前回:トランプ大統領「銃乱射事件の一因は“暴力的なゲーム”」 ゲーム規制に言及
アメリカのドナルド・トランプ大統領がビデオゲーム業界の有識者と非公開で会合を行いました。この会合で流された“暴力的なビデオゲームの映像集”が公開されました(現在はYouTubeの限定公開)。
暴力的ゲームの映像集
ホワイトハウスのYouTubeチャンネルで公開されたこの映像には、『Call of Duty: Modern Warfare2』(しかも「No Russian」のステージ)、『Wolfenstein』、『Dead by Daylight』、『SNIPER ELITE』、『Fallout 4』の部位切断などの残虐シーン映像が含まれています。
The Washington Post(ワシントン・ポスト)によると、トランプ大統領はこの会合の冒頭でこの映像を参加者に見せ、「ほら、暴力的でしょ?」と繰り返したそうですが、これらのシーンにどのような背景があるのかといった情報は一切排除され、特に有名な暴力的なシーンだけが集められています。
ビデオゲームの暴力性に関するこの会合は、2月14日に起きたフロリダの高校での銃乱射事件を受けて開かれました。出席者は共和党議員3名のほか外部からは、テイクツー・インタラクティブのストラウス・ゼルニック氏、メディアリサーチセンターのブレント・ボーゼル氏 、ゼニマックスの会長ロバート・アルトマンなどが名を連ねています。
追記:動画の低評価数が歴史的な数値になっています。
冷静な対応を求めるゲーム業界
会合に参加したエンターテインメントソフトウェア協会(ESA)は、「我々はビデオゲームと暴力には何の繋がりもないと証明する科学的な研究や、ビデオゲームにおける表現の自由が憲法で保障されていること、ゲーム業界のレーティングシステムの有意性について語りました」と声明を発表。
フロリダの銃乱射事件後、トランプ大統領は「ビデオゲームも、“暴力性の高いゲームが若者の考え方を形成している”とますます多くの人が漏らしているのを耳にする」と発言し、ビデオゲームと暴力の繋がりに関する議論を再燃させました。「さらに言えば、映画も非常に暴力的だ。子供は、セックス描写さえなければ殺人描写のある映画を観ることができてしまう。レーティングシステムを作るべきかもしれない」とコメントしています。
以下の関連記事もぜひご覧ください。
関連記事
- トランプ大統領「銃乱射事件の一因は“暴力的なゲーム”」 ゲーム規制に言及
- 「ゲーム中毒」は精神障害、WHOへ正式に登録予定
- サンディフック小学校銃乱射事件 : 報告書ではゲームと動機との関連は無し
- 英研究調査「暴力的なゲームで遊んだ子どもは“攻撃的”になるのか?」
- FPS中毒の殺人犯「ゲームでかなり殺したから、殺すのは簡単だった」
Source: The Washington Post
TESTをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
コメント
コメント一覧 (52件)
ロシア人だ!殺せ!のやつはさすがにまずいかもね
まぁこれ規制するならアメコミも銃描写ある映画も全部禁止しろやって話だわな
偏った紹介なのは遺憾。
でもグロ嫌いの自分からしたら、グロシーンが減る可能性があるのを喜んでる自分がいる、、、
せっかくゲームの中だけで満足してるのに、規制したら余計にリアルで殺人する奴がでてくるやろ
もう究極的にはゲーム以外のことでストレス発散や欲求を満たせるのが一番なんだけどね笑 そしたら規制だの気にすることも悩むことも無い。まあ自分含めてゲーマーの大半は無理だろうけど…