アメリカの高校で起きた銃乱射事件を受けて、米大統領ドナルド・トランプ氏は被害を受けた生徒や被害者の保護者たちをホワイトハウスに招き面会を行いました。そこでトランプ氏は「暴力的なゲーム」が事件の起こった要因の1つだと指摘しました。
ネット・ビデオゲーム・映画に規制?
トランプ大統領は以下のようにコメントし、ゲームだけでなく映画やインターネットに対して厳しい姿勢を見せました。
「インターネットについて考えなければならない。なぜなら、インターネット上には青少年の考えに悪影響をきたすものが多く存在していて、彼らの考え方をその中で形成されてしまう。彼らが見ているもの、そしてその見方についても何かをしなければならないかもしれない」
「またビデオゲームも、『暴力性の高いゲームが若者の考え方を形成している』とますます多くの人が漏らしているのを耳にする。さらに言えば、映画も非常に暴力的だ。子供は、セックス描写さえなければ殺人描写のある映画を観ることができてしまう。レーティングシステムを作るべきかもしれない」
At meeting on school safety, President Trump says violence in video games and movies is responsible for shaping young people’s thoughts: “We have to do something about maybe what they’re seeing” https://t.co/VfXvVkwQmq pic.twitter.com/vbt2t0dhtm
— CNN (@CNN) 2018年2月22日
「ビデオゲームがモンスターを生み出す」
トランプ大統領は以前からビデオゲームについては厳しい態度をとっており、2012年サンディフック小学校銃乱射事件が起きたときには「ビデオゲームでも暴力と美化はやめろ!それがモンスターを作り出しているんだ!」と厳しい口調で口撃しています。
Video game violence & glorification must be stopped—it is creating monsters!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2012年12月17日
暴力的なゲームは以前から問題視
政府による暴力的なビデオゲーム規制問題は今に始まったことではなく、以前にはリーランド・イー民主党議員(当時)が「暴力ゲーム規制法案」をカルフォルニア州で作成しました。このとき、規制法案はアメリカ合衆国憲法修正第2条(信教・言論・出版・集会の自由、請願権)に抵触するとされ、棄却されています。ちなみにこのリーランド・イーは、後に武器密売などで逮捕されるという冗談のような事件を起こしています。
関連記事:「暴力ゲーム規制法案」作成の米上院議員、武器密売と汚職で懲役5年
進まない銃規制
銃を持った民間人が無差別殺人を犯す凶悪事件が度々発生し、多くの犠牲者が出ているにも関わらず、アメリカでは銃の全面的な規制には至っていません。その理由のひとつとして、アメリカ合衆国憲法修正第2条で「規律ある民兵は自由な国家の安全保障にとって必要であるから、国民が武器を保持する権利は侵してはならない」と人民の“武装権”を国が保護していることがあげられます。
また歴史的背景や、全米ライフル協会(NRA)という市民団体の問題など多くの障害が銃規制を阻んでいます。これについては映画評論家の町山智浩氏が詳しくアメリカの銃事情について触れており、銃規制について理解が深まる内容となっています。
町山智浩のアメリカの〝いま″を知るTV #18 アメリカは何故、銃を捨てられないのか?
https://www.youtube.com/watch?v=15Ikz-mQArU
ゲームが人間に与える影響は度々議論が重ねられており、先日WHO(世界保健機関)が「ゲーム中毒は精神障害」と認めたことは大きなニュースとなりました。以下の関連記事もぜひご覧ください。
関連記事
- 「ゲーム中毒」は精神障害、WHOへ正式に登録予定
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Source: kotaku.com
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コメント
コメント一覧 (33件)
銃乱射事件ってイジメが原因じゃなかったっけ?
いじめが原因だったらイジメをどうにかしてください…まぁ自分も散々いじめられていたんですけどね(((๑´ㅂ`) ʬʬʬ
ゲームでストレス発散や擬似的に欲求を満たすのはありだけど、行き過ぎると現実の区別が出来なくなる、或いはゲーム内だけでは満足出来なくなり現実でも実行してしまう危険性はあると思う。
現実で簡単に実行できる社会がやばいんだよ
日本では簡単には買えないけど、アメリカでは一般人が手軽に銃を買えるからこんなことが起きる。
アメリカって日本よりかなり犯罪とか多いじゃんよ
ギャングとかにいつ絡まれるか分かんないし…
そう考えるとガッツリ銃規制してもいいものなのかって考えさせられますなぁ
規制をしても裏で持つやつなんて沢山いるだろwなんせアメリカだしw
厳しい銃規制を敷いても貧乏人が増えると重犯罪が増える。これは銃規制がテロを防がない根拠の一つに成り得るだろう
コーンスターチごときでで大事になるんだから本当に大丈夫かよ
まぁこういうポーズだけでも取っていかないと自分の寿命が縮むから仕方ないですね
実際はなんの意味もないし、締め付ければ締め付けるほど人は反抗するんですけど
トランプさんの好きなプロレスだって暴力を呼ぶ可能性があるんですよ?日本の核武装賛成やメキシコの壁は支持するがこれは支持できんわ。銃所持OKってルールがある以上こういう事件が起きるのを覚悟してのことでしょ?それをゲームや映画に八つ当たりはお門違い。まぁゲーム会社、ハリウッド会社、ゲーマー、映画ファン、俳優など多数を敵に回すし「自己防衛権」同様「表現の自由」もあるから規制は難しいと思うけどね。なぜ日本でイギリスの爆発やアメリカの乱射が起きないかを考えるべきだ。
実銃もだけどモデルガンも規制するべきだと思う。
むしろ抑制効果があるとは思わないのか。破壊衝動を擬似的にゲームで発散できるという考え方もできる。一種の防衛規制だと思うぞ。欲求不満だと風俗に行き、不快なことがあるとパンチングマシーンを殴る。これらが規制されるとどうなるか。人々はレイプをし、そして殺人へと発展する。
そもそもまともな人間ならそんな破壊衝動起こらないと思うけど、日頃どれだけの暴力的な情報を知らず知らず潜在意識に植え込んでしまってるってことだな。
この潜在意識ってのが厄介でそれ自体に善悪の判断がないから、如何に顕在意識で犯罪と分かってても、潜在意識に大量に暴力やらネガティブな情報が根付いていれば、それを実現してしまう。
そうなれば、結局の所規制とか関係無く犯罪に手を染める。まあ、だからこそこの世から犯罪は無くならないんだけど。