『BF2042』や『BFⅤ』などのゲームデザイン統括Fawzi Mesmar氏がDICE退社、ストックホルムの他社へ

『Battlefield 2042（バトルフィールド2042）』では、日本時間11月25日にリリース後アップデートの第2弾が実施されています。一方、この『BF2042』のゲームデザインを統括したFawzi Mesmar氏が、ストックホルムにある別の企業からオファーを受け、DICEスタジオを去ることとなったようです。

『BF2042』デザイントップがDICEを去る

DICEのゲームデザイン部門を統括するFawzi Mesmar氏が、現地時間11月26日に同スタジオを退社することがVGCより報じられています。

Mesmar氏はゲームデザイナーとして、これまで15年以上に渡って中東、ニュージーランド、日本、ヨーロッパで20以上のタイトルに携わり、2020年の「Game Dev Heroes」デザイン部門など、数々の賞を受賞している才能あふれる人物です。

DICEスタジオに参加してからは、デザイン部門の責任者として、最新作である『バトルフィールド2042』のほか、『スター・ウォーズ バトルフロントII』や『バトルフィールドV』の開発にも携わり、80人以上のスタッフを統括してきました。

スタジオスタッフに宛てて送られたメールの中でMesmar氏は、今回の退社は他社からのオファーを受けてのことである旨を説明し、また『バトルフィールド2042』で最後となるDICEでの仕事について、その胸の内をつづっています。

Mesmar氏「銀河系で最高のデザインチームに参加できたことは、この上ない喜びでした。皆さんの素晴らしいデザインワークからは毎日刺激を受け続けています。私を信頼してくださり、ありがとうございました。私は他社から断ることのできないオファーを受けており、その会社は親切にも、『バトルフィールド2042』がリリースされるまで私のことを待ってくれていました。この歴史的な節目を達成するためにチームと一緒にいることは、私にとって非常に重要なことだったのです」

後任は後日発表

メールによると、Mesmar氏に声をかけた「他社」とは、DICEと同じくスウェーデンのストックホルムにある企業だそうですが、この点についての詳細は明かされていません。

Mesmar氏「Oskar（Gabrielson、DICEのゼネラルマネージャー）とは、後任となる人物の計画について長らく話し合っており、それについてはいずれ発表される予定です。私たちが多大な労力をかけてきたゲームに（当然のことながら）集中し続けるために、この発表をゲームリリース後まで引き延ばすことにしたのです」

Mesmar氏にオファーを送った企業については非常に気になるところですが、いずれは何らかの新作情報とともに明らかになるのかもしれません。

なお『BF2042』は現在も、膨大なリリース後アップデート作業が進行中で、日本時間11月25日にはその第2弾が実施されています。今後も1年かけて4つのシーズンがリリースされていく予定となっていますが、これらの開発にMesmar氏は関与することはありません。

第4弾まで続く『BF2042』のリリース後アップデートの成果とともに、Mesmar氏の関わる次の仕事にもこれから注目したいところです。

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Source: Fawzi Mesmar Official, VGC