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レインボーシックス シージ:国内リーグ「RJL 2022 Season2 Playoff Stage2」DAY1結果、CAG / REJECT / SCARZがDAY2進出、FNATICに黄信号?

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Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』国内eスポーツ競技シーンでは、7月30日と31日にかけて今季のチャンピオンを決めるトーナメント「Season2 Playoff Stage2」が、新宿住友ビル三角広場を舞台に有観客オフライン開催。この記事ではそのうちDAY1の結果についてお届けします。

CONTENTS

有観客オフライン「Season2 Playoff Stage2」が開催

日程
「Season2 Playoff Stage2」日程

シージの国内eスポーツ競技シーンでは、7月30日と31日にかけて、今季シーズン2のチャンピオンチームを決定する「Season2 Playoff Stage2」が開催。こちらは新宿住友ビル三角広場を舞台にした、有観客オフライントーナメントとなっています。

出場チームは以下の通り。RJLシーズン2の上位6チームに、オープントーナメントRJOから勝ち上がってきた2チームを加えた、8チームによる戦いとなります。

https://twitter.com/XMOMENT_esports/status/1552987311553425408?s=20&t=6a9Z9_sCfO1EPq8S-4CMww
  • DAY1結果(準々決勝)
    • Crest Gaming Lst vs CYCLOPS athlete gaming:1-2
    • FAV gaming vs REJECT:1-2
    • SCARZ vs 父ノ背中:2-0
    • FNATIC vs NORTHEPTION:0-1(中断、DAY2へ続く)

第1試合から大熱戦、CAGが紙一重で勝利

DAY1では準々決勝の4試合がそれぞれBO3で争われました。

第1試合から大注目のマッチアップ、Crest Gaming LstCYCLOPS athlete gaming(CAG)。第1マップはLstピックの「オレゴン」からのスタートでした。

序盤ではLstのWh1skey選手による1v2クラッチが見られるも、防衛から入ったCAGはBlackRay選手の遊撃でペースを遅らせつつ、2-4でリードして攻防を交代します。CAGは攻撃に回ってからも、第10ラウンドをパーフェクトラウンドで取ると、最後も2階攻撃を成功させ、「オレゴン」は4-7でCAGが勝利します。

LstのWh1skey選手
LstのWh1skey選手

第2マップの「カフェ」では、攻防共に相手の動くタイミングを読み合う非常にタイトな展開となり、CAGのAnitun選手がAlibi(アリバイ)を使ったクワッドキルを見せる場面もありましたが、試合は6-6とオーバータイムに突入します。

ここでLstはまず防衛を成功させると、第14ラウンドではThermite(テルミット)とThatcher(サッチャー)のオーソドックスなハードブリーチでベーカリー側からの侵攻を成功せ、8-6。マップスコア1-1となり、決戦は第3マップへと突入します。

gatorada選手
CAGのgatorada選手(中央下)

第3マップ「クラブハウス」では、Lstは柔軟性のある攻撃でCAGに上下左右から揺さぶりをかけ4-0と一気にリードしますが、そこからCAGはGatorada選手の遊撃が機能して4-2で一旦折り返します。攻防交代後のCAGは、Anitun選手のThatcherで敵の電子機器を停止させて押し込み、パーフェクトラウンドで攻撃を通すなどして、5ラウンドを一気に返して試合は4-5の激戦になります。

オーバータイムでは、今度はLstからEclair選手の踏み込みが刺さり、スコア7-7で最終ラウンドに突入しました。最終ラウンドでは、OkOmEsH選手が序盤で抜かれる不運に見舞われ、さらにArcully選手との闘いをgatorada選手が制したところが大きく響き、CAGは地下防衛の攻略を完了。全3マップの最終ラウンドまでもつれた試合でしたが、最後はCAGがラウンドスコア7-8、マップスコア1-2で準決勝に進出しました。

CAGDAY1インタビュー
CAG(左から、Anitun、gatorada、SuzuC、Ayagator、BlackRay、Fuji3コーチ)

試合後はCAGの皆さんにインタビューをさせていただきました。「カフェ」での難しい読み合い合戦について、このマップで活躍したAnitun選手にうかがうと、「Lstのメンバーとは仲が良くて、どういう感じで来るのかはわかっていたので、自分の好きなようにやらせてもらいました」と語っていました。

RJLシーズン2およびAPACステージ2全体を通しての現在のチームの調子について、Ayagator選手は「今シーズンはチームとしても個人としても調子が悪く、なかなか勝てなかったのですが、後半は慣れてきたと言いますか、何が悪いのかが分かってきたので、勝てるようになりました」と話してくれました。

DAY2では、シーズン1の決勝戦で戦ったSCARZとの対戦です。この点を踏まえて、Fuji3コーチからもお話をいただきました。

Fuji3「不調は僕の責任でもあるので、ファンの皆さんをやきもきさせてしまって申し訳ありません。SCARZには前回負けてしまいましたが、今はチームの調子も上がってきて、必ずリベンジしますので、応援よろしくお願いします」

https://twitter.com/XMOMENT_esports/status/1553238009914372096?s=20&t=6a9Z9_sCfO1EPq8S-4CMww

REJECTが「国境」で大暴れ、FAV撃破に成功

第1試合から大激戦となったオフライン・プレイオフですが、トーナメントは引き続き、第2試合FAV gaming vs REJECTへと進みます。

第1マップは「銀行」。FAVは防衛から入り4-2でリードして折り返すと、攻撃ではShiN選手がSens(センズ)を使ってのディフューザー設置を強行する場面などで魅せ、5-2とREJECTを翻弄します。その後も第8ラウンドの地下攻撃でRamu選手がぎりぎりの場面を制すると、第9ラウンドでは組織的な2階攻撃を完遂して相手の防衛を粉砕。7-2で「銀行」を早々に終わらせました。

tadaniki選手
tadaNiki選手

しかし第2マップの「クラブハウス」ではうって変わって、REJECTは自分たちのピックマップで、RJLのレギュラーシーズンでも見られた縦横無尽な立ち回りを披露してたちまち1-5とリードします。攻防交代後、2-6とマッチポイントを獲得したREJECTは、続く1階攻撃も成功させ、第1マップとは逆に2-7で圧勝しました。

ディサイダーとなったのは、現在の競技シーンではピック率の低いマップである「国境」。FAVとREJECT、ともにどのような作戦を持っているのかに注目が集まりました。

ここでREJECTは改造自由度の高いマップ構造を活かして多様な射線を引き、第3ラウンドではtadaNiki選手の活躍もあって0-3。FAVにタイムアウトを取らせます。

後半ではCandy選手がRamu選手との1v1を制して3-5。その後先にマッチポイントを獲得したREJECTは、最終ラウンドではKali(カーリー)やGridlock(グリッドロック)を組み込んだセット寄りの編成でFAVの2階防衛を破戒することに成功します。ラウンドスコア3-7。マップスコア1-2でREJECTがDAY2の準決勝に進出しました。

REJECT_DAY1試合後
REJECT(左から、Blueno4ronandesコーチ、solty、Window、tadaNiki、Candy、Take)

試合後にはREJECTの皆さんからお話をうかがいました。

今季加入したBlueno4ronandesコーチの貢献について、コーチ自身は「自分が頑張ったというより、選手個々人が幅を広げたり、連携を強めてくれたことが大きいですね。(コーチとしては)それを支える役割ができたかなと思っています」と語ってくれました。

3マップにおよぶ大接戦となった試合でしたが、内容は7-2、2-7、3-7と大味なものでした。「銀行」での苦戦についてtadaNiki選手は「こちらの内容が良くなかったですね」と率直に認めつつも、「それで吹っ切れて、クラブハウスでは上手く戦えました」と経緯を語ってくれました。クラブハウスでの作戦については、「今日のコンセプトは『破壊』」だったそうで、まさに文字通りの試合内容が見られました。

最近の好調については、「ブートキャンプなどを経て互いに慣れたこともあり、コミュニケーションの機会が増えていった」のが一因とのことで、REJECTはインタビュー中も全員が朗らかな雰囲気を保っていました。

https://twitter.com/XMOMENT_esports/status/1553304019170250753?s=20&t=6a9Z9_sCfO1EPq8S-4CMww

SCARZ、父ノ背中からの挑戦を巧みに退ける

DAY1の後半からは、RJLの上位2チームが、それぞれオープントーナメントを勝ち上がってきた一般参加2チームと対戦する構図になりました。

SCARZ vs 父ノ背中は「カフェ」からスタート。攻撃から入ったSCARZは、第2ラウンドでリーダーのPyon選手が1v2クラッチ。さらにPyon選手は第5ラウンドでも、Montagne(モンターニュ)で単身ディフューザーの強行設置をしているように見せ相手の注意を引きつけると、味方のカバー射線で父ノ背中をせん滅。チームとしての連携力の高さを見せつけます。

対する父ノ背中も4-2で攻防を折り返してからは、第8ラウンドでsayochan選手がスニークインからのクワッドキルを決め、スコア4-4に追いつき、さらに第9ラウンドでは4-5と逆転に成功します。

SCARZも返しの第10ラウンドではTaiyo選手のクラッチで追いつき、一旦タイムアウト。チーム内で状況を整理したところで、その後のラウンドでは冷静な守りを見せ、「カフェ」の戦いを7-5で勝利しました。

第2マップ「オレゴン」。防衛から入ったSCARZは、オーソドックスながらガジェットを活かした堅実な防衛術で、父ノ背中の策をすべて振り払い、6-0と無欠でマッチポイントを取ります。

攻防交代後、1ラウンドは地下防衛で返せた父ノ背中でしたが、最後はSCARZが2階防衛を崩して7-1。これによりマップスコア2-0となったSCARZは、挑戦者を堂々と退け、CAGの待つ準決勝への進出を決めました。

SCARZ_DAY1インタビュー
SCARZ(左から、LuA、Rec、Wqsyo1、Pyon、Taiyo、TAKAコーチ)

試合後のインタビューでは、リーダーのPyon選手から話を聞かせていただきました。

シーズン2で2連敗する出来事があった時点のことについてうかがうと、「内容については悪くなかったんですが、2連敗はいやだよね、ということで、そこで作戦を一旦見直して、新しい試みを試していきました」。そうした試みが奏功し、シーズン2が終わってみれば、2位に浮上し今回のオフラインへの出場を決めたことが分かります。

今夜の試合の入りについては、「ウォーミングアップの段階でVCを使っての練習をしていなかったので、コミュニケーションがぶっつけ本番になっていました。そのせいでレスポンスが返ってこなかったり、発言自体をしていなかったりで、最初の方はどたばたするシーンもあったのですが、メンバー一人ひとりで声かけし合って、中盤以降は良いVCができたと思います」と話してくれました。

オレゴンの大勝についてうかがうと、「Wqsyo1選手とRec選手がファーストブラッドを取ってくれて、相手の方は少し動きが鈍かったんです。スニークインなども全然してこなかったので、こちらは取りたいキルが取れたんです」と、SCARZ側の準備の良さというよりは、相手のカードの切り方に難があり、SCARZはそこに乗じた形であることを仄めかしていました。

https://twitter.com/XMOMENT_esports/status/1553345971362312192?s=20&t=6a9Z9_sCfO1EPq8S-4CMww

FNATIC vs NORTHEPTION、決着は明日へと持ち越し

DAY1の最後は、現在RJOで覇権を握るNORTHEPTIONと、RJLシーズン2のレギュラーシーズンを首位で終えたFNATICの一戦となりました。

第1マップの「カフェ」では持ち前の手際の良さでFNATICが4-2でリードし折り返しますが、NORTHEPTIONはドローンの情報を駆使した攻撃力でFNATICにも劣らぬ勢いを見せ、4-4からさらに5-5、6-6とオーバータイムに突入。対等な戦いを演じます。

オーバータイムではFNATICのYura選手が1v1の読み合いを制し、先に攻撃でスコアを取りますが、NORTHEPTIONも巧みなドローンワークからきっかけを作り試合はフルラウンドへ。最終第15ラウンドではGoyo(ゴヨ)のボルカンキャニスターで時間とエリアを同時にコントロールする戦術が奏功し、FNATICの猛攻を抑えることに成功。ラウンドスコア7-8で、NORTHEPTIONがリーグ首位のFNATICからマップポイントを獲得しました。

https://twitter.com/XMOMENT_esports/status/1553375295398223872?s=20&t=6a9Z9_sCfO1EPq8S-4CMww

本来の予定では、ここから引き続き第2マップに移るところでしたが、DAY1ではBO3が4試合、いずれも大激戦が繰り返されたこともあり、予定時間内に会場を閉じることが難しい状況となりました。

これにより、FNATIC vs NORTHEPTIONの試合は明日のDAY2から再開となります。

キャスター陣によるチャンピオン予想

試合の合間に、「Season2 Playoff Stage2」のチャンピオンの行方について、出演しているキャスターの方々にもインタビューをさせていただきました。

  • Okayama予想:CAG
    • 「スタッツ上では一番。(シーズン2を通して)連携のミスが少なくなってきたので、ミスに気を付ければいける」
  • ともぞう予想:FNATIC
    • 「競技シーンで長くやっていて経験値の高いチーム。やりたいことと結果がかみ合っている。あとはオフラインという環境次第か」
  • ふり~だ予想:CAG
    • 「今シーズンは攻撃の柔軟性が増しており、Anitun選手のポジションキープの技術をはじめ、日本チームでは他にないような押し込み時の安定感がある。SCARZとの再戦では今度はCAGが取るのではないか」
  • CrazyPapiyoN予想:SCARZ
    • 「(氏の所属チームではあるものの)レギュラーシーズンの試合を踏まえてみても、やはりSCARZ優勝がカタいのではないか」

「Season2 Playoff Stage2」はDAY2へと続きます。明日の試合もお見逃し無く!

  • タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
  • 発売日:2015年12月10日
  • 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam
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