[噂] 『ディビジョン』シリーズの新作バトロワ開発中？

『Hyper Scape（ハイパースケープ）』がリリースからわずか1年半でサービス終了となり、バトロワジャンルからの撤退を余儀なくされたかに見えたUbisoftですが、業界関係者からの噂によると、同社はバトロワで成功する目標をまだ捨ててはおらず、『ディビジョン』シリーズでの再挑戦を試みているそうです。

『ディビジョン』のバトロワを開発中？

シューターゲームのサブジャンルとして近年定着した「バトルロワイヤル（バトロワ）」は、EAが手がける『エーペックス レジェンズ』とActivisionによるCoDシリーズのバトロワ『ウォーゾーン』が今のところ世界の2大タイトルとなっていますが、片やUbisoftも『Hyper Scape（ハイパースケープ）』で参戦していたことを覚えている方も多いでしょう。

戦わずして勝者になれる「クラウン」システムなど独自アイデアも盛り込んでいた『Hyper Scape』ですが、結局リリースからわずか1年半ほどでサービス終了となり、存在感を発揮できませんでした。しかしゲーム業界関係者の話によると、Ubisoftは本作の反省を活かしたうえで、バトロワジャンルに再挑戦する計画があるようです。

「バトロワの成功作を心から欲している」

ゲーム業界のジャーナリストで、大手各社の内部事情にも通じているJeff Grubb氏が、自身の動画シリーズ「GM DECIDES」の第258回で語ったところによると、「Reaper」というコードネームで開発中のタイトルがUbisoftによる未発表の新作にあたり、その中身は『ディビジョン』シリーズのバトロワであるとのことです。

Jeff Grubb「コードネームReaperとは『ディビジョン』から独立したバトロワだ。プレイヤー・インプレッションが悪かったことから昨年お蔵入りになったが、『ハイパースケープ』をシャットダウンさせたことで、Ubisoftはその製作を再開した。彼らはバトロワの成功作を心から欲しているんだ。リワーク（作り直し）と言うには大袈裟で、むしろローグライクの特徴を保ったまま、要素を取り替えたものだ」

ディビジョンシリーズ

ディビジョンシリーズといえば、現在はモバイルタイトルとしてリリース予定の『ディビジョン リサージェンス』と、基本プレイ無料であること以外は詳細不明な新作『The Division Heartland（ディビジョン ハートランド）』が開発中で、これらとは別に『ディビジョン3』についても時おり噂が出回っています。今回のコードネーム「Reaper」が、これらのタイトルのいずれかと重なっているかどうかは不明です。

現行作品である『ディビジョン2』については、「今後の予定」（公式サイト）などを通して、2022年内にあと2回の大型アップデート予定があることを発表しています。モバイルや派生作品をラインナップに加えながら、近年その世界を着実に拡げているディビジョンシリーズですが、こうした中にバトロワタイトルをも加える計画があるのかもしれません。

いずれにせよ、本当にバトロワに再挑戦するとして、『ハイパースケープ』をどう総括し、他社の人気作である『エーペックス』や『ウォーゾーン』とは、どのようなアイデアで差異を図っていくのかは非常に気になるところです。ディビジョンシリーズの最新情報にも注目しておきましょう。

Via: DEXERTO