この記事は海外版『Halo』ドラマシリーズの最新話までの内容に触れています。ネタバレを覚悟している方のみお進みください。
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日本でも5月からU-NEXTにて配信が始まったドラマ版『Halo』ですが、第1話でマスターチーフがトレードマークのヘルメットを脱いだだけで世界でも大きな話題を生み出しました。
そんなドラマ版ですが先行して配信されている海外の最新話では、ついにマスターチーフのセックスシーンという禁断の領域を描きます。 さらにはそのセックスシーンをコルタナが覗き見するという衝撃すぎる展開に海外は騒然としています。
ドラマ版マスターチーフは顔も尻も出す
2001年11月に一人の超兵士「スパルタン」の「マスターチーフ」とその相棒のAI「コルタナ」の壮絶な冒険劇を描いた『Halo』がリリースされ、その後も数々の名作を生み出しSF系FPSシューターの金字塔に登りつめた伝説的なシリーズですが、2022年3月から世界向けに実写ドラマ版の放映が始まると発表されました。
あのスティーブン・スピルバーグ氏も制作に関わるということもあり大きな関心を集め、放映前からシーズン2の制作が決定したほどです。
記念すべき第1話ではゲーム版を意識したUIやサウンド、一般人視点からのコヴナントの恐怖と虐殺、そしてマスターチーフとスパルタン達の圧倒的な強さがしっかりと描かれました。
ところがここで事態は急変。
マスターチーフの素顔が出た!
『Halo』の主人公マスターチーフといえば素顔がずっと明かされないキャラクターでした。そんなマスターチーフが第1話でトレードマークのヘルメットを脱いでしまうという、原作ファンにとっては信じられないような光景が繰り広げられます。 当然、このシーンは大きな話題を呼び、アメリカで独占放映している配信サービス”Paramount+”ではオリジナル作品として最高視聴率を記録するなど話題性という点で第1話は大成功。 しかし、ドラマ版マスターチーフは顔を晒すだけで留まりません。
マスターチーフの尻が出た!
第3話では、マスターチーフがヘルメットどころかアーマーもアンダーウェアも脱ぎ去り全裸でお尻をさらけだします。もうこれ以上晒すところがない限界に挑むマスターチーフ。
ファンも「ケツまで出されたらもう何もない」と安心。 そう思っていましたが… 最新話となる8話で最大の衝撃が視聴者を襲います。
ドラマ版オリジナルキャラクターと心も体も通わす
人類の敵対者である「コヴナント」ですが、ドラマ版ではオリジナルキャラクターとして人類の女性である「マキー」が行動を共にしています。実はマキーは子供時代に「選ばれし者」としてコヴナントに誘拐されて育て上げられました。 もともと過酷すぎる境遇で子供時代を過ごしていたマキーは、自分を救い出してくれたコヴナントに協力し、人類側にスパイとして送り込まれます。
そんなマキーとマスターチーフは実は「アーティファクト」と呼ばれる謎の物体にアクセスする能力を有しているという共通点も。 さらにマスターチーフは、スパルタン計画の生みの親であり、6歳から育ててくれたことで信頼していたハルゼイ博士に騙されていたという事実から芽生えた不信感から、マキーはスパイとして潜入したものの24時間体制で軟禁されてお互いストレスが極限状態に。
そんな中で二人がアーティファクトを通して人類で初めて心から通じ合えたことから惹かれ合っていき、ついにマスターチーフとマキーがお互い初めてのセックスを迎えます。軍司令部に監視された状態で。さらにコルタナにガン見された状態で。
そしてコルタナを通してハルゼイ博士に「セックス中のすべての身体データも覗き見される」という想像しただけで羞恥心から溶けてしまうような状態です。
もちろん、こんな状況に軍司令部もコルタナも視聴者も固唾を呑んで見守るしかありません。 コルタナにいたっては初めて目の当たりにする人類の営みに戸惑い驚く顔のドアップだけが14秒も映し出されます。
まさにゲームでは描かれてなかったマスターチーフの全てがさらけ出されてしまいました。
そもそもドラマとゲームは別モノ設定
これまでゲーム版では絶対的な強者でありプレイヤーの鏡でもあったマスターチーフ。 一方、ドラマ版のマスターチーフは自信の生い立ちに悩み、ヘルメットもケツも心理もさらけ出す人間臭い魅力を持っています。
両者には大きな隔たりがあるためか、海外の評価サイトのRotten Tomatoでは70%という、放映前の期待値に比べるとそこそこのスコアに留まっています。特にゲームファンからの失望の声の大きさと、序盤のストーリー展開の遅さ、特にドラマオリジナルキャラクターの「クワン・ハ」の必要性が起因しています。
しかし、実は「ドラマ版はゲーム版とは別の世界線を描く」と元々公表されており、第1話放映前のインタビューでは「ドラマ制作陣がゲーム版開発スタジオの343インダストリーとゲームよりもキャラクターについて話し合った」とも明かされていて、ドラマ版がゲーム版を再現するのではなく、オリジナルのストーリーでマスターチーフの人間性を掘り下げ、登場キャラクター達の自由意志と選択を描いています。
マスターチーフがヘルメットを初めて脱いだシーンもちゃんと理由があり、基地で待機しているシーンなどもあるためヘルメットを外しているのも普通なわけです。
尻を出したシーンではマスターチーフが反抗と意思と困惑を手に入れ、それを見ていた女性スパルタンの「カイ」もこれまでの生き方に疑問を抱き、自身の自由意志を尊重するようになるなど、各キャラクターの魅力が開花していきドラマの面白さが加速していきます。 特に、同じスパルタンでありながら悩み抜くマスターチーフと好奇心を大切にするようになったカイ、これまでと同じくスパルタンとして何の疑問も抱かず命令に従う「ヴァナク」と「リズ」それぞれの立ち位置の対比が非常に面白く感じます。
そして、問題のセックスシーンを描いたことで、マキーはマスターチーフに全幅の信頼を寄せコヴナントのスパイという役目を捨て去るのですが、とある理由により自身の立場が追い詰められたハルゼイ博士が、マスターチーフとの関係を築いたマキーとコンタクトを取ります。しかし、ハルゼイ博士の本心を見抜いたマキーが拒絶したことでハルゼイ博士が暴走。その結果、マスターチーフに危機が訪れますが、ハルゼイ博士よりもマスターチーフを選んだコルタナが救い出し、マスターチーフとコルタナという黄金コンビの信頼関係を築いていく一歩目に繋がっていくなど、コルタナの覗き見からストーリーがさらに加速していきます。
別物のSF作品として楽しもう
「ゲーム版を再現したドラマ」を期待すると肩透かしを食らってしまう本作ですが、信じていた全てが欺瞞の塊だったと気が付き苦悩するマスターチーフ、自身の目的のためには家族も何もかも犠牲にするマッド・サイエンティストのハルゼイ博士、人類存続の危機の中でも政治劇が繰り広げられる人類の愚かさ、そして各所に散りばめられたファンサービスといったように、『Halo』を題材としたスピンオフドラマとして見てみるとなかなか楽しめるSF作品に仕上がっています。
気になった読者の方々はU-NEXTに加入してみてはいかがでしょうか? 筆者としてはセックスを覗き見することになったコルタナ誕生の狂気のエピソードをぜひ観てもらいたいと思います。
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