2023年4月28日にPlayStation 5 / Xbox Series X|S / PC向けにリリースされる『Star Wars Jedi: Survivor(STAR WARS ジェダイ:サバイバー)』ですが、先月3月29日にアメリカのハリウッドにて先行プレイを体験させてもらえる機会をいただきました。
前作『STAR WARS ジェダイ:フォールンオーダー』からの進化や新しい要素をプレイしたうえで、1人のスター・ウォーズファンである筆者の視点を交えてお伝えします。
『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』の概要とプレイ映像
『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』は、2019年にリリースされた3人称視点のアクションゲーム『STAR WARS ジェダイ:フォールンオーダー』から5年後の世界が舞台となっています。
主人公はカル・ケスティスが続投、相棒のBD-1も引き続き共にいます。 製作スタジオはRespawn Entertainment。ルーカスフィルムが全面監修しているところも変わりません。 まずは先行プレイ映像をご覧ください。
今回用意されたビルドのストーリーは、カルとBD-1が『STAR WARS ジェダイ:フォールンオーダー』でも愛用していたマンティス号を操縦し、元マンティス号パイロットのグリーズに会いに、惑星「コーボー」に向かってハイパードライブ航行をしているところからスタート。 しかし、マンティス号が不調をきたしコーボーに不時着してしまいます。
広大なオープンフィールドに進化
『STAR WARS ジェダイ:フォールンオーダー』は各惑星を選んで進んでいくステージ型のオープンフィールド型ゲームでしたが、『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』も惑星選択の形式は変わっていません。
しかし、探索要素を追求した結果、前作とは比べ物にならないほどフィールドが広大になっています。 どれくらい広いかというと、前作には登場しなかった移動用の生物が実装されたほどです。
例えば、コーボーは荒野の惑星かと思いきや緑や滝といった自然あふれるエリアもあるなど、一つの惑星でもガラッと雰囲気が変わります。 前作がやや一本道だったのに対して、今作はかなり探索要素が拡張されている様子です。コーボーだけが格段に大きいのか他の惑星も同じような広さなのかは不明です。
探索中にフィールドに隠されているオブジェを触ると、専用のアスレチックコースのエリアに転送されたり、前作にもあった謎解き要素を使ったミニダンジョンなどもあります。 マップが拡大されたので、マップにピンを指してどんなアクティビティがあったか管理しやすくもなっています。
念願のファストトラベルも!
そして、『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』の最大の進化が「ファストトラベル」の導入です。 なぜ『STAR WARS ジェダイ:フォールンオーダー』に無かったのか不思議でしょうがなかった機能が本作では満を持して実装されました。 おかげで各エリア間の移動が格段にやりやすくなりました。 ファストトラベルはセーブポイントの瞑想から実行できます。
拠点の発展要素が進化
コーボーに村が存在しているのですが、どうやらこれが『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』の拠点となる模様。様々なNPCを勧誘して村に迎え入れることで、『STAR WARS ジェダイ:フォールンオーダー』にも登場した植物採取や酒場にジューク・ボックス機能が追加されるといった拡張要素もあるようです。 前作のマンティス号とくらべて本拠地機能が大幅アップしています。
村には商人も存在しており、コーボーで集めた資源を売却することで、カスタマイズ要素をアンロックできます。
前作『STAR WARS ジェダイ:フォールンオーダー』ではカルの服、BD-1、ライトセーバー、マンティス号をカスタマイズできましたが、今作もこれらのカスタマイズ要素は残したまま、カルの髪型やヒゲの形もカスタムできるようなっています。
先行プレイビルドでは確認できませんでしたが、予約特典にはブラスターのスキンもあることからストーリーが進めばブラスターもカスタマイズできると思われます。
サイドクエストNPCも登場
『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』では主要NPCのほかに、サイドクエストを提供するNPCも存在しており、サイドクエストを完了することで、スキルポイントやカルの永続強化が手に入ります。 簡単なお使いクエストもあれば、「ランコア」というファンならおなじみの敵とのボス戦を楽しめるクエストなどもあります。
難易度は5段階
ランコアは非常に強く、最高難易度でプレイしていた筆者はパンチ1発で即死させられてしまい、プレイできる時間の都合上ここで難易度を下げて倒すことにしました。
ちなみに『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』の難易度は前作の3段階から5段階へと増加。ストーリーを楽しみたい人も、ソウルライクなハードアクションゲームを楽しみたい人も満足できる内容になっています。
以上のように、コーボーだけでもこれほどの体験ができることから、『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』の探索要素は以前よりもはるかに進化したことを感じ取れる内容でした。
前作からブラッシュアップされたパルクールの操作性
そんなコーボーに降り立ったカルですが、続編物にある前作のスキルがリセットされた状態でスタートということはなし。『STAR WARS ジェダイ:フォールンオーダー』で学んだライトセーバーやフォースの技術、パルクールなどはどれもほぼ引き継いでいるため、前作経験者なら違和感なくプレイできます。
パルクールで注目したいのが、『STAR WARS ジェダイ:フォールンオーダー』ではアップデートで追加された「壁登り時にボタンを離していても壁を掴んでいる仕様」が、そのままデフォルトに変更。さらに、壁登りやパルクール時の移動がスムーズになっているためにストレスがありません。 そこに『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』ではグラップリングも追加されたため、前作より探索アクションも進化しています。
新要素「パーク」
スキルも前作同様に、スキルツリーからさらに発展させていけます。 スキルツリーは瞑想メニューからアクセスし、いつでもスキルリセットをできるので様々なビルドを試せます。
さらにスキルに続いて「パーク」も新しく追加されました。 パークはカルの能力を底上げするものですが、各パークには一度に装備できる上限が設定されており、取捨選択をすることでビルドの幅を広げています。
グラフィックももちろん進化
グラフィック面では前作はUnreal Engine 4だったところ、今作ではUnreal Engine 5に進化しているため、細かい描写が大幅にアップしています。分かりやすいポイントとしては、ライトセーバーを起動すると「カルの体にライトセーバーの光が反射」する点があります。
4月4日訂正:ゲームエンジンは前作と変わらずUnreal Engine 4でした。 お詫び申し上げます。
パワーアップしたカルのアクション
戦闘アクション面では、カルの戦闘力が大幅に上がっています。『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』ではライトセーバーの型となるスタンスが用意されています。 実際に使用できたのは片手持ちのシングル、柄の両端からブレードを放出したダブル=ブレード・ライトセーバーを用いたスタンス、そして、前作では技の一つに過ぎなかった二刀流のスタンスの3種類。
このほか、プレイはできませんでしたが、Episode7〜9でカイロ・レンも使用していたクロスガード・ライトセーバーを使用したクロスガード・スタンスが存在します。
シングルはバランスがよく、ダブル=ブレードは団体戦に強く、二刀流はフォースとの合せ技が多く、クロスガードは一撃が重いといったように、各スタンスには長所と短所があり、敵や戦闘シーンの相性にあわせて切り替えていきます。
スタンスの切り替えはいつでも可能ですが、カルが一度に装備できるスタンスは2つまで。 どのスタンスを装備するかは瞑想メニューから選択できます。
切断要素あり
なお『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』では人型の敵もライトセーバーで切断できるようになったので爽快感が大幅アップ! もちろんドロイドや他の敵も切断あり。
カルの攻撃はライトセーバーだけでなく、フォースも利用します。 戦闘では敵を引き寄せたり吹き飛ばすだけでなく、相手の意志を操り同士討ちをさせたり、『STAR WARS ジェダイ:フォールンオーダー』で猛威を奮った敵の動きを遅くさせるスロウはいわゆるULT扱いになり、ゲージが溜まったら発動できるようになっています。 フォースは探索でも活用し、壁を壊したりオブジェを引き寄せたり謎解きギミックにも関わってきます。
サプライズでお披露目された第5のスタンス
体験ビルドのプレイ時間が完了した後に、スタッフがトレーニングモードで大量の敵相手にカルが様々なスタンスとフォース技を組み合わせた無双プレイを披露してくれました。あまりにも凄まじい攻撃の応酬に、会場からは拍手と歓声が上がり続けました。
そんな時、なんとサプライズで、未公開だったブラスターとライトセーバーを同時に扱う「ブラスター・スタンス(正式名称不明)」を披露! カルがフォースで大量のストーム・トルーパー達を空に浮かばせ、チャージしたブラスターの早撃ちで敵を一掃する魅せプレイで会場のボルテージが最高潮に達しました。 あれはシビレた… 。
前作から5年の月日をかけてジェダイとしてより洗練されたカルですが、『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』の目玉の一つとして味方NPCを呼び出してのコンボ技が追加されています。 本作からの新しい仲間のボード・アクーナや、前作から続投するメリンがカルと一緒に戦うことで、戦闘にバリエーションをもたらしています。
ただし、今回のビルドではプレイはできなかったので、一体どのようなシステムに仕上がっているのかは製品版を体験する時のお楽しみになっています。
ファンを喜ばせる世界観の拡張
あらゆる面で進化を遂げた『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』ですが、STAR WARSの世界観もさらに押し広げられています。 特筆すべきは敵勢力に分離主義勢力のドロイドの登場。 とくにB1バトル・ドロイドは、原作どおりに常に何かしら喋り続けており、戦闘を仕掛ける前に会話を盗み聞きしているだけでもファンならニヤリとしてしまいます。
その他にも、敵同士の何気ない会話の中には「マンダロリアンのアーマーも、ブラスターを完璧に調整すれば撃ち抜ける」といったように、最新ドラマの『マンダロリアン』ファンも反応してしまうようなサービスが盛りだくさんとなっています。
限られたプレイ時間で、どこまで敵の会話を盗み聞きしていいかは非常に苦しいジレンマでした…。同時に体験会だけでもこれほど嬉しいトピックが多かったのですから、製品版ではどれだけのセリフが用意されているのか非常に期待してしまいます。
スター・ウォーズ未経験でも安心
本作にはデータベースも用意されており、『スター・ウォーズ』を未見だったり、前作『STAR WARS ジェダイ:フォールンオーダー』をプレイしていないという方も、データベースに目を通せばこれまでの展開が理解できるように配慮されています。
なお、プレビュー版では音声と字幕を別々に設定できたので、英語音声+日本語字幕も可能でした。 ただしPC版でのみ確認できたので、CS版がどうなるかはわかりません。
パフォーマンスに不安あり?
『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』唯一の懸念点は、今回プレイしたビルドのパフォーマンスが不安定だった点です。 用意されていたPCのスペックはCPUがRyzen 9 7900X、GPUはAMD 7900XTX、メモリはDDR5の32GBという非常にハイスペックなPCでしたが、フレームレートが安定せず、アクションゲームとしては致命的な場面が度々ありました。
ただし、ゲーム内設定が全て「最高」だったうえに、解像度が2560x1440pだった事と、このビルドはすでに数ヶ月前のもので最適化ができていなかったとのことですから、製品版は最適化が進んでパフォーマンスが安定していることを期待しています。
間違いなく完全正統進化だ!
以上のようにパフォーマンスに不安は残るものの、先行プレイを通じて、『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』は前作の優れていた点を全て発展させ、新しい要素も注ぎ込みつつ、『スター・ウォーズ』という一大ブランドのファンを喜ばせるためのポイントを抑えた、まさに正当進化した作品という印象を受けました。
前作『STAR WARS ジェダイ:フォールンオーダー』を楽しめた方、『スター・ウォーズ』が好き、ソウルライクのゲームが好きだという方はマストな作品になっているのは間違いありません。
『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』の発売日は2023年4月28日で、対象機種はPlayStation 5 / Xbox Series X|S / PC。
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コメント
コメント一覧 (1件)
映画だけじゃなく反逆者達とか観てるコアなファン向けだったな前作は 今作もそうだろうけど てかスターウォーズなのに一発で切れないし虫ばっかだからクソ