ロシアの独立系デベロッパーBattlestate Gamesが開発、アルファを体験したプレイヤーからは「究極のサバイバルゲーム」との呼び声も高いPC向け新作サバイバルシューター『Escape from Tarkov(エスケープ フロム ターコブ)』をご紹介。FPS・RPG・MMOの要素を融合させ、超リアルなサバイバルシューターに仕上げた本作ですが、7月中に予定されているクローズドベータを前にその有り余る魅力を可能な限りお伝えしたいと思います。
ストーリー
Escape from Tarkov - Official Announcement Traile
『Escape from Tarkov』の舞台はロシアとヨーロッパを繋ぐ架空の経済特区「Norvinsk」地域。世界を股にかける企業にとっては魅力的な環境であるNorvinskですが、法を遵守する企業だけではなく、良からなくことを企む企業までをも惹きつけてやまない魅力を持っています。
Novinsk地域の中でも、最も大きな都市の1つがタイトルにもなている「Tarkov」。この地ではヨーロッパの企業による政治スキャンダルを皮切りに、6ヶ月後には国連とロシア国内軍、さらには2つの民間軍事企業をも巻き込む武力衝突にまで発展。Norvinsk地域の境界線は閉鎖され、人々は内紛が続く地域に閉じ込められてしまいます。
刻一刻と状況が変化する中、プレイヤーは最初の武力衝突を生き延びた傭兵として、PMC(民間軍事企業)のUSECかBEARのどちらかのグループに所属。Tarkovからの脱出を目指します。Tarkovは国連軍とロシア国内軍によって隔離されており、外界からの物資の補給やコミュニケーションが断絶されているだけではなく、都市内には生き残った人々がギャング化した通称「Scavs」が徒党を組んだグループが複数存在します。
Norvinskの中でもっとも活発に動いているグループが、プレイヤーが選択することになる民間軍事企業のUSECとBEAR。USECは悪名高い国際企業のTerra Groupによって雇われており、暴力をいとわない彼らは違法な仕事や研究を行っている外国の企業に対して武力を提供しているとも噂されています。一方、BEARはロシア政府の命によって結成されており、Terra Groupの悪行を暴くためにNorvinskによって公式に雇われています。
メインモード「レイド」
Escape from Tarkov Closed Alpha Gameplay 2
メインとなるのは「レイド」と呼ばれるシナリオをベースにしたサバイバルモード。プレイヤーはソロ、もしくは最大5人のチームでTarkovに存在する様々なエリア(マップ)から1つを選択し探索を行います。居住区や化学プラント、軍事基地、Tarkovの中心地区など様々なエリアが存在し、天候の変化や昼夜などの時間の変化も存在します。
プレイヤーはメインキャラクターでPMC(民間軍事企業)としてプレイするか、ランダムに選択された装備でScavとしてプレイするかを選ぶことができます。マップ内には他のプレイヤー以外にもAIが操作するScavも出現し、エリアにいるプレイヤーの人数も知ることができないので、一時も気が休まることはありません。
プレイヤーの目標は探索をしながらアイテムを入手し、マップに設置されている脱出エリアに行き生還すること。マップ内には隠された秘密のロケーションなども存在し、手に入るアイテムや情報の中にはTarkovの秘密に繋がるようなものも存在するので、シナリオを味わいながらのプレイも可能となっています。
なお、レイドをプレイ中に死亡すると、持っているアイテムはすべて失ってしまい、生還することでのみアイテムを自らのスタッシュに持って帰ることができます。スタッシュに入っているアイテムは次回のレイドに持っていくことができるので、失うリスクと生還する確率を計りにかけて選択する必要があります。
リアルを追求したゲームプレイ
ゲームプレイの特徴はリアリティを追求した戦闘システム。ダメージは頭部・胴体・両手・両足に分類され、ダメージを受けた場合は自動回復することはなく、応急処置をしないと状態が悪化していきます。
キャラクターの健康状態も重要な要素となっており、脱水状態、エネルギー不足、血圧低下、失血、骨折、打撲、中毒、疲労、身震いちいった多数の状態異常が存在。状態に応じてアイテムを使用して水分補給やエネルギー補給、応急処置を行わないと、行動が制限されたり、痛みのあまり移動時にうめき声をあげてしまうなどのネガティブな効果が発生します。
武器と弾道計算のリアリティも追求されており、距離での減衰はもちろん跳弾や貫通の概念も存在。武器の動作もこれまでにないほどリアルで通常のリロード、照準、射撃に加え、ジャミング、オーバーヒート、消耗までもが再現されています。
Escape from Tarkov - Inventory & Looting Sneak Peek
サバイバルゲームでお馴染みのインベントリシステムも完備されており、エリアに散らばっているアイテムを入手したり、倒した敵から装備を奪い取ることが可能。エリアに出向く時には限られたインベントリー内で天候や時間帯も考慮した装備を持っていくことが求められます。
脱帽の武器カスタマイズと成長要素
本作の武器カスタマイズは脱帽の一言。マズル、バレル、ストック、照準、アタッチメントなどの10箇所を超えるパーツをカスタマイズできます。開発チームの中にはロシアの特殊任務部隊「スペツナズ」に所属していたメンバーもいるとのことで、銃の仕組みはお手の物といったところでしょうか。
また、本作のRPG的な要素となるスキルシステムはとてもユニーク。Physical(肉体)、Practical(実践)、Mental(精神)、Combat(戦闘)、Special(特殊)にカテゴリー分けされた多数のスキルが登場し、その種類は現在判明しているもので全66種類。なかにはUSECかBEARのどちらかの陣営にしか無いものも存在します。
スキルはプレイヤーの行動によって上昇していく仕組みとなっており、対応する行動を取れば取るほどスキルが上昇します。例えば死体や箱などを調べると「Attention」のスキルが上昇し、調べるのにかかる時間が短縮され、よりレアなアイテムが見つかりやすくなくります。
スキルは一定値を超えるとエリートスキルになり、特殊なボーナスを獲得できます。「Attenntion」の場合は一定確率で一瞬で死体や箱の中身を調べるようになり、調べることで得られる経験値が上昇するというボーナスが付与されます。
逆に該当する行動を取らないとスキルが減少する「忘れる」という現象も起きます。忘れた場合は一定レベルまでスキルが減少し、その後に該当する行動をとると通常よりも早いペースでスキルが上昇するという仕組みになっています。
レイド終了時に得られる経験値によってレベルが上がると任意のスキルを強化することもできるので、自らのプレイスタイルにあったキャラクターを作ることが可能になっています。
MMO的なトレードやオークションも
レイドで持ち帰ったアイテムはNPCやフリーマケット、オークションを通して販売することが可能。NPCからスペシャルなアイテムを購入したり、クエストを受けることも可能になっています。
アイテムの価値はプレイヤーたちの行動やイベントを基に、AIによってリアルタイムに調整されるので相場を見ながらお金を稼ぐ楽しさも味わえそうです。
その他にもクランシステムも完備しており、フレンドと共にクランを作成して共通のスタッシュを運営できます。気心の知れた仲間とともにTarkovを席巻するようなクランを目指すこともできそうです。
クローズドベータ
7月中を予定している『Escape from Tarkov』のクローズドベータですが、時期に関係なく本作を予約したプレイヤーが参加可能。予約購入は公式サイトから可能となっており、「Standard Edition」が44.99ドル、「Left Behind Edition」が74.99ドル、「Prepare for Escape Edition」が99.99ドル、「Edge of Darkness Limited Edition」が139.99ドルとなっています。
公式サイト: Escape from Tarkov
各エディションで特典が異なり、初期装備やスタッシュのサイズなどのボーナスが付属、先行プレイは「Left Behind Edition」以降からとなっています。
Source: Escape from Tarkov
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コメント
コメント一覧 (5件)
このシステムで新stalkerがやりたかったとは言うまでもない。
あとこれ武器持ち込むメリットが殆どないんだよね。
極論言ってしまえば使いもしない武器集める意味が見いだせないから、ゲームの目的そのものが破綻してるという。
アルファで実況してたの幾つかみたけど、これじゃ結局みんなpubgに流れて終わりそう。
ク リ ー ズ ド ベ ー タ
steamみたいな所からじゃないと買う気にならない病
このゲームどうして記事にならないんだろってずっと思ってた
これ日本語版無いんでしたっけ?
【誤字】クローズドベータがクリーズドベータになってます。
ほんとに。ずっと密かに期待してたんだけどやっと記事になったかって感じ
ゲーム自体も面白そうだし銃声が今までのFPSで一番すきや