Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』ではイヤー7シーズン1「オペレーション・デーモンヴェイル」が進行中。日本時間4月5日には、次回のオペレーター調整を含む「Y7S1.2デザイナーノート」が公開されました。
R6S 次回アップデート内容
シージ開発スタッフから定期的に公開される「デザイナーノート」では、主にオペレーターのバランス調整が発表されるほか、各オペレーターのピック率やウィンデルタの最新情報を知ることができます。
今回は、Y7S1.2で予定しているオペレーター8人への調整およびクレイモアの所持数変更が発表されました。
BANDIT(バンディット):強化
- Banditは複数のショックワイヤーを同じ補強壁やガジェットに配置できる
こちらは以前から予告されていた変更です。いわゆる「餅つき」を成功させるために、これまではEMP状態にされたショックワイヤーをタイミング良く外すか壊すしかありませんでしたが、同じ場所にもう1つ設置できるようになったことで、職人技であったタイトなタイミングでの餅つきでも、多くのプレイヤーがより容易に再現できるようになりました。
BLACKBEARD(ブラックビアード):調整
- クレイモアを追加しブリーチングチャージを削除(交換)
シールドの弱体化によってアグレッシブなプレイスタイルを制限されたBlackbeardですが、その後のフィードバックにより、現在のロードアウトが彼とうまく噛み合っていないことが分かりました。
チームの交戦時に後方で構えながら遊撃や裏取りを効率的に抑えられるその能力とマッチするように、ブリーチングチャージがクレイモアに変更されました。クレイモアについては所持数が2つに増えたので(後述)、ロックの動きに対する防衛側の飛び出しなどに、以前ほど神経質にならずに済むでしょう。
GRIDLOCK(グリッドロック):強化
- トラックスのキャニスター数を3つから4つに増加
「裏取り警戒要員としてのGridlockをより頼れる存在にする」ための変更だそうです。スピードや武器やガジェットのバランスから見てNomadの方が裏取り警戒としてよくピックされますが、4つに増えることにより、さらに広いエリアをカバーし、防衛側を困らせることができるでしょう。
NOMAD + ORYX(ノーマッドとオリックス):弱体化
- ノックバックされたオペレーターは依然としてうつ伏せ(※仰向け)状態になるが、より早くコントロールが回復するようになる
- 回復時間を2秒から1.25秒に短縮
「ノックバック効果でキルがより確定的にならないようにし、影響を受けたプレイヤーが対応して生き残れる余地を与える」ことが変更の目的だそうです。NomadとOryxの両方に影響が及びますが、交戦の頻度や形式から考えるとNomadの方により影響する変更でしょう。
SMOKE(スモーク):弱体化
- Smokeは自身の毒ガスからダメージを受ける
これまで自分だけガスグレネードからダメージを受けなかったことから、ガス内をすり抜けて前に出る積極的な立ち回りも可能だったSmokeですが、これが不可能になりました。「明白な弱体化である」と開発スタッフからもコメントされている一方で、エリア阻止や対戦相手へのプレッシャーを与える役回りは、引き続き強力なものとなるでしょう。
WARDEN(ウォーデン):強化
- アビリティ継続時間を10秒から20秒に増加
- クールダウン時間を10秒から20秒に増加
開発スタッフによると「半分は強化で、半分はプレイの品質改善」のための変更だそうです。継続時間が増加することで、スモークグレネードを利用したディフューザー設置や、Ying(イン)をきっかけにした重要エリアへのプッシュに対し、よりしっかり迎撃できるようになることが期待されます。
YING(イン):調整
- フラッシュの継続時間を2.8秒から1.4秒に減少
- カンデラの数を3個から4個に増加
過去にも所持数の変動があったカンデラですが、今回また4個に増える一方で、1つ1つの性能は弱体化されます。
しかしデザイナーノートでも指摘されているように、個数が増えるとWamai(ワマイ)やJager(イェガー)と戦う際に影響が出るほか、対Warden(強化予定)の状況にも影響するため、この変更がYingの立ち位置に与える影響についてはテストサーバーで注視していくそうです。
クレイモア:増加
- 個数を1から2に増加
- 影響を受けるオペレーター:Thatcher(サッチャー)、Ash(アッシュ)、Twitch(トゥイッチ)、IQ(アイキュー)、Blackbeard、Capitão(カピタオ)、Jackal(ジャッカル)、Zofia(ゾフィア)、Lion(ライオン)、Maverick(マーヴェリック)、Kali(カーリー)、Ace(エース)、Zero(ゼロ)、Flores(フローレス)、Osa(オサ)
リリース時からのサブガジェットであるクレイモアの所持数が2個になるという、大きな変更が発表されました。変更の目的は、「NomadやGridlockのような特定のオペレーターを連れてこなくても、2つの異なる裏取りルートをブロックできるように、オペレーターの選択肢をより広くする」ことだそうです。
クレイモアを持ってくると、そのオペレーターのもう1つのサブガジェット(スタングレネードやスモークグレネード、フラググレネードなど)は持ち込めないことになりますが、2つに増えることで、防衛側が遊撃に出るのを危険なものにするためのトレードオフとして、より選択しやすくなるでしょう。
ウィンデルタとピック率
今回のデザイナーノートでは、Y7S1の最初のウィンデルタとピック率も公開されました。
「ウィンデルタ」とは、そのオペレーターがピックされていた場合と、されなかった場合の勝率の差で、高いほど勝利に貢献しやすいオペレーターであることを意味します。
「ピック率」は純粋な人気度で、(戦略的な事情からどうしてもピックするしかないオペレーターもいますが)使いやすくて便利なオペレーターが上位に来る傾向にあります。「人気は高いがあまり勝利に貢献していないオペレーター」や、「あまり使われていないがチームに貢献しているオペレーター」といった視点で分析してみると、新しい発見があるでしょう。なお、これらはプラチナ帯以上での対戦データに基づいています。
攻撃側ではほとんどのオペレーターがウィンデルタで横並びになっており、盾持ちやスナイパーなど扱いが難しいオペレーターたちの存在感が低いのは仕方がないものとすると、現環境は比較的バランスが取れていることが分かります。
唯一の例外がFinka(フィンカ)で、ウィンデルタとピック率の両方で首位に立っています。ガジェット破壊とチーム全体回復ができる利便性や、自己蘇生とLMGによる高い継戦能力を一人で実現していることから、2月に行われた世界大会「シックスインビテーショナル2022」でも、全体BAN率14%、ピック率39%と目立った活躍をしていました。
過去の傾向では、このように悪目立ちするオペレーターは決まってバランス調整の対象となってきましたが、Finkaについては過去数シーズンの調整を経てようやく現在の形となった経緯があるため、これらの調整を撤回する代わりに、別の部分が変更される可能性もあります。
防衛側ではJager(イェガー)が変わらずピック率首位。作戦の都合からピックせざるをえないオペレーターの一人ですが、個々人のスキル差もあってか、全体的なウィンデルタは0%より下の領域に入っています。新オペレーターのAzami(アザミ)は前評判こそ高かったものの、勝利貢献度は今ひとつのようです。KIBAブレードの練習と研究には時間がかかることが予想されるため、さらに次回以降の推移を見ていきたいところです。
現環境でウィンデルタが最も高かったのはMaestro(マエストロ)でした。一方で、弱体化されたはずのEla(エラ)のデルタが高止まりしているのも興味深いところです。外カメラ設置ができなくなったValkyrie(ヴァルキリー)も、ガジェット自体が今なお十分に強力なためか、プレイヤーからの信頼や勝利へのポテンシャルは維持されているようです。
今回の変更はPC版テストサーバーで既にテストが始まっています。すべての変更が現行サーバーに実装されることは保証されていませんが、PC版シージをお持ちの方は、次の環境に速やかに適応するためにも、ぜひこのテストサーバーに参加してみてください。
Source: R6S Official
TESTをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
コメント
コメント一覧 (12件)
ヴァルキリーの外カメ廃止は妥当だけど外カメは落ち着いて探せたし、エントリーしちゃえば関係ないような物だった。
でも今は3つ全部が中にあるって考えると現行のヴァルキリーの方が厄介な感じする。
クレイモアってリリースからあるガジェットだっけ
イングレとおんなじタイミングで追加された記憶だったけど勘違いかな
ブラビのシールド今の性能妥当なん?
スモーク弱体化じゃなく盾を外せよ
全員のガスマスクが飾りになった
増えてなかったわ、読み間違えたすんません
ガススモーク4つになったから盾持ちが少し辛そうやな
自分で屁こいてクッサって言う感覚やなスモーク?
昔からフィンカを使っていた自分からするとこれでまた反動増加されたりするとたまったもんじゃない
グリッドロックは脚2にすればいいだけの話じゃないの
スモークよ、そのガスマスクは飾りか?
んな事言ったらSASみんなに言えることだからそれ……
7年間ありがとう…