最近、チラホラと見かけるちょっと怪しいアクティベートキー販売サイト G2A.COM (https://www.g2a.com/)について詳しく調べてみました。扱っている商品はSteam、Origin、PSN、Xbox、UPlayなどのコードで、ゲーム以外にもPCソフトやオンラインチケットなど多岐にわたります。
G2A.COM はゲームのアクティベートキーを販売するいわゆる“鍵屋”の海外企業で、先発するSteamやOrigin、Uplayよりも「安い価格での購入」や「キーの即時配信」がウリのマーケットプレイスサービス。
そんなうまい話があるのかと懐疑的だったのですが、結論から言うと「ゲーマーは進んで利用すべきお得なサービス」でした。ただし注意点も。
G2Aはどの程度安いのか?
実際にどの程度安く購入できるのか、SteamとG2A.COMをざっと比較してみました。(2015/03/15 時点)
- Watch Dogs:
¥ 5,980→ ¥ 4,075 - This War of Mine:
¥ 1,980→ ¥ 1,667 - Counter-Strike: Global Offensive:
¥ 1,480→ ¥ 1,401
他のサービスより高いタイトルも発見しましたが、全体的には安価になる模様。価格は円相場にも影響されるようで、タイミングによっては若干変動があります。
G2Aで購入したSteam対応のキーはもちろんSteamで、その他のプラットフォームでももちろんその該当プラットフォームで利用可能です(解説 PDF)。
セール「ゲーム祭り」での価格
G2Aでは現在、PayPalと提携した「ゲーム祭り」なる数量・期間限定のセールが行われており、この期間中は選定タイトルを大幅に安く購入できます。以下はセールページによるSteamやOriginなどとの価格比較。
- CoD: Advanced Warfare:
¥ 8,281→ ¥ 3,185 - Oreange Box:
¥ 2,230→ ¥ 573 - Left 4 dead:
¥ 1,908→ ¥ 636 - Mass Effect Trilogy:
¥ 2,906→ ¥ 1,501 - メダル・オブ・オナー ウォーファイター:
¥ 2,906→ ¥ 1,501
注意点
同じゲームが安い値段で手に入るなら使わない理由はありませんが注意点も。それは安さの理由の一つに、ヤフオクのように一般ユーザーによる「キーの転売」が挙げられること。過去には悪質なユーザーがハックなどの違法な手段で入手・販売していたキーを購入してしまい、アクティベートできなかった例が報告されています。
100%安心して買う方法
100%安心したい場合は、G2A.COMがトラブルがあった場合に返金を保証するオプション「G2A シールド(30日の無料試用あり)」を購入時に付けることができます。G2A シールドの価格は1ユーロ(約127円)。シールドを付ける付けないは自由ですが、安心を買うには安いのではないでしょうか。
また、「GLOBAL」の記載があるタイトルは基本的に日本国内でも問題なくアクティベート可能で、万が一できない場合は必ず記載があるとしています。「(NOT IN JAPAN)」と記載があるタイトルは、日本では有効化できません。
結論:なんか怖いけど使わないと損
更に調べてみると“G2A.COM”は驚異的な成長を遂げている企業で、ゲームマーケットプレイスでは世界一の成長速度。ゲームデベロッバーはもちろん、steelseries、Razer、コーエーテクモなどとも提携しており、今後グローバルでの展開を更に加速し推し進めていくようです。
購入前に他のサイトと価格を比較して上手く利用すれば、今後ゲームライフのコストを大幅に抑えることができるサービスだと言えるのではないでしょうか。
海外のサイトということで敷居の高さを感じるかもしれませんが、日本語でのチャットによるサポートサービスも最近始まったようなので、PCゲーマーはG2A.COMをブックマークしてトライしてみては?
最後に、「キーの正体」や「安さの理由」などの気になる疑問が公式サイトに掲載されていたので、以下に翻訳して載せておきます。
それでは良きゲームライフを!
翻訳:キーの正体
G2Aのキーはどこから来るのか?
実際にゲームのキーがどのように作られ、そして売られているかを追ってみましょう。
小規模なインディーゲームも大規模なAAAタイトルも同様に、ゲームの命はゲーム開発・販売総合ツール「Steamworks」のような開発者ポータルから生まれます。開発者はそこで販売する全てのキーを制作しなくてはいけません。
グローバル市場では制作されたキーを製作者は様々な国や地域にいる卸売業者や小売店に販売します。卸売業者や小売店は独自の値引きを行うので、開発者との契約にしばしば通常の値段の20 - 30%の値引きが盛り込まれたりします。この値引きはその業者の重要度や支払い方法、市場の状況によって変わってきます。
G2Aは開発者がSteam以外でキーを売るための正規の売り場であり、開発者がキーを作成するSteamworksのストアにもその名前が載っています。そう、開発者はキーを制作してG2Aに直接売ることも可能なのです。そこにはG2A以外にも、ゲームキーを販売する多くの販売サイトの名前が連なっています。
キーを手にした業者は契約によって得た値引きを用いて、市場の状況を見ながら小売業者などとキーの取引を行っていきます。そして、最終的に顧客の手にそのキーが届けられます。
時々、キーは開発者から顧客の手に届くまでに小売店や配給元によって取引され、それぞれの会社が同意した費用を受け取ります。
ここで登場する業者のいくつかはG2AやEbayなどのマーケットプレースを販売手段として用い、独自の価格調整を行います。全てのマーケットプレースは支払い手段、送金詐欺の補償(G2Aシールド)、製品の詳細説明など取引を円滑に行うための機能を持っています。
G2Aの安さの秘密
G2Aの安さはマーケットプレースの出品者や小売業者による価格競争からきており、Steamなどでは予定しているセール以外では価格競争を行っていないので、常に価格競争が行われているG2Aでは安い値段を実現できるのです。
開発者や配給元がキー販売サイトを非正規って言うのはなぜ?
まず、彼らはサイトが非正規と言っているのではありません。彼らは販売されているキーの一部が非正規であると指摘します。
ここで非正規とされているキーはクレジットカード詐欺などの違法な手段で手に入れられたキーで、こういった詐欺による被害はEbayやPaypal、ヤフオクなどでも同様の現象が起こります。
こういったことを防ぐためにクレジットカード会社などは様々な手段を講じて詐欺の防止に努めていますが、どうしても時々詐欺が起こってしまうのが現状です。
G2Aでは出品者と購入者を防ぐために全力を尽くしていますが、こうした不正を行って得られたキーによって産まれた、悲しい体験が大きく伝えられてしまうようです。
最終的にどこでゲームを買うのかは購入者が決めることで、G2AはマーケットプレイスとG2Aシールドの利用者を全力でサポートし、守ります。G2Aが信じるのは出品者と購入者の自由です。
UPDATE 2015/03/16:「G2A シールド」の概要を訂正
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コメント
コメント一覧 (19件)
例えばマイクロソフトが直で行っているXboxゲームのデジタル販売では
ホリデーシーズンなどにしばしば安売りをする。Steamがセールを行うのはご承知の通り。
スクエニとEAはもっと値段下げろ。それだけだ。
例えばマイクロソフトが直で行っているXboxゲームのデジタル販売では
ホリデーシーズンなどにしばしば安売りをする。Steamがセールを行うのはご承知の通り。
スクエニとEAはもっと値段下げろ。それだけだ。
上のグラセフ5が250円って出てるけど、
リンク先だとグラセフ3なんだが・・・
ミスかな?
安く買いたいけどG2Aじゃ不安...ってなら海外の鍵屋を頑張って使ってみるのもありかもね。
大変だけど....。
まだまだ成長中だしね
日本人プレイヤーのスポンサーに付いたりGiveAwayして認知度あげようとしてるし今後安定していけば選択肢に含まれるようになるんじゃない?
どんな市場でも対抗馬が参入するのはいいことだと思うよ
まあ単純に選択肢が増えるって点でいいんじゃない?
良ければみんな買うだろうし、悪ければ誰も買わなくなるそれだけジャン