本日2022年12月16日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch 2(オーバーウォッチ 2 )』 のアップデートを実施、ヒーロー7名にバランス調整が行われました。
調整の方向性としては、ラマットラの強化とシーズン2の開幕に合わせ行われた調整の過不足を解消する内容となっています。
ヒーローのアップデート
ドゥームフィスト(弱体化)
- “ロケット・パンチ”
- クールタイムを3秒から4秒に増加
- “パワー・ブロック”
- “ロケット・パンチ”の強化に必要な最小軽減ダメージ量を80から100に増加
- “攻撃は最大の防御なり”(パッシブ)
- 1ヒットで獲得できる一時的な追加体力を40から35に減少
シーズン2移行のアップデートにより、大幅な強化が行われたドゥームフィスト。そのやりすぎとも言える強化の結果、多くのプレイヤーからヘイトを集める結果となってしまいました。
今回の弱体化は、“パワー・ブロック”のみシーズン1を上回る低性能化(シーズン1では90)。そのほかについては、未だシーズン1以上の性能を維持しており、“メテオ・ストライク”に関しては全くの手付かず、少なくともシーズン1ほどの弱ヒーローに戻ることは無さそうです。
オリーサ(強化)
- “テラ・サージ”
- 攻撃が一般的なバリアアビリティを貫通するよう変更
- “フュージョン・ドライバー改”
- ダメージの距離減衰開始距離を15mから25mに延長
“フュージョン・ドライバー改”には弾速が設定されているため、調整後も遠距離の敵をフルで削りきるのは困難ですが、無印『オーバーウォッチ』時代さながらのプレッシャーを中間距離で与えることができるようになり、敵アビリティの早期消耗などに期待できます。
“テラ・サージ”の強化は、本Ultに対する一つの解答であったバリアでのブロックを根本から不可能にする調整(ザリアを除く)となっており、受け手の選択肢が大きく狭まる大幅強化となっています。
ラマットラ(強化)
- “ネメシス・フォーム”
- ネメシス・フォーム中は移動速度が20%上昇するよう変更
- ネメシス・フォーム移行時に獲得できるアーマー量を150から225に増加
- “ヴォイド・バリア”
- クールタイムを15秒から13秒に短縮
バランスのオムニック・フォームと決定力のネメシス・フォームというコンセプトながら、移動系アビリティを一切持たないため、ネメシス・フォームに変形しても距離を離されると何もできないという致命的な欠点を抱えていたラマットラ。また、回復アビリティも所持していないため、味方ヒーロー(特にサポート)の援護が必要となる場面が多いヒーローでもありました。
そんなラマットラですが、今回それら欠点を直接的に補う強化調整が行われ大幅に使い勝手が向上。ネメシス・フォーム中の移動速度上昇によって逃げる敵を仕留められる場面が増加し、獲得アーマー量の増加は強気な立ち回りを補助、サポートヒーローの負担軽減にも繋がります。
また、移動速度の上昇がネメシス・フォーム中という条件であるため、アルティメット・アビリティ“アナイアレーション”発動中にもその恩恵を受けることができます。詰めの場面以外では簡単に逃げられてしまい、最低保証の3秒と僅かで効果が終了してしまう事も少なくなかった“アナイアレーション”ですが、今後は逃げる敵を効果範囲内に留めやすくなり、射線を遮るバリアにも対応しやすくなります。
もちろん戦線復帰の際にもこの移動速度上昇を利用することができますが、“ネメシス・フォーム”のクールタイム消化はオムニック・フォームに戻った時点からスタートするため、復帰後すぐに“ネメシス・フォーム”になりたい時には注意が必要です(手動解除で早めにクールタイム消化を始めることは可能)。
“ヴォイド・バリア”も純粋強化が行われており、設置から自然消滅後9秒で再展開が可能。“ヴォイド・バリア”併用ネメシス時には、ネメシス・フォーム終了後4秒弱で再展開が可能となります。
ソジョーン(弱体化)
- “レールガン”(メイン射撃)
- 弾丸の拡散率を28%増加
- “ディスラプター・ショット”
- 移動速度低下の効果を削除
- “パワー・スライド”
- クールタイムを6秒から7秒に増加
拡散率の増加によって連射時の集弾性が悪化。近距離ではそれほど大きな影響はありませんが、中~遠距離では目に見えて弾丸がばらつくようになっています。前回の弱体化によって“レールガン”(サブ射撃)の200族1ショットキルができなくなり追撃が必要となりましたが、その追撃の際にも影響がありそうです。
さらにその他アビリティにも弱体化が行われており、“ディスラプター・ショット”はダメージを与えるだけのアビリティに。スロー効果は“レールガン”のメイン射撃とサブ射撃両方の補助として優秀な効果だっただけに、今後は一層プレイヤーの技量差が出るヒーローとなりそうです。
トレーサー(弱体化)
- “パルス・ピストル”
- ダメージを6から5.5に減少
元々高い機動力を有しているため、ロールパッシブ変更の影響が小さく、直接的な弱体化を受けたゲンジとソンブラが環境で活躍し辛くなった結果、フランカーの顔として復権したトレーサー。
今回の“パルス・ピストル”の弱体化は、1マガジンで与えられるダメージ量が20減少(全弾ボディ)、全弾ボディショットでは225族をキルできなくなっています。それなりに痛手となる調整ではありますが、新ロールパッシブとの相性や無印を含む『オーバーウォッチ』での活躍の歴史を鑑みると、今後も引き続き一定以上の活躍には期待できそうです。
アナ(強化)
- “バイオティック・ライフル”
- ダメージと回復量を70から75に増加
- “バイオティック・グレネード”
- 回復向上と回復阻害の効果時間を3秒から4秒に延長
回復性能や所持しているアビリティに関しては一級品でありながら、キリコの登場やドゥームフィストの大幅強化など環境変化のあおりを受け、扱うのが難しいヒーローとなっていたアナ。前回の調整と合わせ、すべてのアビリティが強化されたことになります。
今回の“バイオティック・ライフル”回復量増加は、対象を問わず嬉しい調整。ダメージ量の増加は、今まで僅かに届かなかった150族2確、225族3確が実現する強化となっています。“バイオティック・グレネード”の効果時間延長も、味方を回復する際にはもちろん、自身のロールパッシブ補強、敵へのプレッシャー増加に期待できる調整となっています。
引き続き機動力不足という欠点から目を背けることはできませんが、かゆい所に手が届く良調整と言えるのではないでしょうか。
キリコ(弱体化)
- “鈴のご加護”
- 無敵時間を1秒から0.85秒に短縮
無敵時間の短縮により、“グラビトン・サージ”や“龍撃破”などの持続系攻撃を受け流せる時間が短縮され、D.Vaの“自爆”やトレーサーの“パルス・ボム”などの単発高火力攻撃を受け流すタイミングもシビアになりました。
しかし、回復阻害やスタンなどのデバフ解除効果は健在なので、キリコ本人への弱体化と見るよりも、相対的な他ヒーローの強化と考えられる調整になっています。
ロードホッグ(延期)
予告されていたロードホッグの調整は、先日紹介されたホットフィックスでの対応が技術的に難しいため、シーズン2の中間アップデート(1月中~下旬)まで延期されることが発表されています。
バランス調整の方向性としては、ワンショット性能の低下と5v5形式に対応するためのソフトリワークが予定されているとのこと。
Source: Overwatch 2
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