DLSS(ディープラーニング スーパー サンプリング)により、AI ベースの超高解像度によるリアルタイムレンダリングの再定義を試みるNVIDIAは、3月24日にその最新バージョンとなるDLSS 2.0を発表しました。DLSS 2.0はGeForce RTXシリーズのGPUで利用できます。
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AIレタリングの大きな飛躍
NVIDIA DLSS 2.0 | A Big Leap In AI Rendering
動画前半ではDLSS開発までの道のりと仕組みが紹介されており、後半部分では実際にDLSSのオン・オフによってフレームレートと画質に違いが出ていることを確認できます。
この機能をFPSプレイヤーに身近なもので説明すると、ゲームオプションの項目で見かける事も多いレンダリング解像度で考えるとわかりやすいと思います。
該当項目の数値を下げるとフレームレートの数値が高くなり操作性が良くなりますが、代わりに映像がぼやけてしまいます。このDLSSはそのぼやけてしまった部分を学習済みのAIが映像を補完することで、フレームレートと画質の両立が可能にするという機能だと考える事ができます。また、場合によっては画質の向上に期待することも出来るようです。
旧バージョンからの機能強化
そういった機能を有するDLSSが今回2.0にバージョンアップされたことで、既存のDLSSに比べ以下の優れた機能を獲得しました。
- より優れた画質
- DLSS 2.0 は、ピクセルの半分だけをレンダリングしながら、ネイティブ解像度の画質を提供します。画像の細部をより鮮明にし、フレーム間の安定性を改善するために、新しい時系列フィードバック技術を採用しました。
- すべての GeForce RTX GPU と解像度にわたる優れた拡張性
- 新しくてより高速な AI モデルは、Tensor コアを効率的に利用して以前の DLSS の 2 倍の速度で実行できるようになり、フレーム レートが改善され、サポートされているGPU、設定、解像度の制約が取り除かれました。
- 1 つのネットワークであらゆるゲーム
- 以前の DLSS では、新しいゲームごとに AI をトレーニングする必要がありました。DLSS 2.0 は、あらゆるゲームで機能する汎用の AI ネットワークを提供します。これにより、ゲームへの統合が高速化され、より多くのゲーム タイトルが DLSS に対応されます。
- カスタマイズ可能なオプション
- DLSS 2.0 は、レンダリング解像度を制御する 3 つの画質モード (クオリティ、バランス、パフォーマンス) を提供し、パフォーマンス モードでは最大 4 倍の超高解像度を実現します。これにより、ユーザーの選択肢が増え、パフォーマンスがさらに向上します。
VRジャンルを筆頭にフレームレートと高い画質の両方が求められるようになってきている昨今、こういった機能の発展は非常に嬉しいですね。
Source: NVIDIA
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コメント
コメント一覧 (2件)
無知なんで分かんないけど
これゲーム側が2.0対応しないのだめなの?
それともグラボ側で勝手にやってくれるの?
DLSSにさえ対応してれば大丈夫だと思うぞ