Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』では、夏の世界大会「Six Berlin Major」のグランドファイナルが開催され、BO5によるこの試合を制したEUチームRogueがチャンピオンに輝きました。
Six Berlin Major 完結、優勝はRogue
世界のシージeスポーツ競技シーンでは、ドイツ・ベルリンを舞台に「Six Berlin Major(以下、ベルリンメジャー)」が開催されました。世界の16チームの激闘を経て、地元EUチームRogueがシックスメジャー初チャンピオンとなりました。
グランドファイナル FaZe vs Rogue
いよいよ迎えたグランドファイナルは、EUチームRogueとブラジルのFaZeというマッチアップでした。
Rogueが勝利すれば初のシックスメジャー優勝、さらにEU地域による覇権奪還を意味します。一方でFaZeが勝利した場合、シックスメジャーで2度の優勝という快挙を達成するだけでなく、昨年から続くブラジルの勢いをさらに裏付けるものとなるため、シージ競技シーン史上でも指折りの、注目のグランドファイナルとなりました。
第1マップはRogueがピックした「国境」。FaZeはここまで出番の少なかった最新オペレーターSens(センズ)を投入して素早いセットプレーを挑みますが、ローグはその意図をしっかり読みつつ3-3で攻防を交代します。先に6-4とFaZeがマッチポイントを獲得しますが、Rogueも追いついて6-6とオーバータイムへ。そこからさらに7-7にまで至る大接戦となりましたが、最終第15ラウンドはFaZeが取り、まずは「国境」でのマップスコアを獲得しました。
第2マップの「ヴィラ」でもFaZeが最序盤でリードするも、RogueのDeapek選手が4キルクラッチで見せ場を作り、やはり3-3と互いに譲らず攻防を交代します。今回は4-6でRogueが先にマッチポイントを取ると、3人に囲まれていたDeapek選手が再びのクラッチを決め、4-7でRogueが「ヴィラ」を制しました。
試合が一旦振り出しに戻った中での第3マップの「高層ビル」は、まずRogueが防衛を1-5で大量リードする展開となり、ここで均衡が崩れたかに見えました。しかしブラジルのスターチームであるFaZeの地力はグランドファイナルでも発揮され、3-6と先にRogueにマッチポイントを取られながらも、そこから追いつき、再び7-7でフルラウンドに突入する大混戦となります。
この最後のラウンドをFaZeが取ったことで、「高層ビル」での戦いは大逆転の結末となり、FaZeのメジャー優勝まであと1マップとなりました。
最終第5マップまで続く大激戦
会場の熱気が極限に達する中で迎えた第4マップの「銀行」では、またしても3-3で拮抗して攻防を交代。どちらも譲らない姿勢を見せます。FaZeからはCyber選手が、RogueからはCryn選手がそれぞれ個人技で活躍しキルを量産するも、全体では防衛に入ってからのRogueが差を作ることに成功。FaZeの目論見をどうにか阻むように、「銀行」での戦いは5-7でRogueの勝利に終わり、グランドファイナルはついに第5マップに突入します。
長きに渡ったベルリンメジャー最後の舞台となった「クラブハウス」では、まずRogueが怒濤の攻撃で2-4。リードを作って攻防を折り返すことに成功します。
しかしそこからは、FaZeによる複数方向からの一気の攻撃にRogueは対応に手間取り、気が付くと5-5とやはり接戦模様に。先にマッチポイントを取ったRogueでしたが、FaZeが直後に地下攻撃を通したことで、試合はまたしてもオーバータイムに突入。果ては7-7のフルラウンドに至ります。
Rogueはシージ競技シーンに2017年から参加しているチームで、今日まで所属リージョンの変更も含め、数多くのロースター変更を経ながらも、メジャーでの優勝経験がないチームでした。
しかし2022年の開始時には、Deapek選手や世界チャンピオン経験もあるKantoraketti選手を招き、さらにステージ2では18歳の大型ルーキーSpoit選手を加えたことで、作戦のみならずガンファイトでも目に見えた安定感が加わりました。
こうしたロースター変更が奏功したのか、ベルリンの観客の声援に支えられながら、Rogueは最終ラウンドで1階防衛を完遂。最終スコア7-8、マップスコア2-3で、チームとして初となるメジャーチャンピオンの称号を獲得。優勝トロフィーとなるJager(イェガー)の胸像を大観衆の前で掲げ上げました。
MVPはやはり、「ヴィラ」でチームを救うクラッチを2度も決め、FaZe優勢の流れを作らせなかったDeapek選手が選出されました。規格外の新人とされたSpoit選手もまた、プロの世界に初挑戦となったこの夏で、いきなりメジャーに初出場。さらにチームとして初優勝を果たすという伝説を残しました。Rogueロースターは現在の5人となってまだ1ステージ目であることを踏まえると、ステージ3でもさらなる躍進に期待が高まります。
RJLステージ3は9月17日スタート、さらに「RJI」なるものも…?
夏のメジャーが完結したシージ競技シーンですが、中断期間を挟み、秋からはステージ3が開催予定です。
そして日本の国内リーグRJLでも、9月17日からシーズン3がスタート。初週は18日、19日と3日間に渡って、DAY1~DAY3までの連続開催となります。
さらに、これまで「RJC(ジャパンチャンピオンシップ)」と呼ばれていた11月の日本国内最大の大会が、「RJI(ジャパンインビテーショナル)」に改称されることが、8月21日のステージ2・3位決定戦の配信の中で、キャスターを務めたOkayamaさんとCrazyPapiyoNさんより発表されました。
具体的なレギュレーションはまだ明かされませんでしたが、インビテーショナルという名の通り、RJLには参加していない、しかしチャンピオンシップ級に出場する力のある、どこかのチームが招待されることが予想されます。予選から全試合がBo5になるなどの興味深い発言もありましたが、具体的なレギュレーションや会場などの情報は、後日の正式発表を待ちたいところです。
Source: Twitter
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