑行為を報告」などのボタンがあるだけでしたが、さらに具体的な状況が報告できるようになるものと思われます。
ゲームプレイに関する最重要課題
プレイ中の不具合だけでなく、オペレーターバランスについても触れられています。
- バランス調整
- ガジェットの備品破壊挙動の一貫性
- ズーム倍率ごとの感度設定
- フラッシュへの反応、一貫性の改善
- 跳躍の検出コード
Y5S2.1パッチで予定されているバランス調整
- Melusi(メルシ)
- バンシーの効果範囲を約33%縮小
- 1人称視点におけるバンシーの効果音を抑える
テストサーバーでの実装前ナーフこそ回避した新オペレーターのMelusiですが、テストサーバー段階から「強すぎる」という意見の多かった彼女のガジェット「バンシーソニックディフェンス」が、次のY5S1.2パッチでナーフされるようです。
効果範囲が広いために、要所に置いておくだけで敵の接近を察知してくれた彼女のガジェットは、最新の防衛サブガジェットである「感知アラーム」と合わせて攻撃側に新たなストレスを与えていましたが、やはりやりすぎと判断されたようです。
- Ace(エース)およびHibana(ヒバナ)
- 爆発物を床に設置したときに、補強材を突破してBanditのバッテリーを壊すことができなくなります
イヤー5シーズン1から爆発物の仕様が一新され「破片ダメージ」の概念が新たに組み込まれたことで、これを活用した新種の小技が発明されていました。AceとHibanaのガジェットをKali(カーリー)の「低速爆薬ランス」のように使える小技もその1つと思われますが、さすがにKaliの立場がなくなってしまうので、修正されるようです。爆発物の仕様については過去の記事もあわせてご覧ください。
ガジェットの備品破壊挙動の一貫性
花瓶や書類の山などのマップ内のさまざまな小物が、そのときどきで壊れ方が変化し、壊した場所にガジェットを設置しようとしてもうまくいかないことがある現象についてです。
ズーム倍率ごとの感度設定
他のFPSタイトルにもある「ズーム倍率ごとに感度を設定できる機能」が、シージにも登場するようです。Kaliのスナイパーライフルの登場で倍率設定が増えたこととも関連していると思われます。
気になるのは「サイトごとに」という部分で、もしかしたらレッドドットサイトやホロサイトなどの等倍サイトでも、種類ごとに設定を変えられるようになるのかもしれません。
フラッシュへの反応、一貫性の改善
スタングレネードを投げて突入したはずが、敵には効いていなかった、といったことは多くの方が体験していると思われます。これが敵プレイヤーの技術ではなく、マップ内オブジェクトとの関係が原因で起きていたケースを改善するようです。
跳躍の検出コード
上記のスタングレネードと同じく、「飛び越える」はずが対応キーを連打しても反応せず、体の向きや位置を少し変えてようやく反応した、といったケースも多くのプレイヤーが体験していると思われます。
コミュニティに関する最重要課題
- マッチのキャンセル
- オペレーター使用停止時の通知とフィードバックの改善
- ディフューザー設置時の反応の改善
- 通知システム
マッチのキャンセル
5対5で試合をするはずが4対5になった。さらに3対5、2対5など、試合にならないケースに遭遇したプレイヤーもいると思われます。
「Y5S2.1中の対応を目標」とし、必要人数がそろっていない場合のマッチのキャンセル機能が追加されるようです。人数差のせいで理不尽な負け方をしたことがあるランクマ勢には朗報となるでしょう。
オペレーター使用停止時の通知とフィードバックの改善
以前バグ技によってClash(クラッシュ)が使用禁止になったとき、経緯を知らないプレイヤーに混乱を招いたようです。これについて分かりやすいフィードバックを送るとのこと。「Y5S3中の対応を目標」としています。
ディフューザー設置時の反応の改善
「Y5S4中の対応を目標」として、ディフューザー設置に関する不具合を改善していくようです。
通知システム
特にシーズンアップデートの後など、通知欄に過去の通知が繰り返し届いている、といったことを解消するために、「Y5S3中の対応を目標」に対処するようです。
確認済みの不具合
- 特定の場所で旋回を行うと、マッチをプレイしている全員のFPSが減少することがある
- バンシーの当たり判定が不正確で、モデルよりも大きく設定されている
- ディフューザーを民家の2F メインベッドルームのハッチ周辺に設置できてしまう
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Source: RAINBOW SIX SIEGE OFFICIAL
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コメント
コメント一覧 (6件)
オペの充血目も治してあげてぇ...
いつシージのスマホ版でんだよーareaけすなよー早く出せよー
ubiは自分達の首を絞めてるの分かってないの?もっと他に問題はあるでしょ?コンバーターとか屈伸とか
屈伸に関してはUIを替えれば済む話じゃん
屈伸新兵どうにかならんのか
オペヘル2したらしたで文句言うくせに
これ程の大量の問題を抱えながらYEAR5の新シーズンに突入したのが本当に疑問に思います。
APEXやFORTNITEなど基本プレイ無料のゲームでR6S程のバグの量でしたら、「ああ無料のゲームだし仕方ない」となりますがこのゲームは有料です。お金を出して購入してプレイしています。
なぜここまで問題を膨らみつつ改善できないのか。無料アップデートもいいですがモンスターハンターワールドの有料アップデートの"アイスボーン "のようにもうお金をかけて良いので改善して欲しいです。