本日2023年3月8日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch 2(オーバーウォッチ 2 )』 のアップデートを実施。シーズン3のミッドシーズンパッチとして、11名のヒーローを対象にバランス調整が行われました。
OW2 ヒーローのアップデート
オリーサ(弱体化)
開発者コメント:「テラ・サージ」発動中は「フォーティファイ」と同じ効果が付与されるため、ほとんどのアビリティで妨害することができません。各種スタンが無効となるのは筋が通っていますが、ソンブラの「ハック」が通用しないのは開発の意図と外れるため、「テラ・サージ」を妨害できるように変更しました。
- “テラ・サージ”
- “ハック”で妨害できるように変更
過去のバランス調整以降、弱ヒーローと評する声の多かったソンブラですが、レッキング・ボールの台頭により、相対的に評価、需要が上昇中。本調整もオリーサの弱体化という名目ではありますが、バランス調整が困難なソンブラの相対的な強化としての意味合いが強い調整となっています。
“テラ・サージ”はチャージ中、効果範囲内に対して微弱なダメージを発生させます。そのため、“ハック”による妨害を行う場合には、被弾による“ハック”中断に注意が必要。それぞれの効果範囲については“テラ・サージ”が半径9m、“ハック”が最長15mであるため、注意すれば十分実践的な対策となります。
また、ソンブラ自身が巻き込まれてしまった場合など緊急性が高い場面では、アルティメット・アビリティ“EMP”での代用が可能です。
ラマットラ(強化)
開発者コメント:これまでは、「アナイアレーション」を発動する前に「ネメシス・フォーム」を解除すると、「ネメシス・フォーム」のボーナスアーマーが完全にリセットされるというテクニックがありました。ゲームプレイを円滑にするために、アルティメットを発動すると自動的にアーマーライフがリセットされるようになりました。
- “アナイアレーション”
- “ネメシス・フォーム”中に“アナイアレーション”を使うとボーナスアーマーがリセットされる
ラマットラは“ネメシス・フォーム”に移行する際に225のボーナスアーマーを獲得するという性質を持っているため、“ネメシス・フォーム”中に“アナイアレーション”を発動したい場合、一瞬“オムニック・フォーム”に戻すことで、意図的に“ネメシス・フォーム”への移行機会を増加させ、アーマーをリセットさせるテクニックがありました。
今回の調整によって、基本的にやり得な当該テクニック実行の手間を省くことがで可能に。一瞬ではあるものの“オムニック・フォーム”に戻す必要があったため発生していた、変形モーションの硬直や低体力状態の経由、20%の機動力バフが途切れるといったデメリットもなくなります。
ロードホッグ(強化)
開発者コメント:「チェイン・フック」のクールダウンはこれまで、アビリティの終了時ではなく発動時に開始していました。そのため、実際には8秒おきにアビリティを使えるのにもかかわらず、クールダウンタイマー上では1秒短い7秒と表示され、混乱の元となっていました。この仕様を改善した上で、「チェイン・フック」でキルが取りにくくなったことを考慮して、チームと連携するこのアビリティをより頻繁に使えるようにするため、クールダウンをさらに追加で1秒短縮します。
- “チェイン・フック”
- クールダウンがアビリティ発動時ではなく終了時に開始するように変更
- クールダウンを8秒から6秒に短縮
“チェイン・フック”のクールタイム発生タイミングの変更については、2018年11月14日に実施されたアップデートの撤回となっており、当時発動時に変更された理由として「ターゲットとの距離によるクールダウン開始タイミングの変動をなくすため」と説明されていました。
“チェイン・フック”を絡めたコンボが弱体化されたとはいえ、“チェイン・フック”はロードホッグの生命線であるため、純粋なクールタイムの短縮は嬉しい調整。
レッキング・ボール(弱体化)
開発者コメント:一人称視点での武器操作と三人称視点でのカメラ操作は大きく異なるため、ボール形態のエイム感度をヒーロー操作オプションで個別に設定できるようにしました。さらに、「グラップリング・クロー」には、自動的に切り離されるまでの最大継続時間を確認できるビジュアル表示を追加しました。
- 一般
- ヒーロー固有のオプション「ローリング中の相対エイム感度」を追加
- ヒーロー固有のオプション「ローリング中の相対ジャイロエイム感度」を追加(Nintendo Switch™のみ)
- “グラップリング・クロー”
- アビリティ・アイコンの上に制限時間の表示を追加
- “マインフィールド”
- マインが着地してから展開するまでの時間を1秒から1.25秒に延長
オプション項目の追加や“グラップリング・クロー”の制限時間表示については、プレイしやすさの向上に期待できます。が、特別できることが増えたり減ったりという事はありません。
“マインフィールド”の展開時間は、シーズン3アップデート前後の中間値へと延長されています。1秒という早い展開時間では、“パイルドライバー”による拘束や“グラップリング・クロー”によるタックルを絡めた発動に対応することが難しく、その他強化点と合わせTOP500帯で圧倒的な選出率を誇っていた事から、妥当な調整と言えるのではないでしょうか。
ザリア(強化)
開発者コメント:以前の変更で、両バリアの持続時間が減少すると同時にクールダウン時間も増加したことで、ザリアの戦闘能力が予想以上に低下してしまいました。今回はそれを緩和するために変更を部分的に巻き戻しました。
- “パーティクル・バリア”
- 共有クールダウンが11秒から10秒に短縮
- “バリア・ショット”
- 共有クールダウンが11秒から10秒に短縮
前回の強化調整によってエネルギーの持ちは改善されたものの、エネルギーの獲得機会自体は増加しておらず、当時から雲行きの怪しさを感じさせていたザリア。さらに、ヒーロー変更時の引継ぎUltチャージ量変更に伴うバランス調整によって“グラビトン・サージ”のコストが8%上昇と厳しい環境が続いていました。
今回の調整を受け、バリアの性能は環境を支配していたシーズン1初期の性能に大幅に接近。未だ劣る点として、バリアの持続時間(旧:最長2.5秒、現:最長2秒)が存在するため完全復活とは言えないものの、当時を上回るエネルギーの持ちという強みを生かした活躍に期待です。
アッシュ(バランス調整)
開発者コメント:アッシュとボブがもっと簡単にお互いを助け合えるようにしたいと考えています。今回の変更で、ボブがアッシュのライフルでダメージを与えた標的を優先的に攻撃するようになったので、より柔軟にアルティメットを設置できるようになると考えています。
- “B.O.B”
- ボブがアッシュのライフルでダメージを与えた標的を優先的に狙うように変更
アップデート後の仕様については、トールビョーンの“タレット設置”と同様の挙動に。真っ先に倒したい敵を(ボブからの射線が通っている範囲内で)指定できるという点では強化点として機能しますが、展開によっては複数の敵にボブの射撃が分散してしまったり、ボブの攻撃だけで倒せそうな敵からターゲットを外してしまわないよう、敵の体力管理やエイム精度にも注意を払う必要が生まれます。
ハンゾー(強化)
開発者コメント:ハンゾーは、「嵐ノ弓」と「電光石火」を用いることで高いバーストダメージが期待できるだけでなく、「鳴響矢水」による強力な支援能力も持っていますが、同じロールのヒーローと比べるとまだ物足りません。今回の変更では、長所を直接的には伸ばさずに、生存能力を向上させました。
- “体術”
- クールダウンを5秒から4秒に短縮
アビリティを使った飛び込みや接近に対して一歩間を開けられる“体術”のクールタイムが短縮されました。開発コメントにもあるように火力面の強化には繋がりませんが、パッシブ・アビリティ“壁登り”と合わせた高い機動力に磨きがかかります。また、若干ながら戦線復帰のシーンでも恩恵を受けられます。
メイ(強化)
開発者コメント:メイの「ブリザード」発動時に、アニメーション上では発動が完了したように見えても、その後少しの間、妨害されてしまうことがありました。今回の変更で、カウンタープレイの機会を大幅に減らすことなく、その感覚が緩和されると考えています。
- “ブリザード”
- 発動にかかる時間を0.5秒から0.4秒に短縮
メイを相手にした際、アルティメット・アビリティ発動時のボイス・ライン発声から、“ディフェンス・マトリックス”や“キネティック・グラスプ”、“木の葉返し”等のカウンターアビリティ発動までの猶予が短縮されます。
ファラ(強化)
開発者コメント:これまで「ジャンプ・ジェット」は勢いよく上昇するだけでなく、わずかに前方に動いていました。このため、左右や後ろに動きたいときに反応性が悪く感じることがありました。今回の変更で、水平方向の自由な向きにわずかに移動できるようになります。
- “ジャンプ・ジェット”
- 方向入力によって移動方向を調整できるよう変更
“ジャンプ・ジェット”の使用感が向上、わずかではあるものの左右や後ろに移動しながら飛翔することができるようになりました。しかし、あくまで「わずか」であるためエコーの“フライト”のように自由に飛び回ることができるわけではありません。
ソジョーン(弱体化)
開発者コメント:ソジョーンは通常姿勢のアニメーションの角度が原因で、同サイズのヒーローよりも胴体のヒットボックスが小さくなっていました。
- 一般
- 胴体のヒットボックスを20%拡大
火力面の弱体化が続いていたソジョーンですが、今回は不具合修正に近い形での防御面弱体化が実施されました。ヒットボックスの拡大量も20%とそれなりであるため、当てやすい、当たりやすいと実感できるレベルになりそうです。
バティスト(強化)
開発者コメント:バティストは強力なダメージと回復能力を持っていますが、さまざまなスキルレートで、やや実力を発揮し切れていない場面が多くありました。今回、「イモータリティ・フィールド」の最低ライフが変更されたことで、支援能力が強化され、効果終了後もより堅実に仲間を支援できるようになりました。
- “イモータリティ・フィールド”
- 最低ライフの閾値が10%から25%に増加
“イモータリティ・フィールド”の閾値25%は、過去最高値(2021年4月に20%→10%に減少)。閾値10%では、“自爆”や“RIPタイヤ”といった単発高火力に対する受けなど用途に限界がありましたが、効果終了後の保証値が25%になったことで一時的に攻撃の優先度が高まる場面(“アンプリフィケーション・マトリックス”発動中など)での使用が選択しやすくなります。
また、“イモータリティ・フィールド”のエリア内に入った時点で最大体力の25%まで回復されるようになるため、最速で壊されたとしても200族であれば50、タンクであれば112.5~175の緊急回復としても機能します。
もちろん、先述のような受けとして使用した場面でも、その後の追撃に対する耐性が高まります。
Source: Overwatch 2
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コメント
コメント一覧 (2件)
かなりうれしいね。ジャンクラウルトとか防げても10%しか体力残らないから、D.Vaとかに突っ込まれて終わってたから芋の意味なかったしね。
バティストの25%はかなりでかいのでは?