大量の新コンテンツが実装された『Battlefield V(バトルフィールド 5)』のバージョン7.0アップデート。新武器や新ガジェットだけでなく、歴史ファンの多くが待ち望んでいた史実関連のコスメも6月9日から武器庫で販売されています。
ドイツと英軍の制式軍服
『BFV』の武器庫は1週間に一度陳列されている商品が変わる形式。今までもさまざまなスキンを週替りで提供してきましたが、今週の兵士タブに並んでいる新スキンはどれも史実再現度が非常に高いと一部プレイヤー間で評判になっています。
BFVにずっと欠けていた『史実要素』
第二次大戦を舞台としている『BFV』ですが。「遊んでいても第二次世界大戦気分がしない」という意見は多くのプレイヤーが挙げていました。
確かに銃器やビークルは2次大戦期のものですが、戦場がマイナーな箇所だらけで一般人からするとなじみがないほかに、今作のコスメシステムが悪く作用したのが大きな原因の1つです。
発売前の大バッシングの結果か、『BFV』配信開始時の服装はトレーラーのものよりも大分おとなしくなっていましたが、それはさておき映画や史料などでわれわれが慣れ親しんだ第二次大戦期のイメージと大きくかけ離れていたのは事実です。しかも一部スキンで使われている防弾ベストやガスマスクがその時期には実在していなかった未来の装備であることも、批判の声を大きくしていました。
「歴史に埋もれてしまった2次大戦の裏側に目を向ける」という方向性は素晴らしい着眼点でしたが、その主役である兵士たちの象徴ともいえる軍服を架空のものにしてしまったのは失策だったと言えるでしょう。一部ではこの件に関して『BFV』を歴史への冒涜だと捉えている節もあり、悲惨な時代を生きてきた人たちへの敬意を常に口にしている『バトルフィールド』にとっては痛い指摘となっています。
もちろん、『BFV』がコスメ課金の形式を取っている以上、スキンにバリエーションをつけることは経営上必須な判断です。どちらにしろ戦場では好きなスキンをつけて走り回るプレイヤーであふれて居たでしょう。初期の頃からカニス・ホリビリスなどのエピックスキンは大人気でしたし、エリート兵も試合ごとに数人は見かけます。スキン販売がある程度は成功したのは、紛れもない事実でしょう。
ですがプレイヤーの自主性を尊重することやコスメ課金モデルと、史実服を長らく実装しなかったという事実は直接的には結びつきません。むしろ史実服装はウケが不確定なコスメの中でも確実に需要がある商品になったでしょう。無料配布では利益がないと言っても、「G.I.」スキンと「ヤンキー」スキンのようにベーシックなものをコモンレアリティで、背嚢や水筒がついたものを高レアリティでと作り分けたら課金要素としても十分機能します。
間違いなく売れるであろう商品なのになぜ売らないのか?という問いは、長らく『BFV』コミュニティ内の2次大戦愛好家にとっての大きな謎でした。今年に入ってから『BFV』公式ツイッター自らが作中の架空ガスマスクが多すぎることをネタにしだしたり、Glassdoorという企業暴露サイトでは「DICEはアートワーク部門が開発を主導してしまっている、アート偏重になりすぎている」という声があるなど、薄暗い裏側の事情も見え隠れしていましたが、真相は不明です。
何にせよ『BFV』のアップデートが最後になったこのタイミングで「もう良いだろう」と言わんかのごとく史実服装が実装されたのは事実です。皆もこの機にこれらコモンスキンを身にまとい、戦場に降り立ってみませんか?2次大戦映画を観たことがある方なら、一気に雰囲気が変わったと感じるかもしれません。
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『Battlefield V(バトルフィールド 5)』の発売日は11月20日で、対象機種はPlayStation 4、Xbox One、PC。
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コメント
コメント一覧 (3件)
今はもう買えませんか?
ストアに見当たらなくて泣
先に史実装備で客層掴んでから後に架空装備を出せば良かったのにな
これが欲しかった
BFV飽きたしもう遅いけどな