Sledgehammer Games『Call of Duty: Vanguard(コール オブ デューティ ヴァンガード)』では「シーズン3」が進行中。シーズン3のスタート時には、アンチチートシステムRICOCHETにもアップデートがリリースされており、開発側は「クローキング」という新たなアンチチート機能の存在を紹介しました。
アンチチート"RICOCHET"アップデート
現在のCoDシリーズには、カーネルドライバとしても常駐する最新のアンチチートシステム「RICOCHET(リコシェ)」が導入されており、チーター対策を日々強化中。3月に実施されたBANウェーブでは、新たに90,000ものチートアカウントをBANしたことを報告するなど、最新アンチチートの有用性を証明し続けています。
このRICOCHETの開発とアップデートを担当するチームは『CoD:V』および『ウォーゾーン』で大型アップデート「シーズン3」がリリースされたのに合わせて、アンチチートに関する経過報告をSledgehammer Gamesの公式サイトに掲載。
今回の報告では、チーターとしてBANされたプレイヤー情報が速やかにリーダーボードからも削除されるようアップデートされたことが説明されたほか、「クローキング」という新たな機能にも触れられています。
チーターに地獄を見せる「クローキング」
対戦中にチーターの疑いアリと見なされたプレイヤーに課される措置として、以前から「ダメージシールド」というものが導入されています(コミュニティでは当初「スキルベース・ヒットレジスター」と呼ばれ、噂話として扱われていましたが、その後シーズン2で正式にその存在が公式サイトで紹介されました)。
ダメージシールドの技術詳細はセキュリティの都合で伏せられていますが、コミュニティでは「そのプレイヤーアカウントの過去の戦績と、そのプレイヤーが一定時間内に与えるダメージ量が釣り合っていない場合、エイムボットを使っているチーターとし、以後そのプレイヤーの攻撃は敵に致命傷を与えなくなる(弾のダメージ判定がサーバー側でカットされる)」機能であると解釈されています。
新機能:透明化
これに続いて導入されたクローキングとは、「チーターとして検出されたプレイヤーは、ゲーム内で相手プレイヤーを見ることができなくなる」とのこと。相手のキャラクターモデルだけでなく、銃声も聞こえなくなり、どこから撃たれているのかも分からなくなります。
一方で他のプレイヤーの画面にはチーターの姿がそのまま映っているので、チーターだけが一方的に倒され、普通のプレイヤーらにキルを献上して戦場から蹴り出されるという最高にロックな仕組みです。
ModernWarzone 2のリプ欄での会話によると、「姿は見えなくなっても(典型的なチートの機能である)プレイヤーの赤い枠は見えるのでは?」という指摘に対し、このクローキング機能では、チーターのPCには他のプレイヤーがそもそも存在しないことになるため、赤い枠も表示されない(ゲームサーバー側がチーター側のPCに情報を送らなくなる)仕組みであると推測されています。
実はこの技術は2022年2月に発見されていたもの。もし完璧に対策できているなら、むしろ爽快感のためにチーターに増えてほしいと思うほどの画期的な技術です。
BAN祭り継続中、報告も忘れずに
アンチチートの開発チームは、前述した90,000ものチーターの一斉BANの後も、さらに54,000のチーターを追加でBANしており、RICOCHETの日々の進化がうかがえます。
一方でチートツールの作成者側もさまざまな手でこのアンチチートを回避しようとしてくることが想定されるため、プレイヤー側にゲーム内の通報機能を活用することを薦めています。対戦中にチーターの疑いのあるプレイヤーと遭遇したら、積極的に通報を行うことで、より速やかな環境の改善につながるでしょう。
Source: Sledgehammer Games
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コメント
コメント一覧 (6件)
これをApexやその他チーター蔓延るゲームに実装されてくれればなあ…
チートの開発コストが高くなって、採算を取るために値上げされていったら購入者も減り、いずれvalorantのようにチーター壊滅できたらいいね
カーネルアンチチートが普及したらそれはそれでセキュリティ的に怖いけどね
検出の仕組みに関しては、詳しくは語れないからあくまで大雑把な一例なのではないかな。カーネルドライバのアンチチートも偽装されにくいってだけで、検出の条件づけのノウハウの問題もあるけどチートしにくい土壌を作ってると思いたいけどね。
いいぞチーターにゲームを楽しむ権利なぞはなからないんだ。存分に一般プレイヤーの養分になってくれ
チーター認定時の罰則なんて何でもよくない?
大事なのはどうやって認定するかで、記載されてる手法だと抜け道ありそうだけど
めっちゃ良いやん