前回:「C4 LAN 2019 SPRING」初日フォトレポート:ゲーマーによるゲーマーのための異空間のゲーマー祭を初体験
先日お伝えした5月10日より開催された「C4 LAN 2019 SPRING」。前回のレポートは初日で早い時間帯だったためまだモーターのコイルを温めている状況でしたが、今回は祭りのど真ん中に侵入。その盛り上がりの様子を初体験の筆者が引き続きお伝えします。
C4 LAN 2019 SPRING 祭り再び
前回の記事では開催直後の嵐の前の静けさを感じさせる雰囲気をお伝えした。その翌日、時間が経てどのような姿を見せてくれるのかと、楽しみにしつつ再び祭に足を運んだ。
あらしがやってきた!!!入場直後から、ただならぬ熱気が巻き起こっている。毎回参加している人に聞くと、今回のC4 LAN 2019 SPRINGはこれまでで最高に盛り上がっているように感じるととのこと。その言葉通り笑い声が会場内のいたるところから聞こえ、ゲームや会話を心から楽しんでいる様子がうかがえる。前日と比べるとその熱量は段違いで、ここまで盛り上がるかと筆者も興奮の渦に巻き込まれる。
未来系ゲーミングチェアー発見
衝撃の麻雀全自動卓を設置した評判のDXRACERのブースも引き続き、大熱戦を繰り広げる。周囲で観戦する人々も多く、卓上は多くの視線が集まっていた。そんな中でブース内のビデオゲームの展示の方に目を向けてみると、興味を引くものを発見。早速、『Apex Legends』で体験してみることに。
ゲーミングチェアーに直付けのスピーカーという珍しい形のデバイス。想像はしていたことはあったが実物を見たのは初めてだ。頭部付近にスピーカーがあるため、ヘッドセットが煩わしくなった際や、机上にスペースが必要ない点も大きなメリットだろう。スピーカーは指向性のため会場内の喧騒の中でも、そこまで音量が上げてなくてもハッキリとゲーム音が聞こえた。
さらに、射撃ボタンを何気なく押すとイスから物理的に「振動」が走る。これは一見普通の座布団に見えるが、ゲームに連動して多彩なパターンの振動が起こるというゲーミング座布団的なデバイス。まだ試作品ではあるが、ゲーム内の銃撃や被弾といったサウンドを振動デバイスにフィードバックしてイスが振動するという「未来系ゲーミングチェアー」だ。
このセットはなかなかの臨場感と没入感だ。リアルボディで振動を感じることができるため、よりゲーム内での臨場感が増すと同時に後方から迫力あるゲームサウンドが流れるため、慣れ親しんだゲームでもいつもとは違った体験ができた。
DXRACERのゲーミングチェアに後付け可能で、既に購入済みのユーザーにも優しい。この二点は現在開発中であるということなのだが、背中部分にも付けられる振動装置も計画中とのことで、さらに臨場感が高まるだろう。
Sycomブースでは体験スポットてんこ盛り
Sycomブースより、美しい光のきらめきのPCと人だかりが目に舞い込んできた。こちらでは製品の体験とVRゲームの体験、そしてC4恒例だというの「ゲーミング足湯」が提供されていた。実物を初めて見たが、和の雰囲気とネオンの融合が謎の迫力を放っている。会場内では歩く事も多いので、足の疲れを取るサービスは嬉しい参加者も多かったはず。
ゲーミング足湯の隣には忙しいラーメン屋の体験ができるVRゲーム『Counter Fight(カウンターファイト)』がプレイできた。VR内での動きをディスプレイで鑑賞することができたため、見ている人の笑いや応援などの掛け声が耳に入った。同行のEAAスタッフも挑戦すると、初体験ながらサイコムスタッフが驚くほどの好成績だったようだ。調子に乗って当日ランキング一位を目指し再チャレンジをするが一位奪取ならず。けっこう体を動かすため大汗をかきながらも非常に楽しい体験だった。
Sycomブースでは、ラーメンつながりで「C4 LAN 2019 SPRING」限定品のオリジナルSycomラーメン(「浜の男味」と「ドバイの社長味」)も提供。デザインも個性的で味も予測不能だが「祭」感を味わえる一品。
ゲームにマッチする意外な発見
冷凍食品などを手がけるテーブルマークのブースでは冷凍食品の試供品を振舞っていた。小腹をすかせた筆者は「国産若鶏の塩から揚げ」と「ごっつ旨い お好み焼」をいただくとその美味しさに驚いた。唐揚げも旨いが特にお好み焼きは中フワ外カリで、しっかりしたお肉も入っている。筆者内の常識を覆すウマさ。ただ分からないのは「なぜゲームイベントにお好み焼きなのか」。担当者に聞いたところ、お好み焼きはゲーム中でも気軽につまんで食べることができて、野菜も取れるいわゆる“完全食”とのこと。なるほど納得、ごちそうさまでした。
隣には電子タバコの「Ploom TECH」が鎮座。こちらも「なぜゲームイベントに電子タバコなのか」と聞いたところ、そもそも電子タバコは従来の紙タバコよりも臭いやヤニが少なく電子機器にやさしいこと、そして一度加熱をしたら最後まで吸う必要がある紙巻タバコやIQOSとは違い、Ploom TECHは時間制限がないため試合中や合間に「一口だけ」といった使用ができるとのこと。こちらもなるほど。喫煙ゲーマーには最適な製品かもしれない。
ゲーミング盆踊り
ToyamaGamersDay(富山県e-sports連合)では富山のゲーミング盆踊りとして「越中八尾おわら風の盆」を披露。まさか、伝統芸能をゲーム会場にて観賞をできるとは!
参加者も負けていない
参加者席は「カオス」と言っていいだろう。アナログ・デジタル多種多様なゲームをプレイしているのは勿論ではあるが、対戦ゲームでの対戦者募集、プラモデルの展示、自作PCの展示などなど単純なゲームプレイのみに留まらなかった。同行のEAAスタッフも、自らの好きなゲーム『Escape from Tarkov』や『ボーダーランズ』をプレイしている参加者を見かけ、それをきっかけに談笑していたのも印象的であった。誰に声をかけても嫌な顔ひとつされることなく、ゲーマーたちと気軽に交流を持つきっかけが数多くあるLANパーティーならではの光景だ。
スタッフの動きも前日と比べて忙しく駆け回っていたが、どことなく運営する側でも楽しんでいるように感じた。運営者もまた参加者であり、今までも、そしてこれからもきっとC4 LANを盛り上げていってくれるだろう。二日間通しで、筆者は今まで経験のない異世界を体験してきた。これほどまでに、参加した者を熱狂させるイベントはあっただろうか。プレイヤー、すなわち全てのゲームを愛する者たちの祭典は伊達ではない。ゲームに対する愛を表現し、またそれを受け止める場として最高の空間であった。
C4 LAN 2019 SPRING https://2019s.c4-lan.com/
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