The Esports Observer(TEO)は第3四半期における、eスポーツビジネス界において大きな存在感を発揮したPCタイトルリスト「IMPACT INDEX」を発表。Infinity Wardの『Call of Duty: Modern Warfare(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア / CoD:MW)』がCoDシリーズでティア1への初昇格を果たしました。
さらに本記事では『CoD:MW』だけでなく、『ヴァロラント』や『エーペックスレジェンズ』、『レインボーシックス シージ』など他のFPSタイトルの最新ティアについても抜粋して解説していきます。
eスポーツタイトル最新ティアリスト
The most impactful PC Games of Q3, 2020: #LeagueofLegends is joined by @Activision’s #CallofDuty, reaching Tier 1 for the first time. #CSGO drops to Tier 2. A thread.
Full article: https://t.co/9TVTePIXTh pic.twitter.com/Lce5eJvg4m
— The Esports Observer (@esportsobserved) November 4, 2020
The Esports Observer(TEO)は世界のeスポーツにおけるニュースをはじめ、各種の統計資料やビジネス展開に役立つデータベースを提供することで、eスポーツ産業の透明性を維持するとともに将来的な発展に寄与することを目的とした企業です。
TEOではeスポーツ界で現在影響力のあるPCタイトルを格付けしたティアリスト「TEO PC GAMES IMPACT INDEX」を毎期公開しており、日本時間11月5日には最新の第3四半期ティアリストも公開されました。
今年の第2四半期からは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が本格化し、eスポーツ産業はどのタイトルでもオフラインイベントの中止や延期、無観客といった予定変更を余儀なくされています。それらを織り込んだTEOの「IMPACT INDEX」にも、前期と比較して劇的な変化が見られました。
なおこのリストは以下の6種類の指数から構成されており、それぞれ全体スコアにおける比重が異なります。eスポーツタイトルとしてのビジネス価値の評価となるため、eスポーツビジネスに影響の大きい指数に重きが置かれています。
- 月次アクティブPCプレイヤー:30%
- 大会における賞金額:25%
- eスポーツイベント配信の視聴時間:20%
- 配信の視聴時間:15%
- 現在の配信者数:5%
- トーナメントの数:5%
『CoD:MW』はCDLが初年度にして大成功をおさめる
第3四半期では、『Call of Duty: Modern Warfare(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア / CoD:MW)』がCoDシリーズとしては初のティア1入りを果たしました。
これは2020年に始まったばかりのプロリーグ「Call of Duty League」(CDL)の影響であると見られ、中でもプレイオフの賞金総額460万ドル、優勝賞金150万ドル、さらにはAtlanta FaZeとDallas Empireによるグランドファイナルが同接視聴者数33万人というCoDeスポーツ史上最高記録に達したことが、今回のティア1入りに大きく貢献したようです。
第3四半期ではTwitchでの配信数でも優れた結果を残しており、コンソール版のプレイヤーが大多数を占める『CoD:MW』で、PC版だけで今回のような並外れたパフォーマンスを発揮したことは特筆に値するでしょう。
ライアットゲームズがeスポーツ産業を牽引
eスポーツタイトルの中でも圧倒的な人気を誇るのは、やはりライアットゲームズの看板タイトル『リーグ・オブ・レジェンド』でした。上述した累計スコアでも2位の『CoD:MW』に大差をつけており、(コンソール版がないとはいえ)アクティブプレイヤー数も『CoD:MW』の2倍。Twitchの配信視聴者数も前期に引き続きトップに君臨していました。
『リーグ・オブ・レジェンド』は9月に行われたトーナメント「League of Legends European Championship」のファイナルでも、視聴者数が昨対比で70%増加しています。仕様が異なる部分もありますが、モバイル版『リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト』もこれから本格展開されるので、『LoL』界全体は引き続きさらなる成長が見込まれます。
ライアットゲームズに関しては、今年の6月にリリースされたばかりのチーム制FPSタイトル『Valorant(ヴァロラント)』も前期に続きティア2の人気を博しており、全体4位へとランクマップ。FPSタイトルの中では第3位に君臨しています。「IGNITION Series」と銘打たれた競技シーンは賞金総額5万ドルです。
まだまだ始まったばかりの本作ですが、日本国内でも公式大会「FIRST STRIKE JAPAN」が開催されることもあり、来季の成績に大きな注目が集まります。
『CS:GO』は成績維持もティア2へ降格
長らくFPSタイトルの中では不動の首位についていたValve Corporationの『カウンターストライク:グローバルオフェンシブ(CS:GO)』は、今期はティア2へと落ちています。
この原因についてTEOでは、トーナメント数は最大、かつ配信視聴者数も堅調な成績を維持して全体では3位ながらも、今期は「ESL One: Cologne 2020」などのトーナメントがオンラインでの開催となったり、中止に追い込まれたりしたことが響いたとしています。
同じくeスポーツ大会の中止が響いたのはEpic Gamesの『フォートナイト』で、こちらもティア2の座は維持しつつも前回4位から6位へとランクダウンしています。それでもTwitch上では未だ配信者数、視聴者数ともに2位の人気タイトルなので、コロナ禍の解決とともに復権が十分に見込める状況と言えます。
『エーペックス』は配信タイトルとしては安定した人気を維持
Respawn Entertainmentが開発を手がけるバトロワFPSタイトル『エーペックスレジェンズ』は全体7位でティア2となりました。7位までのタイトル7作の中で、『エーペックス』は配信視聴時間の累計こそ7位と最下位でしたが、配信者数が最も多いタイトルの1つでした。他にも配信の視聴者数、アクティブプレイヤー数、eスポーツ大会の各種パフォーマンスが安定して推移している点も全体7位に貢献したようです。
eスポーツイベントとしては「Apex Legend Global Series Autumn Circuit」があり、12月にプレイオフが予定されています。eスポーツタイトルとしてはまだまだ未知数の本作ですが、日本時間11月5日にはシーズン7「アセンション」がリリースされ、同時にSteam版サポートもスタートしたので、現在のプレイヤー層、ファン層をここからいかに維持・発展させていくかが問われるでしょう。
『オーバーウォッチ』と『PUBG』はランクアップを果たす
ほとんどのタイトルがコロナの影響を受けた中、わずかにランクアップを果たしていたのがBlizzard Entertainmentが手がける『オーバーウォッチ』です。「オーバーウォッチ・リーグ」が前期と変わらず高い人気を博していることがその主な理由で、賞金総額400万ドルを掲げた今期プレイオフ・グランドファイナルを、San Francisco Shockが制覇したことも話題となりました。
同じく、ジャンルとしてのバトロワシューターに先鞭をつけた『PLAYERUNKOWN’S BATTLEGROUNDS』(PUBG)もティア2への昇格を果たしています。これには、Twitch視聴者数で変わらぬ高パフォーマンスを発揮していることや、各リージョンでのeスポーツトーナメントの人気が寄与しているようです。今期は「PUBG Continental Series」第1期のファイナルと第2期が開催され、賞金は合わせて185万ドルでした。
『シージ』はティア3へと降格
Ubisoftのタクティカルシューター『レインボーシックス シージ』は、2月に行われた「シックスインビテーショナル2020」の成功により第1四半期こそ初のティア1入りを果たしましたが、第2四半期ではティア2へ降格。そして今期はティア3への連続降格という結果となりました。
eスポーツタイトルとしては、アメリカで8月に開催予定だった夏期世界大会「Six August Major」が、リージョン別のオンライン開催という形にダウングレードしてしまったことが、ティア3落ちの主な原因として挙げられます。
『シージ』は現在開催中の秋期世界大会「Six November Major」でも、オランダでの開催がなくなりリージョン別のオンライン開催となっているため、来季のパフォーマンスも引き続き悪化が予想されます。プレイヤー数や配信視聴者数など、他の指数でティア3を維持できるかに注目したいところです。
TEOが発表した今期のティアリストをご覧になって、どのような感想を抱かれたでしょうか。eスポーツタイトルとしてのビジネス価値を反映することに重きを置いた格付けなので、eスポーツに関心のないプレイヤーには意外な部分もあったかもしれません。思うところなどあれば、ぜひコメント欄にお寄せください。
『コール オブ デューティー モダン・ウォーフェア(CoD:MW)』の発売日は2019年10月25日で、対象機種はPlayStation 4、Xbox One、PC(Battle.net)。
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Source: THE ESPORTS OBSERVER
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コメント
コメント一覧 (12件)
昔にはのぉ…battlefieldというゲームにもesportsシーンがあったんじゃ…
CS機に一切展開していないのに上位に君臨するRiotよ。
やっぱCS機展開するとPC勢とCS勢で別れちゃうから、競技としての一貫性が確保しにくいんだろうな。
まあ好きなゲームの配信見りゃいいよ
シージ君、足掻いてはいるけどこれからより一層厳しくなってきそうっすね…私立探偵が特殊部隊とかtrpgかよ…
bfくんは変にesport意識してBFVのガバガバコンセプトみたいなのを繰り返してほしくはないけど…これ見るとやはりesportは大事か…
文章読めない人ですか?aruniは元タイ王立警察・現ナイトヘイブンですが
元私立探偵でもある。しっかりリサーチしようね。
コメントの返信者みたいに、日本のシージプレイヤーの民度は正直言って畜生と変わらん。eスポーツって言われだしてプレイしだしたチンパンジー達はリアルの世界でまともにスポーツしてなかったコミュニケーション能力の無い根性腐った奴ばっかり。プロの大会でも海外のプレイヤーから「日本のプロプレイヤーは試合後に喧嘩する」って言われてるし、ストレスコントロールもまともに出来ない正にコメント返信者みたいな人種が多い。スポーツって言われてるのにコミュニケーションとりたがらない日本人より韓国、アメリカ、香港、ロシア人の民度はずっといいよ。
とりあえず今からシージをやるのはおすすめしない。英語喋れるなら日本人以外とやったらいいと思う。今からメンバー集めてシージやろうと思うプレイヤーは時間の無駄。
ゲーム自体もサーバーが弱かったりチート、深刻なバグとか問題はある。1年で増えるキャラの人数も減ってる。
オワコン化やああああ
たったの2000時間遊んだだけで 俺すげえ とか思ってそう
いや全く思ってないw どのFPSもそうなんだろうけど、特にコミュニケーションが必要なゲームなのに、ランクですらコミュニケーションとれない陰キャが多い低民度ゲーだと思ってる。
海外のプロリーグ見てもK/D1以下がチームの3/5近くいるゲームよ。「俺強えええ、キル取れない味方は雑魚」とも全く思わん。キル取れない時はしゃあない。サポートすればいい。そうして勝ちに導けるゲームなのにコミュニケーション取れない陰キャがばっかりでもったいなーって思う。ゲームは面白いのに。
人種差別的発言は良くないって思うけど、それでも日本人のマナーの悪さは顕著だよ。
更に付け加えると、日本のプロリーグの解説者か実況者もゴミだったね。
某シーンで行き場のない場面。ウェルカムマットにかかったプレイヤーに対して引くほど高笑いしてたわ。見てて胸糞悪かった。
どうにかならんかね。撃ち合いだけしたいなら、記事に書かれてるCS:GOとか行けばいいのに。陰キャが無理してシージする必要ないで。
攻撃は元々割り職が固定されてるからそこまでオペレーターピックに幅は無かったけど
防衛はマップごとエリアごとチームごとに色々特色があった
防衛に幅があったから攻撃にも幅があったのに防衛も同じオペで固定されたらそりゃ攻撃も固定されて同じ様な試合ばかりになる
とりあえずスモークやワマイからシールドを取り上げて防衛の設置系ガジェットの総数を減らしてもらいたい
PUBGこないだ久しぶりにやったら結構人いてびっくりした記憶がある
シージは明らかにゲーム自体の出来が悪くなってることがかなり響いてる
世界大会が開かれなくなったのと、バランスが悪化していくだけのゲーム性が悪いシナジー発揮してるわ
シージ民ってなんでこんなに偉そうなのか