オーバーウォッチ：大型アップデートの予定を発表、CS版へ「疑似PTR」や選択できるヒーローを制限する「ヒーロープール」実装など

本日Blizzard Entertainmentは、2020年初となる『Overwatch（オーバーウォッチ）』のデベロッパーアップデート映像を公開。気になる直近のアップデート内容や、今後実装予定のいくつかの変更が明らかにされました。

「Experimental（実験）」カード

現在、ヒーローのバランス調整などの変化をテストする手段として、PC版にはPTR（公開テスト環境）サーバーが用意されていますが、今後のアップデートでゲームモード「Experimental（エクスペリメンタル/実験的）」と呼ばれるPTRに似た環境が各種ハードに時々登場するようになるようです。

これにより、今まで変更点を試したり意見の投稿ができなかったCS版プレイヤーも、テスト環境への参加が可能になります。

「Experimental」カードでテストされる内容はヒーロー変更に限らず、正確な内容は今後の展開次第といった所ですが、あくまで実験段階でプレイできる正規のゲームモードなので経験値やウィークリー・チャレンジ等の勝利報酬の獲得は可能とのこと。

Developer Update | Experimentation & Hero Pools | Overwatch

ヒーロープールの登場

3月から開催予定のライバル・プレイシーズン21から、選択可能なヒーローに制限をかける「ヒーロープール」が実装されます。現在のマッププールと似たような仕様ですが、ヒーロープールは1週間ごとの週替りとなるようです。少々強引な手段な様な気もしますがメタの停滞を防ぐ手段としては、非常に効果的な手段だと思います。

また、マッププールと同様にあくまでライバル・プレイでのみ適用されるルールなので、競技的な『オーバーウォッチ』に興味のないプレイヤーや自由にヒーローを選択したいプレイヤーはクイック・プレイや各種アーケードモードでは今まで通りのルールでプレイできます。

オーバーウォッチリーグでの仕様

競技的なオーバーウォッチの最高峰「オーバーウォッチリーグ」にもヒーロープールは実装されます。オーバーウォッチリーグでは、タンク1名/ダメージ2名/サポート1名が選択不可能になり、以降の選択肢は過去2週間のデータに基づいて選ばれるようです。

ただし、プレイオフやグランドファイナルなどの特殊な場面では全ヒーローからの選択が可能になるほか、ヒーロープールについては、変更の1週間前に選手たちに通達されるので、今まで通りハイレベルな試合を様々な組み合わせや環境で観戦できるようになりますね。

あくまで、このヒーロープールのルールについては「オーバーウオッチリーグ」内で適用されるルールなので、必ずしも同じものがライバル・プレイに実装される訳ではない点にはご注意ください。実装の狙いやその他詳細についてはオーバーウォッチリーグの記事(英語)ご覧ください。

その他将来的なアップデート

加えて本動画では、近い将来のアップデートについても少し触れており、ワークショップのアップデートやチート対策の強化、アップデートパッチをまたいだリプレイの保存、リプレイの共有、戦績の仕様変更、細かいものではプレイヤーアイコンの並び替えまで、『オーバーウォッチ』をより楽しいものに、便利なものにしていくためのアップデートを予定しているとのことです。

今回の注目ポイント

今回、一度にさまざまなアップデートの告知が行われましたが、中でも多くのプレイヤーが注目するのはライバル・プレイへのヒーロープール実装ではないでしょうか？

今までも、攻撃と防衛の入れ替えやマッププールの有無などの違いはありましたが、根本的な部分は共通しており、メタ等についてもある程度似通った変移が見られたライバル・プレイとその他ゲームモード（中でもクイック・プレイ）でしたが、ヒーロープールが実装されれば明確な差別化になると予想されます。

ヒーローのバランス調整をどちら主体で行っていくのかなどの疑問は残りますが、ライバルプレイを主体でプレイしているプレイヤーにとっては、ロールキューの実装に匹敵する大型アップデートだと思います。

『Overwatch（オーバーウォッチ）』は絶賛発売中で、対象機種はPS4、Xbox One（海外のみ）、PC。

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