Raven Softwareのアモス・ホッジ氏は、『Call of Duty: Modern Warfare Remastered(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア リマスタード)』のサーバーからクライアントへの送信レート(アップデートレート)を、次回アップデートにて上昇させると発表しました。
#MWRemastered will be increasing the server send rate with the next patch.
— Amos Hodge (@wendellwobble) 2017年1月30日
CoDのネットコードは進化していない?
様々なタイトルのネットコードの検証で定評のあるBattle(non)sense氏によると、『CoD:MWR』のクライアントからサーバーへデータを送信する送信レートはオリジナルの『CoD4:MW』と同じく30Hz(30回/秒)ですが、サーバーからクライアントへの送信レートは10Hz(10回/秒)となっているとのこと。
これは『CoD:IW』『CoD4:MW』『CoD:MWR』で共通している、デフォルトの91fps(91フレーム/秒)制限下では、オリジナルの『CoD4:MW』の送信レートである20Hz(20回/秒)よりも低い数値です。
実験結果によるとリマスター版の方がオリジナルより敵の射撃から被弾が反映されるまでに58ミリ秒、相手がジャンプしたのが画面に反映されるまでに58ミリ秒、敵が歩いているのが画面に反映されるまでに29ミリ秒も遅延が発生するという結果になっています。
オリジナルの『CoD4:MW』においても、壁の裏に隠れたのにも関わらず被弾したり、ラバーバンド現象が発生したり、キルカムと実際にプレイヤーが見ているキルが異なるなどの現象が発生していました。彼は最新作であるはずの『CoD:IW』や『CoD:MWR』が、9年前の作品である『CoD4:MW』よりも遅延が発生するだけではなく、そこから進歩がないという結論になるとされています。
実際に『オーバーウォッチ』、『BF1』、『CS:GO』などのタイトルと比べてもその遅延の大きさは一目瞭然となっています。
以上のことから、氏は『BF4』がそうであったように、CoD作品においても大規模なネットコードの改修が必要だと結論づけています。
Modern Warfare Remastered Netcode Worse Than Original?
ゲームプレイ改善へ
余談ですが、オリジナルのPC版『CoD4:MW』ではfpsやサーバーからクライアント、クライアントからサーバーのアップデートレートをコンソールから設定しなおすことができ、遅延を大幅に減らすことも可能となっています。そのため技術的には不可能ではないことが伺えます。
今回予告された「送信レートの上昇」によりゲームプレイが大幅に改善されるかは定かではありませんが、改善への第一歩となることは間違いないでしょう。続報にご期待ください。
『CoD:IW』は絶賛発売中で、対応機種はPS4、Xbox One、PC。通常版以外のダウンロード特別版やレガシーエディションには『CoD4:MW』のリマスター版『CoD:MWリマスター』が同梱。
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