Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』では10月28日より東京ビッグサイトにて「Japan Championship 2021」ファイナルラウンドが開催中。31日には、その最終日であるDay4の3試合が行われました。
RJCファイナルラウンドDay4
2021年の日本チャンピオンを決める、賞金総額1,500万円の大会「Japan Championship 2021」(以下、RJC )。9月から10月上旬にかけて行われた予選が終了し、10月28日からは東京ビッグサイトにて、残る12チームによる「ファイナルラウンド」が行われています。
- セミファイナル(2/2):魚群 vs DONUTS USG(1-2でUSG勝利)
- オレゴン(4-7)
- カフェ(5-7)
- ヴィラ(5-7)
- 3位決定戦:Zepto vs 魚群(2-0でZepto勝利)
- ヴィラ(8-7)
- 海岸線(7-4)
- グランドファイナル:CYCLOPS athlete gaming vs DONUTS USG(1-2でUSG勝利・大会優勝)
- 山荘(4-7)
- ヴィラ(7-5)
- カフェ(5-7)
DONUTS USGが決勝進出
いよいよ最終日となったRJC 2021 Day4の最初の試合は、Day3でBLUE BEESとの激闘を制したDONUTS USGと、RJLの強豪FAV gamingを下した魚群による、才能あふれる新勢力同士の対決となりました。
第1マップの「オレゴン」では互いに良さを出し合って3-3で前半を終えると、攻撃に回ったUSGはPerro選手やKawa選手が個々でガンファイトを制しながら優位性を獲得し、先に6-4とマッチポイントを得ます。最終ラウンドでも、Kawa選手のNookによる早い仕掛けが機能し、魚群側の総崩れを誘発。7-4でUSGが「オレゴン」を制します。
第2マップの「カフェ」では、防衛から入った魚群が広めに立ち回り、USGと互角に撃ち合って序盤を2-2でまとめます。USGも魚群のリテイクを阻止するなどして攻撃を3-3で終わらせると、防衛に回ってからはRento選手の活躍もあって5-3でリードを取り、そのままマッチポイントも獲得します。
魚群は1ラウンドを返しましたが、最後はPerro選手が窓外にピークしてキルを取るなどマップ全体を大きく立ち回り、7-5で勝利。CAGの待つ決勝戦へと歩を進めました。
試合後インタビューで、「オレゴン」の最終ラウンドのKawa選手や、「カフェ」最終ラウンドのRento選手らの大胆な立ち回りについてうかがったところ、どちらも「流れで勢いに乗れていたので、『いけいけ!』という感じで行った」と語っていました。魚群に対しては事前の準備などは無かったそうですが、「試合の流れの中で相手の出方を見ながら対応していった」と述べていました。
Zeptoは「海岸線」で猛威振るいベスト3
グランドファイナルの前には、Zeptoと魚群による3位決定戦が行われました。第1マップ「ヴィラ」の序盤では、広く守るZeptoに対し、魚群も撃ち合いで立ち向かい4-2とリードを取って攻防を交代します。防衛に入ってからはさらに魚群が積極的な姿勢を見せ、飛び出しや果敢や詰めなどを交え、6-3で先にマッチポイントを獲得します。
しかし、ZeptoもREChaaaaN選手が活躍するなどしてラウンド差を詰め、試合はオーバータイムに突入します。ここでは互いに取り合って7-7のフルラウンドとなりましたが、最後はPyon選手が角待ちからのキルを決めて7-8。Zeptoが「ヴィラ」を制します。
第2マップとなったのは「海岸線」。撃ち合いにより短時間で決着がつく序盤戦が過ぎると、4ラウンド目では攻撃側の魚群による強行プラントが成功して2-2。しかしその後は3-3と拮抗して攻防を交代します。
しかし攻防が交代してからはZeptoが一変します。キッチン・勝手口、フッカー・ビリヤードなどの拠点に対し、素早い攻撃を3ラウンド連続で通して、あっという間に6-3でマッチポイントを獲得します。魚群は1ラウンドを返すも、TaiyoGA33が15キルを獲得するその勢いは止めらず、7-4でZeptoが勝利。マップスコアでも2-0でZeptoが勝利し、RJL 2021におけるベスト3となりました。
試合後のインタビューでは、Pyon選手は「海岸線は得意マップ」であると語り、やはり自信のあったことをうかがわせていました。攻撃時の展開に関しては、事前に考えていたのではなく「試合の流れの中で、相手のやり方を見ながら自分たちにできることを考えながら戦っていった」結果として、あのような試合展開になったと述べていました。
グランドファイナルを制したのはUSG
9月に始まったRJC 2021も、いよいよグランドファイナルを迎えました。日本一の座をかけて戦うのは、昨年のチャンピオンであり、日本国内でも絶対的な強さを誇るCYCLOPS athlete gamingと、夏のオープントーナメントから出発し、このオフラインファイナルへ決勝まで勝ち上がってきたチームDONUTS USGです。
第1マップはUSGがピックした「山荘」。攻撃から入ったCAGは、建物の外からロックしつつUSGのメンバーを削っていく形で2-0とリードすると、3ラウンド目にはパーフェクトラウンドで制圧に成功。しかしUSGもすぐさま対応し、地下防衛をパーフェクトラウンドで完遂するなどして3-3で折り返します。
CAGの地下防衛を崩したUSGは、さらに3-5まで一気に逆転。DD選手らが冷静にロックしながらPerro選手が屋内でかく乱し、4-6と先にマッチポイントに到達します。最終ラウンドでは下階にCAGの意識を集めつつ、隙を突いてディフューザー設置に成功。4-7で「山荘」を制します。
第2マップはCAGピックの「ヴィラ」。攻撃スタートのCAGは、gatorada選手のLionやAnitun選手のJackalで相手の動きを制御しながら2-0とリードしますが、USGも苛烈な撃ち合いを制してすぐに2-2と追いつきます。
3-3で攻防交代した後も読み合いが続きましたが、CAGは防衛でも柔軟な立ち回りを見せてUSGを封じ、7-5で「ヴィラ」での戦いに勝利します。
RJC 2021全体をしめくくる舞台となったのは「カフェ」でした。攻撃のUSGは、ロックやスニークインを絡めた効果的な攻めで瞬く間に4-0とリード。重要な場面での撃ち合いにもしっかりと勝っていきます。CAGもPerro選手のスニークインに反撃しつつ、前半を4-2で折り返します。
攻防交代してからもUSGの勢いは止まらず、防衛で6-3と、マッチポイントへと到達します。しかしCAGも決して簡単な相手ではありません。タイムアウトを取ってからは、次の2階読書防衛に対してAnitun選手のMontagneを投入し、まずは1ポイントを奪還。その直後のラウンドも取って6-5へと迫ります。
最後の1ポイントがなかなか取れないまま、オーバータイムが迫るUSGでしたが、12ラウンド目は前のローテーションでも勝てていた1階の防衛を選択。さらにDD選手がClashをピックします。これがCAG側の攻撃を送らせることに寄与し、ついに7-5で「カフェ」を攻略。NarraTive Faisaruロースターとして国内トーナメントにこれまで多数参加し、9月からはUSGとして戦ってきた彼らですが、オフライン決勝戦でチャンピオンCAGに対しマップスコア2-1を達成。ここに全体優勝が決定しました。
今年のRJCファイナルラウンドでは、RJLベスト4チームがすべて、予選から上がってきた挑戦者たちに倒されていくという、誰も予想していなかったであろうドラマが見られました。日本国内におけるシージの選手層の厚さをうかがわせる、充実した内容の4日間だったと言えるでしょう。
新たに2021年のチャンピオンチームとなったUSGは、冬に開催される国内リーグRJLへの入れ替え戦に出場します(※出場権そのものはオープントーナメントで獲得しているため、副賞としての出場権は、繰り下げで4位の魚群が獲得)。今大会の経験を活かし、国内トップリーグに飛び込むことができるでしょうか。引き続き彼らの活躍に注目したいところです。DONUTS USGの皆さん、RJC優勝おめでとうございます!
配信ログ
RJC「ファイナルラウンド」の各試合およびサブ配信のログは、以下のチャンネルでご覧いただけます。
- 配信プラットフォーム
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コメント
コメント一覧 (1件)
セミファイナル(2/2):魚群 vs DONUTS USG(1-2でUSG勝利)
オレゴン(4-7)
カフェ(5-7)
ヴィラ(5-7)
これじゃ0-3、、、