国営放送が「スナイパーがISIS兵士を連続狙撃する動画」放映 → 実はあのFPSゲーム動画だと判明

イラン国営放送が、「スナイパーが6人のISIS兵士を2分間で次々と倒していく動画」を放送しました。とんでもない腕前のスナイパーですが、実はこの映像が実はフェイクであり、しかもあのFPSゲームの動画であったことが判明してしまいました。

報道に使用されたのは下記の「ヒズボラのスナイパー」と名付けられた動画。6人のISIS兵士を、かなりの遠距離からスナイピングしているものとされていました。

フランスのメディアFrance 24によると、この動画はイランとサウジアラビアで放送。インターネットでも「ヒズボラのスナイパーが6人のダーシュ兵士を2分間で殲滅」として拡散されていました。ダーシュは一部の国で使用されているISISの呼び名のひとつです。

実はゲーム動画だった

同じようなシーンを見たことがあると気付いたコミュニティーが調べたところ、なんと2010年に発売されたFPSゲームのリブート版『Medal of Honor（メダル・オブ・オナー）』の映像と瓜二つなことが判明しました。

ヘッドショットキル

放映された動画はゲーム映像を携帯などで撮影、それを引き伸ばして分かりにくくなってはいますが、表示されている要素は酷似しています。更にはなんとゲームと同様に「ヘッドショットが決まった際に表示されるアイコン」が表示されているのが分かります。

イラン国内では、スナイパーが使用していた銃はイラン国産の「Arash」だったとも伝えているメディアもあり、まさかElectronic Arts関連のゲームスタジオによって、ロサンゼルスで作られたものとは夢にも思わなかったようです。

技術の発展によりゲームもかなりリアルにはなってきましたが、流石に騙されないであろうレベルのフェイクに国営放送が騙されたこの事件。ゲームコミュニティーは笑いを禁じ得ない状態となっています。

Source: factually