本日2022年10月14日、Blizzard Entertainmentはニュースページ(英語)を更新。『Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )』リリース初週のヒーローのパワーレベルやマッププール、発生していた不具合を公開、今後のアップデート予定などが明らかにされました。
本記事では、その内容から一部を抜粋し紹介しています。
オーバーウォッチ2 開発者ブログ
ヒーローのバランス
全てのヒーローの勝率は45%から55%に収まっており、開発チームの目標との大きな乖離は見られませんでした。この状況を踏まえ、直近でのバランス調整実施の予定はありません(後述のザリア調整は例外)。
その代わり、開発チームはシーズン2において、ゲーム全体のバランスと公平性を確保しつつ、各シーズンの独自性を高めるという設計目標に沿った一連のバランス変更を計画しています。シーズン2での具体的なバランス変更を確定する前に、引き続きヒーローのパフォーマンスを調査し、プレイヤーからのフィードバックに耳を傾けますが、現在わかっていることについてより詳しくお伝えしたいと思います。
タンクヒーローの現状と調整予定
現在最も注目されているヒーローの一人であるD.Vaは、リリース前のヒーローバランス調整で“ディフェンス・マトリックス”と“マイクロ・ミサイル”が強化され継戦能力が向上しました。多くのプレイヤーから彼女がトップメタであるとの声を耳にしますが、ラインハルトとシグマ、ザリアが非対称勝率で53%とより優れた数値を記録しています。
ザリアは、“パーティクル・バリア”の利便性が向上し、早期に高エネルギー状態への到達が可能となりました。10月26日に実施予定のアップデートでは、アーケード「トータル・メイヘム」ザリアに対してバランス調整が行われます。
ジャンカー・クイーンはPvPベータ期間中に圧倒的なパフォーマンスを記録したため、“コマンディング・シャウト”を弱体化することで、その影響力を低下させました。今後数週間の間は、彼女が効果的かつつプレイしていて楽しいヒーローであることを確認するために、パフォーマンスを観察していきます。
開発チームは他のタンクと比較したドゥームフィストのパフォーマンスとプレイ率にも注目しています。彼のタンクとしての能力を総合的に評価し、シーズン2では“パワー・ブロック”と“メテオ・ストライク”を強化、改善する可能性があります。
ダメージヒーローの現状と調整予定
ダメージロールは、すべてのランク帯で多くのヒーローの組み合わせが確認されています。リリース当初はゲンジとソジョーンの二人が最も人気のあったヒーローでしたが、現在は他ヒーローと同程度に落ち着いています。
ゲンジについては、同時期に圧倒的な勝率をマークしており、以降徐々に低下(現在52%)してはいますが今後も引き続き注意深く観察し、それでも活躍が続くようであればバランス調整による弱体化の可能性があります。方針の一つとして検討されているのは、特にゲンジのようなヒーローに大きな恩恵をもたらしているロール・パッシブの調整です。
ソンブラは、リリース前のアップデートで“ハック”によるアビリティ使用不可時間の延長が行われました。しかし、それと同時に“ハック”に対する反撃の余地を生まれさせたいため、シーズン2ではハッキング能力とアビリティ使用不可時間のバランスを取りたいと考えています。また、“ハック”を阻止し辛いタンクが繰り返し“ハック”されることで、ソンブラから受けている圧迫感についても改善予定。
シンメトラとトールビョーンは、リリース後1週間で勝率が徐々に上昇しており、実際にいくつかのランク帯ではトップ勝率を記録しています。両ヒーローの高い勝率は、ゲンジに対するカウンターピックとして機能しているという側面も考えられるため、バランス調整を行うのであれば他ヒーローの状況を考慮する必要があります。例として、ゲンジが今後弱体化され登場する頻度が減少した場合には、彼らの勝率も同じように低くなり、バランス調整が不要になる可能性があります。
サポートヒーローの現状と調整予定
コミュニティからのキリコの評判は上々で、ローンチ当初はほとんどの試合で使用(プレイ率75%以上)されました。以降のピック率については、他サポートヒーローと同程度に落ち着きましたが、勝率については48%から52%に増加。これは、リリースから1週間の間にプレイヤーがキリコのアビリティやプレイスタイルを習得したためであると考えられます。
そのほか、記録された試合中の活躍については、回復能力は他サポート比で中間値、ダメージ出力についてはアナと同程度でルシオやモイラ、ブリギッテといったヒーローに比べると低い値となっています。生存能力は“壁登り”と“神出鬼没”の回避性能がうまく機能しており、最も生き残りやすいサポートヒーローとなっています。
マッププール制度
マップの新鮮さ維持と適切なタイミングでのマップ調整のために、クイック・プレイとライバル・プレイではマッププール制度が導入されています。シーズン1で使用されているマップは以下の通りです。
- コントロール
- Ilios - Evening Lighting
- Lijiang Tower - Dawn Lighting
- Oasis - Night Lighting
- Nepal - Morning Lighting
- Busan - Night Lighting
- エスコート
- Circuit royal – Night Lighting
- Dorado - Evening Lighting
- Route 66 - Night Lighting
- Gibraltar - Morning Lighting
- Junkertown - Morning Lighting
- ハイブリッド
- Midtown - Morning Lighting
- King’s Row - Evening Lighting
- Eichenwalde - Evening Lighting
- Hollywood - Morning Lighting
- Paraíso - Morning Lighting
- プッシュ
- New Queen Street - Morning Lighting
- Colosseo - Evening Lighting
シーズン2以降では、マッププールからいくつかのマップがローテーションされ、マッププールから外れていたマップが復活。シーズン2で復活するRialtoは、シールドが減少した5v5であっても気持ちよくプレイできるようマップ上に障害物が追加されます。
各シーズン中のマッププールに含まれていないマップをプレイしたいプレイヤーは、カスタム・ゲームやアーケードでプレイ可能です。
不具合関連
オーバーウォッチ2の初週ではプレイヤーのスキル評価に影響を与える不具合があったため、本来ならばもっと上のランクになるはずの多くのプレイヤーがブロンズ5に振り分けられてしまっていました。この問題については最新のパッチによって、本来のランク帯に戻れるようにブーストがかかるようになっています。パッチ適用時点で認定マッチを完了していないプレイヤーは、この不具合の影響を受けることはありません。
今後は、ゲームプレイ中に発生する可能性があるラバーバンド現象や特定の状況で影響のあるジャンカー・クイーンの問題解決に取り組む予定。また、ヒットレジストリに関するプレイヤーからの報告も受けましたが、各プレイヤーのエイムが正確でないことが調査の結果わかっています。
PC版オーバーウォッチ2の設定を確認しよう
PCでプレイしているプレイヤーは、入力に対するゲームの応答性を改善するため、以下の設定の確認、変更が推奨されています。
- ゲーム内の解像度設定が、実際のモニターの設定解像度と一致していることを確認。
- フレームレートの上限を、使用しているモニターの最大レートと一致する値に設定。
- NVidiaグラフィックカード利用者は、NVidia Reflexを「有効 + ブースト」に設定。
- そうでない場合は、バッファリング軽減をオンに設定。
- ゲームプレイオプションで、「マウスの高精度入力を有効化」をオンに設定。
Source: Overwatch
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コメント
コメント一覧 (2件)
なぁんて言ってるけどどうせまたコロッと変えるよきっと。
あんまり真に受けちゃダメだよ
前作は頻繁かつ雑な調整のせいで、みんな誰が強いのかの認識がバラバラで、どのヒーローをピックしても味方から文句言われるっていう地獄のような環境だったんで、今作はあまり調整しない感じでお願いしたい。少なくとも現状で壊れはいないし。