本日2023年1月25日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch 2(オーバーウォッチ 2 )』 のアップデートを実施、ヒーロー4名へのバランス調整と不具合の修正が行われました。調整内容には、先日コミュニティマネージャーによる言及もあったソジョーンの弱体化も含まれています。
OW2 ヒーローのアップデート
オリーサ(弱体化)
- “フォーティファイ”
- ライフ・ボーナスが125から75に減少
シンプルに耐久性能を弱める調整で、アルティメット・アビリティ“テラ・サージ”発動に付随し発動する“フォーティファイ”も同様のライフ・ボーナス量となります。
多量のアーマーと“ジャベリン・スピン”、“フォーティファイ”による「受け性能の高さ」はオリーサが持つ大きな魅力の一つですが、2022年12月16日のアップデートで“テラ・サージ”がバリア貫通性能を獲得したことで突破力にも大幅な強化が入ったことを考慮し、これら両方をマイルドに弱体化する狙いが感じられる調整となっています。
ロードホッグ(弱体化)
開発者コメント:この変更により、ロードホッグのコンボによって一撃で倒されてしまうというストレスが軽減されます。「チェイン・フック」が強制的に敵を移動させる強力で便利なアビリティであることに変わりはなく、変更後も多くの場合フックを当てればキルに繋がることでしょう。今後はターゲットとなるヒーローとの相性や、相手の対応力次第で、フックの有効性が変化することになります。
- “チェイン・フック”
- 直撃ダメージを30から5に減少
- 敵ヒーローを引き寄せた後のロードホッグからの距離を3メートルから4メートルに拡大
- “スクラップ・ガン”
- ダメージを弾1つにつき6.6から6に減少
- リカバリー時間を0.85秒から0.8秒に短縮
- リロード時間を2秒から1.75秒に短縮
- 弾薬数を5から6に増加
“スクラップ・ガン”は1ショットで25発の弾が発射されるため、調整による1ショットあたりのダメージ低下量は165→150で-15。それと引き換えに取り回し面では、各種強化を受けているため1マッチあたりの与ダメージ量が大きく低下するという事はなさそうです。
一方で、ロードホッグならではの強みであった「“チェイン・フック”→“スクラップ・ガン”→近接攻撃」の確キルコンボは大幅弱体化。“チェイン・フック”と“スクラップ・ガン”のダメージが低下したことで、“スクラップ・ガン”を全弾ボディショットしても数値時点で200族をキルできなくなっており、弾丸のヒット自体も引き寄せ距離が短くなったことで安定感が大きく低下しています。
そのため“チェイン・フック”から敵を倒しきるためには、各種ダメージバフやあらかじめ“スクラップ・ガン”(サブ射撃)で削っておくなどの一手間が求められます。相手目線で見た場合に、この一手間は自身が狙われている事や“チェイン・フック”コンボでのキルを狙っている事を予期できるため、抵抗の余地が生まれます。
特に引き寄せ距離の拡大が大きな影響を及ぼしており“チェイン・フック”ヒット後は、その場射撃で確定ダメージを取るか、距離を詰めてダメージ量を増加させるかを選択する必要があります。もちろん後者を選択した場合には、移動系や無敵系アビリティでの逃げや反撃を受ける可能性が非常に高くなるため、引き寄せ対象の残り体力や使用可能アビリティに合わせた判断が要求されます。
“チェイン・フック”関連のその他運用方法には大きな影響はなく、スタンを生かしたUlt止めや敵タンクを引き寄せ自陣で一気に処理するといった立ち回りは健在。また、引き寄せ距離が拡大されたといっても、至近距離でヒットさせた場合に4mまで距離が離れるといったことはなく、こちらの場合は“スクラップ・ガン”のダメージ低下の影響自体はあるものの、依然として確定キルをとることが可能(250族まで確認済み)。
ソジョーン(弱体化)
開発者コメント:エネルギーを溜める方法を変更することで、「レールガン」の平均的なチャージ時間の揺れ幅が小さくなり、クリティカル・ヒットやダメージ・ブースト系アビリティの恩恵が減少します。アーマーやダメージ軽減を持つ敵を攻撃する場合は以前よりもチャージが速くなります。
従来は、ダメージ・ブーストやクリティカル・ヒットはソジョーンにとりわけ大きい恩恵をもたらしていました。エネルギーを溜める時間が短縮され、サブ攻撃が致命傷となる閾値も下がったからです。メイン攻撃の変更によって、キルを取るまでにかかる時間が長くなります。
- “レールガン”
- エネルギー充電量がメイン攻撃で与えたダメージの量によって決まるのではなく、敵プレイヤーに命中したメイン攻撃1発につき5エネルギーが充電されるように変更
- メイン攻撃の弾ごとのダメージを10から9に減少
“レールガン”のエネルギーチャージ量が与ダメージ量依存ではなく、ヒット数依存に変更されました。ボディ、ヘッド問わず対人(“B.O.B”を含む)ヒットの場合は、エネルギーを5獲得。バリアやタレット、トラップ等の対物ヒットの場合、獲得エネルギー量は一律で1となっています。
これには、問題視されていたマーシーによるソジョーンポケットに対する弱体化も兼ねており、引き続き“カデュケウス・スタッフ”のダメージブーストによる疑似的なサブ射撃1ショットは可能なままですが、そのシーンの為だけにマーシーを選出する必要があるのか、他のサポートでは補助できないのかなどを検討する必要がありそうです。少なくとも、ソジョーンのみに与えられていた「エネルギー獲得量バフ」という恩恵概念がなくなっただけでも大幅な改善と言えるのではないでしょうか。
加えて“レールガン”メイン射撃のダメージも1低下しており、この数値はサブ射撃弱体化時の補填強化以前の数値と一致します。
キリコ(弱体化)
開発者コメント:キリコのお札は弾速が遅く、ターゲットも1人に限られているにもかかわらず、平均的な回復量が望ましい値よりも高くなっていました。多くのプレイヤーは最大限回復することに集中するあまり、お札だけを使用する時間が長くなっていることも分かりました。ここでお札1枚あたりの回復量を減らしてしまうと、余計に回復に専念することになると考え、次のお札を投げるまでのリカバリー時間を延長することにしました。リカバリー時間が長くなることで、その間にサブ攻撃のクナイを投げる機会が生まれると期待しています。
- “快気の御札”
- リカバリー時間を0.85秒から1秒に延長
キリコの“クナイ”は射撃レートが1ショット/0.55秒であるため、リカバリータイム中の1本は基本的に投げ得でしたが、2本目を投げた場合連続ヒール比で0.25秒のロスが発生していました。今回リカバリー時間が延長されたことで2本目を投げた際のロスが連続ヒール比で0.1秒に低減され、攻撃に参加する価値が相対的に上昇しています。
もちろん、調整内容自体は純粋なキリコのパフォーマンス低下となっています。
不具合の修正
一般
- 武器チャーム「羽根つきサンダル」の入手方法の説明文に関する不具合を修正
- 敵の足音を聞き取りやすくするため、足音のミキシングを調整
ヒーロー
- ルシオ
- スキン「ヘルメス」の物理演算に関する不具合を修正
- ラインハルト
- エモート「スイートハート」中にハンマーが正しく表示されない不具合を修正
- ソジョーン
- スキン「サイバー・ディテクティブ」が正しくロードされない不具合を修正
- レッキング・ボール
- 「アダプティブ・シールド」のクールダウンが終了する前にアビリティが適用される場合がある不具合を修正
Source:Overwatch 2
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コメント
コメント一覧 (7件)
ロードホッグのワンキルは全然ええわ、フックのクールタイムとか考えれば何かしら対策出来るから
ウィドウなんとかしろや
確かにウィドウはオーバーウォッチらしさをなくさせてる原因だけどさあ、
スナイパーなんだから調整しようもないわけでどうしようもないだろ。
ヘッショでキルできないなんてスナイパーじゃないし、
体力減らしてどうにかなるもんでもあるまい。
そもそもソジョーンの攻撃がバリアで貯まるの普通にイカれてるのに無くさないのもう終わりだよ
ははは。それでもマーシーは調整できなかったか(笑)
まあしょうがないよね。公式掲示板がマーシー専からの怨嗟の声で埋め尽くされるのは開発スタッフだって嫌だもんね(笑)
この調整にプラスでマーシーの弱体化する意味ある?
そもそもマーシーのせいでDPSは強化できないんだよ。
ブーストで手に負えなくなるからね。
マーシーに手を付けない限り、ソジョーンのような存在はいつまでたっても発生し続ける。
火力強化はdps組に多大な影響を及ぼすしな
なわけで逆手を取って防御強化をしよう(提案)