Rockstar Gamesが開発中の大ヒットシリーズ最新作『Grand Theft Auto 6(グランド・セフト・オート6)』ですが、その開発ビルドの映像が先週末にインターネット上に流出。同社はハッキングによりネットワークへ侵入されたことを認めました。本件は他社のハッキングと関連し、FBIが捜査にあたっています。
『GTA6』開発映像流出
Rockstar Gamesは今回のハッキング被害について、以下のような声明を出しました。
「我々は先日、ネットワークへの侵入被害を受けました。権限のない第三者が、『グランド・セフト オート』次回作の初期開発映像を含む機密情報に不正にアクセスし、ダウンロードを行いました(中略)このような形で次のゲームの詳細を皆さんと共有することになってしまい、非常に残念に思います。『グランド・セフト・オート』次回作のゲームに関する作業は計画どおり継続され、プレイヤーの皆さまの期待を真に超える体験をお届けすることに、これまでと変わらず専念し続けます」
FBIが捜査に乗り出す
Rocksterと同じ手口のハッカー(またはハッカー集団)に情報を奪われたと見られる米企業Uberは、現地時間9月19日に声明をリリースし、ハッキング被害に関してFBI(連邦捜査局)および米司法省の捜査に協力していることを述べています。
Uberによると、本件の犯人はLapsus$というハッカー集団と関連があるそうです。Lapsus$はこれまでMicrosoftやCisco、サムスン電子、NVIDIA、Oktaへのハッキングに関与しており、UberやRocksterへのハッキングにも同じ技術が使われました。なお、UberとRocksterはともに企業のSlack経由で不正アクセスされたとのことです。
PC GAMERによると、ハッカー集団Lapsus$のリーダーの1人は、英国オックスフォードに住む16歳の少年だとされています。「White」や「Breachbase」という名前で活動していた彼は、不正な活動で約1400万ドル(約1060万円)の個人資産を築いたとして今年の初めに逮捕された後、捜査のために釈放されたそうです。
この少年と今回の犯人との関係は不明ながら、Yung LabsのエンジニアであるSam Curryがとある人物に接触した際、UberおよびGTAのリークに関与したハッカーは、わずか18歳であると主張していたそうです。年齢はともあれ、FBIが捜査に乗り出していることからも、極めて高いネットワーク技術の持ち主であることがうかがえます。
GTAのソースコードも盗まれている?
なお今回ハッキングした犯人は 『GTA V』と『GTA6』両方のソースコード、アセット、およびテストビルドなどが含まれる「より多くのデータを今後リークする」と脅迫しています。犯人の目的は分かりませんが、Rockstarには脅しに屈さず素晴らしい作品を完成させてくれることを願うばかりです。
Source: The Verge
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コメント
コメント一覧 (1件)
きっちり逮捕して10億円くらいの損害賠償請求してくれ
クラッカー(悪いハッカー)どもは調子に乗りすぎ。
己の小銭稼ぎや承認欲求を満たすためだけのことで、
数十億円の被害と数百人の心労が発生しているということを微塵も理解してない。