株式会社NTTドコモは1月23日、オンライン上で新たなeスポーツリーグのブランドとなる「X-MOMENT」を発表しました。
さらに『PUBGモバイル』と『レインボーシックス シージ』の国内リーグ開催発表に合わせて、メディア向け質疑応答も行われました。
eスポーツブランド「X-MOMENT」が始動
2021年1月23日、携帯電話の無線通信サービス事業大手の1社として知られる株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、YouTubeおよびMildomにおいて、新たなeスポーツブランド「X-MOMENT」を発表しました。
発表配信後に行われたメディア向け質疑応答の場で取り交わされた、質問・回答内容を以下に紹介します。
「NTTドコモ」と「NTTe-Sports」のシナジーは?
質問:NTTにはeスポーツ事業を手がける子会社としてし株式会社NTTe-Sportsが既に存在しますが、それとは別にNTTドコモがeスポーツ事業を展開するうえで、どのように住み分けやシナジーを考えているのでしょうか。
回答:NTTドコモが対象としているのはプロチームで、NTTe-Sportsの方はアマチュア、社会人リーグを対象としています。秋葉原のeXeField Akibaの利用も検討しており、競合ではなく両社でシナジーを発揮していきます。
ドコモのスマートライフ事業とのシナジーは?
質問:NTTドコモはスマートライフ事業も展開し金融・決済にも力を入れていますが、eスポーツ事業とはどのような相乗効果・波及効果を期待しているのでしょうか。
回答:リモート社会になってオンラインでの取引がさまざまな分野に出てくると思うので、新しいフィールドとしての映像配信コンテンツに参加している方々に対しても、オンライン上で決済を行うにあたって連動できる機会があると考えています。
収益目標・マネタイズ方式について
質問:ドコモeスポーツ事業の売り上げ目標、合わせてどのような形でマネタイズをするのか教えてください。
回答:具体的な目標額についてはこの場では控えさせていただきます。しかしやるからには、ドコモは日本eスポーツ界唯一無二の存在となることを目指していきたいと思います。マネタイズに関しては、各種のグッズやチケットはもちろん、リーグの視聴者やチームのファンの皆さんを対象としたスポンサー広告や配信権が主要なマネタイズポイントとなります。
『LoL:ワイルドリフト』はどうなったのか
質問:去年の12月の発表時点では、対象タイトルは『PUBGモバイル』と『リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト』でしたが、その後なぜ『ワイルドリフト』が『レインボーシックス シージ』に変わったのでしょうか。特に『シージ』にはモバイル版がなく、ドコモとは相性が悪いように見えます。
回答:ワイルドリフトは無くなったわけではなく、元から大会運営として発表していました。2021年度中にオープントーナメントの開催を予定しています。詳細は別途改めてお知らせします。
シージに関しては、確かにモバイルゲームではありませんが、ドコモとしてはまず日本のeスポーツを発展させたいという思いがあります。その上で日本eスポーツのけん引役となってきたPC版シージを選定しました。
シージ国内リーグ:8チームの招待基準は?
質問:シージの新たな国内リーグ「Rainbow Six Japan League 2021」についての質問です。リーグ発足と同時に出場するプロ8チームが公開されましたが、国内には他にも多くのプロチームが存在します。どういった基準で今回この8チームを選出したのでしょうか。
回答:選出についてはこれまでのチームの実績や、世界での戦いを目指していくことを加味しました。
シージ国内リーグ:最後の1チームはなぜ未発表?
質問:8チームのうち最後の1チームが「Coming Soon」となっていましたが、未発表の理由を教えていただけますか?複数チームと交渉中なのか、それとも別途大会などを行って決めるのでしょうか。
回答:最後の1チームについては皆さん期待されていることと思います。詳細が明かせる段階になったらホームページなどで公開させていただきます。
移籍制限は?
質問:eスポーツチームはどのタイトルでも選手の移籍・入れ替えが頻繁に行われていますが、ドコモのリーグでは移籍制限などはあるのでしょうか。
回答:その点についてチーム個々とご相談させていただいており、この場でのご説明は割愛させていただきます。
下部リーグへの給与保証は?
質問:上部リーグの選手たちには給与が保証されるとのことですが、下部リーグの選手には給与保証はないのでしょうか。
回答:現時点では、最高峰のリーグの選手の方々にのみ給与のバックアップをさせていただきます。下部リーグに関しては、今後のリーグの運営状況やゲーム会社の方々と相談のうえでのことになりますが、想定としては、下部リーグ選手への給与支給も検討の対象となっています。
賞金総額について
質問:PUBGモバイルは賞金総額3億円で、シージのリーグは総額3,200万円です。両タイトル間で金額に開きがあるように見えますが、この賞金設定の背景をご説明いただけますか。
回答:それぞれのタイトルを手がけるゲーム会社様の意向もありますが、両タイトルのこれまでのeスポーツシーンの状況や、選手たちのを加味し、今回こういった賞金額とさせていただきました。
日本eスポーツの課題・ゲーム業界の反応
質問:ドコモがeスポーツリーグを立ち上げるにあたって、日本のeスポーツシーンにはどのような課題があると考えていますか。
回答:やはり日本は世界に比べると立ち上がりが遅れています。しかし日本にはポテンシャルがあり、市場として大きな期待があります。eスポーツファンの皆さんの声にお答えすることで、ドコモとしても新しい風を起こしながら大きな収益が見込めると考えています。
質問:12月の発表時点で、eスポーツ業界や市場からどのような反応がありましたか。
回答:ゲームメーカーの方々はもちろん、既にゲーム業界には関わっていない方々からも、どのようなリーグを立ち上げるのか、協力できる部分はないかなど、たくさんのお問い合わせをいただいております。リーグを盛り上げていくために、現在もスポンサー候補の方々と会話をさせていただいております。
X-MOMENTが発表されたNTTドコモの配信ログはこちらからご覧いただけます。
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コメント
コメント一覧 (2件)
答えられません、検討中です、色々加味しました、ってなにも答えられてないじゃん。めでぃあはちゃんと質問しろや。
本気の大会って少なくなったからめっちゃ嬉しかった!
APAC組が出る事に不満出てるけど、世界への壁として切磋琢磨して欲しい