※上記画像はファンアートです
ビッグタイトル『Battlefield(バトルフィールド)』シリーズ最新作のトレーラー公開が刻一刻と迫っています。以前のEAの業績報告では、『BF6(仮)』は次世代機とPCに対応するという発言がありましたが、PS4/Xbox Oneに対応するかどうかは、未だ明らかになっていません。
PlayStation 5を含む次世代機の品薄状態が続く中、今年のホリデーシーズンまでにすら次世代機を入手できるか分からない状況が続いています。せめて旧世代機に対応してくれれば...と思う方むけに、では本当に『BF6』が旧世代機に対応したらという前提で、今日は考えていきましょう。
旧世代対応の難しさ
『Cyberpunk 2077』の失敗~次世代の表現を前世代のマシンで~
2018年11月ごろから開発がスタート。プレイ人数はシリーズ恒例の64人を超え、破壊表現やスケールも過去最大。最新のAAA級FPSの名に恥じない、全てが次世代レベルの高みに引き上げられたとされているのが、『バトルフィールド』シリーズ最新作の『BF6(仮)』。
パソコン業界は大体2年に1度、大きな進化が発生しますが、何から何までが最新技術の塊で作られたゲームを、もし3世代も昔の、7年前に発売された旧式のマシンで起動しようとしたらどうなるのか。実はすでにそれで、大きなトラブルに巻き込まれてしまったAAAタイトルがあります。CD Projekt REDによる次世代ARPG、『Cyberpunk 2077』です。
『Cyberpunk 2077』の開発が始まったのは、CD Projekt REDの代表作『ウィッチャー3 ワイルドハント』が配信されるより前の2012年。長い時間をかけて、徐々に最新の技術にアップデートさせつづけながら開発された『Cyberpunk 2077』は、次世代機の性能をフルに見せつける最初の作品として注目が集まっていましたが、当時の有識者の不安を煽ったのが「PS4/Xbox One対応」という説明。
というのもベテランのゲーマーからすると『Cyberpunk 2077』は、たとえば往年の『The Elder Scrolls: Skyrim』や、それこそ『バトルフィールド4』のような、「その当時の最高スペックのゲーミングパソコンを準備しないと満足に楽しめない」タイプのゲームに見えたからです。よもや、7年前のマシンである旧世代機に対応なんかしたら...
その予感は不幸にも的中しました。『Cyberpunk 2077』のPS4版およびXbox One版は数多くのバグが発生したほか、グラフィックの品質が大きく下がる上に、フレームレートも良くて10ぐらいしか出ない(普段プレイしているゲームの6倍はカクついている)など、旧世代ゲーム機のスペック不足に起因する、多くの問題が発生しました。
旧世代機版の品質問題に関する騒動を受けて、Sonyでは購入代金の全額返金を認め、CD Projekt REDも投資家たちから複数の訴訟を受けるという事態に発展しています。最新技術で作ったゲームを旧世代機に無理やり対応しようとするとどうなるか。生き証人とも言える事件を前に、そのリスクを負おうとする企業は、限りなく少ないと言えるでしょう。
もし本当旧世代機に対応したら――PS3版『BF4』とPS4版『BF4』
現代戦の集大成として名高い『BF4』が配信されたのは、2013年11月のこと。当時は同時期に発売されたPS4/Xbox Oneのローンチタイトルという鳴り物入りで、奇しくも現在と全く同じ、7年ぶりのコンシューマー世代交代が行われた時期でした。
その時勢を反映した『BF4』には、旧世代版と新世代版の両方が用意されていました。当時を振り返り、実際に両方で『バトルフィールド』の最新作を配信した場合にどうなるかを見ていきましょう。
まず最もわかりやすい例として、グラフィックの違いが挙げられますが、今日の『バトルフィールド』を語る上で最も重要な部分である「最大プレイ人数」も大きな差が出ていました。PS3版『BF4』は64人プレイができたPC版やPS4版と違い、いわゆる「チームデスマッチサイズ」である24名までしか、同時プレイができなかったのです。
「でもPS4で『BF4』から『BFV』まで64人で遊べたなら、『BF6(仮)』でも64人で遊べるんじゃないか」と思う方もいるかもしれませんし、たしかにその理が通っていると言えるでしょう。しかしその場合は、『BF4』から『BFV』までと同程度の体験しか味わえず、進化した次世代の要素は全く遊ぶことができないという意味でもあります。
膨大なリソース
話を一旦『Cyberpunk 2077』に戻しますが、2020年12月に行われたCD Projekt REDの業績報告で、創設者のMichał Nowakowski氏が「例えば最後の一ヶ月に開発スタッフを300や500人も追加しても、旧世代機の品質問題は解決しなかっただろう」と発言しました。配信から今まで5ヶ月、開発チームが全力で旧世代機への対応修正を行っているものの、旧世代機版『Cyberpunk 2077』のパフォーマンス問題が依然として健在なのは、その発言の裏打ちだと言えるでしょう。
つまり、次世代向けに開発されたハイエンドゲームは、たとえスペックを相応に落とすとしても、旧世代機に適応させるためだけに多大な努力とリソースを割かなければいけないのです。単純に『BF4』~『BFV』相応の表現に落とし込むのすら難しいわけですし、ひょっとしたら『BF4』未満な状態になる可能性も考慮しないといけません。
『BF6(仮)』の発表とトレーラー公開は今春だとされていますが、その期限もいよいよ迫ってきました。対応機種の確定も目前だと思われますが、全力の『BF6(仮)』を楽しみたいのならば、今年のホリデーシーズンまでに次世代機が好きに買える状態になっていることを祈るか、ゲーミングPCを用意しておいた方が良いでしょう。
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コメント
コメント一覧 (19件)
PCはチーター問題が今後さらに激化するからなマルチは人口減るんじゃない
中国を黙らさない限りあの国ではネカフェでもチート使って遊ぶ国だからね
BF5とかいうゴミクソゲーをフルプライスで買ってしまったのでBF6は評判よかったら値下がりしてから買います。
原文解らんのだが現行機とPCに対応って文脈なら前世代機は入らないんじゃないの?
ps5とかいうオワコンに出す時点で終わりやね