ソニー・インタラクティブエンタテインメントのPlayStation 5については、上位互換である「PS5 Pro」の噂がPS5発売前から流れていましたが、既にそのプロトタイプのテストが始まっているのかもしれません。
「PS5 Pro」の噂
2020年11月に発売されてから1年以上が経った次世代ゲームハード機PlayStation 5(PS5)は、諸般の事情から今なお入手困難な状態が続いているものの(参考:Amazon.co.jp)、持っていない方でも、レイトレーシングによる美麗なグラフィック処理技術や、目をみはるローディング速度など、次世代機に相応しいその高性能ぶりは動画などで見たことがあるかと思われます。
そんなPS5ですが、さらなる上位互換機、つまり「PS5 Pro(仮称)」が2024年あたりまでに登場するかもしれないという噂が、PS5の発売前から今に至るまで、さまざまなところから流れています。
SIEEから送られた大量の荷物
「PS5 Pro」については、PS5発売が迫った2020年に、SIEが家庭用ゲーム機用のスケーラブル(拡大縮小可能な)CPUとGPUデザインに関わる特許を取得したことなどに端を発しています。
主にCPUやGPUの情報を扱う海外のYouTubeチャンネルRedGamingTechで取り上げられた「PS5 Pro」に関する動画によると、この上位互換機は2023年末から2024年に向けて発売予定で、現行モデルよりも2倍、レイトレーシングは2.5倍のパフオーマンスを引き出すことができ、さらに「PlayStation VR」用タイトルの体験も向上させるとのとです。
RedGamingTechによると、昨年11月にSony Interactive Entertainment Europe(SIEE)の本社があるロンドンから15,000ポンド(約240万円)分もの荷物が、バージニア州ノーフォークに配送されたことが運輸会社の記録から判明したたうです。その荷物の種類を示すコードが「家庭用ビデオゲーム製品」を示していたことから、開発用キットとしてカスタムされたPS5 Proコンソールのプロトタイプ、またはPlayStation VR2であると推測されています。
CPUはZen4?
PS5 Proには、SIEの独自技術による、さらに進化した再構成技術が用いられており、これはAMDの「FSR 2.0」とは異なるものだそうです。また、CPUはZen 4にも用いられているTSMCの5nmプロセスを適用したモデルが使われ、現在のPS5のCPU(Zen 2)から進化するようですが、これとは別のソースではTSMCの4nmプロセスが使われるという話もあります。
とはいえRedGamingTechは、昨今のSIEのハードウェアに関わるさまざまな噂はPS VR2のものと混ざっている可能性があり、複数のソースでそれぞれ内容が微妙に異なるスペックの真偽に加え、「PS5 Proがいつ出るか」という点についても「2024年はちょっと早い気がする」と付け加えています。
PS4(2013年11月発売)からPS4 Pro(2016年11月発売)までは3年の開きがあったことを踏まえると、「PS5が2020年、PS5 Proが2024年」というのはそれほど無理のないタイムラインに見えますが、一方ではPS5が発売時から在庫不足が続いており、ここでPS5 Proを出しても両方とも在庫不足になる可能性もあるでしょう。
PS5発売当初の品薄騒動に振り回された方々や、今なおPS5を探し求めている方々からすれば、「PS5 Proが出る」と言われても、スペック以前にそもそも買えるのかが気がかりですが、高級ゲーミングPC並みの性能がSIEの独自技術によってさらに最適化されるというPS5 Proの話の数々には、聞くだけでわくわくさせてくれるものがあります。これらの噂話の真相は、これから2023年にかけて徐々に明らかになっていくことでしょう。
Via: wccftech
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コメント
コメント一覧 (3件)
転売屋のおもちゃ
情強はパソコンかスイッチ
これはPSVR2用の開発キットと予想
開発は進めてるんだろうけど、発売はできんだろうな