本日2022年11月18日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch 2(オーバーウォッチ 2 )』 のアップデートを実施しました。
アップデートの内容は、予告されていたヒーローのバランス調整のほか、不具合の発生により使用禁止となっていたメイの復帰、マッチメイキングの改善、クロスプレイ時のエイムアシスト有効化、不具合の修正等が行われています。
オーバーウォッチ リーグのトーナメント優勝記念スキン
オーバーウォッチ リーグのトーナメント優勝を記念して、レジェンダリー・スキン「ロイヤルグラディエーター」「Dallas Summer」「Shanghai Summer」が登場します!期間限定でオーバーウォッチ リーグ・トークンで引き換え可能です。
マーシー「ロイヤルグラディエーター」
(ロイヤルグラディエーター)
(ロイヤルグラディエーター)
- レジェンダリー|スキン「ロイヤルグラディエーター」:200 リーグ・トークン
ゲンジ「Dallas Summer」
- レジェンダリー|スキン「Dallas Summer」:200 リーグ・トークン
ゲンジ「Shanghai Summer」
- レジェンダリー|スキン「Shanghai Summer」:200 リーグ・トークン
一般的なアップデート
ライバル・プレイとマッチメイキング
開発チームは引き続き、「オーバーウォッチ 2」全体における既存および新規プレイヤーのライバル・プレイとマッチメイキングの状態を監視しています。初回および継続的なスキル・ティアとディビジョン評価に関して、サーバー上で複数の調整を行いました。これらの変更の結果がシーズン2開始時に明確に現れると期待しています。
ロールキューにおいて、各ロールの予想待機時間の精度が向上しました。
ディフェンス・マトリックス
音声の文字起こし機能が追加され、一部の国・地域のPC版プレイヤー向けに段階的に実装されます。音声の文字起こしはディフェンス・マトリックス構想の一環で、通報されたプレイヤーのボイスチャットを一時的に収集し、文字に起こすことで解析することができるようになります。今後はプレイセッションで初めてボイスチャットに参加すると、ボイスチャットが録音される可能性があることを伝えるメッセージが表示されます。この機能の効果を最大限に発揮するため、悪質な行動が発生したらなるべく早く通報を行ってください。通報すると、一時的に保存された音声をプログラムが文字に書き起こします。一時的に記録された音声は誰かに聞かれることはありません。書き起こしが完了次第、すぐに削除されます。書き起こしは、チームおよびマッチのボイスチャットを含む公開ボイス・チャンネルにおける悪質な行動の通報にのみ行われます。パーティー・チャットは含まれないことにご留意ください。
健全なゲーム環境の整備とポジティブな体験の促進を目的に発足された「ディフェンス・マトリックス」構想の詳細については、こちらの記事をご確認ください。
クロスプレイとエイム・アシスト
クロスプレイ(PC+コンソール混合)ロビーのエイム・アシストに変更を行いました。今後、クロスプレイでゲームをプレイすると、ライバル・プレイ以外のすべてのマッチでエイム・アシストが有効化されます。
私たちの分析によると、グループでプレイしているプレイヤーは、PCとコンソールの混合グループが多いということが分かりました。そのため、従来はコンソール・プレイヤーがPCプレイヤーとグループを組みたいと考えた場合、エイム・アシストなしの不利な条件でプレイを余儀なくされていました。また、コンソール・プレイヤーのグループに1人だけPCプレイヤーがいる場合、快適にプレイするにはそのプレイヤーを除外しなければなりませんでした。
大前提として、現段階ではエイム・アシストはコンソール版にのみ存在する機能です。
この変更点に関しては慎重に監視し、必要に応じて早期に変更を行っていきます。
簡単にまとめると、コンソールとPCの混合グループでプレイする場合は以下のようになります。
- コンソールプレイヤーのエイムアシストが有効化
- ただし、ライバル・プレイではエイムアシスト無効
- PC版パットプレイヤーのエイムアシストも無効のまま
クロスプレイ時の対戦プール分け等、クロスプレイに関する詳細についてはこちらの記事をご確認ください。
ヒーローのアップデート
タンク
D.Va(バランス調整)
前回の調整後、D.Vaは「ディフェンス・マトリックス」によってかなり耐久力が上がり、あまりにも強力になっていました。
- “フュージョン・キャノン”
- 武器の拡散を3.5度から3.75度に拡大
- “ブースター”
- 衝突ダメージを25から15に減少
- “メック召喚”
- アルティメット・コストを12%減少
予告されていた通り、“フュージョン・キャノン”と“ブースター”の性能が低下し、火力面の弱体化が行われました。
一方で強化調整として、本体状態でのアルティメット・アビリティ“メック召喚”のコスト減少も行われており、初代『オーバーウォッチ』からのセオリーとして存在する、当たり合い後に生き残ったD.Va本体を遅らせてキルし、リグループを遅らせるという戦術への対策調整として機能します。
後述のザリアと並び強タンクの一角を担っていたD.Vaが強化されると聞くと違和感がありますが、当該戦術の絵面の悪さや、これを知らないプレイヤーが早期にキルしてしまった際のムードを考えると、比較的ポジティブにとらえる事ができるのではないでしょうか。
ザリア(弱体化)
ザリアは、リリース前の評価では5v5のソロタンクの中で最弱ではないかとプレイヤーの間で予想されていましたが、実際にプレイしてみると攻撃力が高くバリアの使用時間も長いことから、非常に強力であることが分かりました。また、敵チームにザリアがいる際のフィードバックでは、隙をつけるタイミングが非常に少なく、ダメージが増加していく性能と合わせると対応が難しいという意見がありました。
今回の変更でバリアの使用時間を短くし、エネルギー吸収を少し難しくすることで、敵がダメージを与えられるタイミングを作っています。
- “パーティクル・バリア”
- 持続時間を2.5秒から2秒に短縮
- クールダウンを10秒から11秒に延長
- “バリア・ショット”
- 持続時間を2.5秒から2秒に短縮
- クールダウンを10秒から11秒に延長
複数のアビリティに同一の弱体化が行われていますが、内容を簡略化すると「共有ストックのバリアクールタイムを1秒延長」と「両バリアの持続時間を0.5秒短縮」となります。これら調整によって以前に比べ、バリアを気軽に使用できなくなり、バリアへの対応としてスルーを選択される可能性が上がります。
また、ザリアはパッシブ・アビリティ“エネルギー吸収”の効果により、バリアが受けたダメージ量に応じて“パーティクル・キャノン”の火力が上昇するため、こちらへの影響も小さくありません。火力の低下は通常時の戦闘能力、決定力を低下させるだけでなく、“グラビトン・サージ”の回転率低下にも繋がるため、書かれている事以上に広範囲の弱体化となっています。
ダメージ
ゲンジ(弱体化)
ゲンジは5v5への移行によって輝いているヒーローの一人です。タンクが1人になり、クラウドコントロールが減ったことによってゲンジにとっての障害物がかなり減った状態と言えます。しかし、ゲンジはリリース直前までメタの上位に位置するヒーローではなかったため、未だ再調整を行っていません。これはできるだけ先行で調整を行わないようにするというチームの全体的な方針によるものです。今回の変更点は、ゲンジをトレーサーやリーパーのような奇襲が得意なフランカーと性能を揃える意図があります。
- “手裏剣”
- 最大弾薬数を30から24に減少
- ダメージを29から27に減少
上記公式の説明内容に加え、ロール・パッシブとの相性の良さも相まって環境トップに上り詰めたゲンジ。今回の調整は予告時点でも紹介した通り、対200族の場面で手裏剣6枚(ヘッドショットは2枚換算)+近接攻撃でのキルルート「27(29)×6+30=192(204)」が無くなった事を意味しています。
“手裏剣”6枚+“風斬り” のルートは引き続き利用可能ですが、超過ダメージが減少しているため、サポートヒーローの干渉による計算ミスが発生しやすくなっています。さらに、ザリアと同様に火力を低下させる調整であるため、アルティメット・アビリティ“龍撃剣”の回転率低下も予想されます。
今回の調整で減少したダメージ量は“手裏剣”1枚当たり2と数値上は微々たるものに見えますが、ゲンジに期待される1on1性能は大きく低下しています。チーム全体が正面から火力をぶつけ合う展開であれば、その影響は小さくなりますが、その運用方法ではゲンジの個性を生かせず、上位互換となるヒーローが多数存在するため、かなり厳しい調整と言えます。
また、シーズン2ではゲンジを上位ヒーローの一人として押し上げていた大きな要因の一つである「ダメージヒーローのロール・パッシブ」の変更も予告されており、今後さらなる向かい風環境が予想されます。
ジャンクラット(弱体化)
- “スティール・トラップ”
- 発動時間を0.5秒から0.75秒に延長
- 移動制限時間を3秒から2.5秒に短縮
今回唯一予告と説明がないまま実施された調整。“スティール・トラップ”の発動時間とは、投てきから接地後罠が開ききる(罠が機能し始める)までの時間を指しており、移動制限についてはそのまま拘束時間を指しています。
説明がないままの調整であるためあくまで推測となりますが、本調整は『オーバーウォッチ 2』のリリースに伴い、対戦形式が6v6から5v5に移行したことで1キルの重要性が増した事を考慮した調整であると考えられます。しかし、同じくワンピック性能の高いスナイパー系のヒーローが弱体化されていないことから、特に5v5への移行で人員が1名に削減され、先陣を切る役割を担う場面の多いタンクヒーローのイージーキルを抑制する目的と見られます。
ソンブラ(弱体化)
ソンブラの大幅調整では、「ハック」によるアビリティ阻害時間を短縮した代わりに、与えられるダメージ量が大幅に増加しました。しかし、現在の性能では簡単にバックラインを狙えることもあり、5v5の環境では強力すぎる状態でした。
また、クールダウンが短縮されたことで、「ステルス」状態から連続で「ハック」を使用されると、非常にストレスが高いというフィードバックを受けて、すでにハックしたターゲットは連続してハックできないよう変更します。実質ターゲットごとのクールダウン時間を実装した形で、「ハック」自体のクールダウン時間は複数ターゲットに使えるよう、引き続き4秒のままとなります。
- “ハック”
- アビリティ阻害の持続時間を1.75秒から1.5秒に短縮
- 一度ハックしたターゲットは8秒間ハックできない
- ハックした敵へのダメージ倍率を40%から25%に減少
効果時間の短縮やダメージ倍率の減少は文章通りの弱体化。特にダメージ倍率15%減の調整は、ハック対象へのキルタイムが伸びることで、返り討ちに合うリスクや敵の応援が間に合う可能性を高める大幅な弱体化です。火力低下というこは、例にもれずアルティメット・アビリティ“EMP”の回転率も低下します。
2つ目の調整点については、単一ターゲットへの連続ハックが与えるストレス緩和を目的とした弱体化調整です。本調整の8秒間というのは“ハック”のアビリティ阻害以外の効果時間と一致しているので、被ハック状態のエフェクトが出ている敵を“ハック”することができないと捉えて問題ありません。
同じくハック状態を付与するアビリティとしてアルティメット・アビリティ“EMP”が存在しますが、被ハック状態の敵に“EMP”を当てた場合、ハック状態の上書きが可能です。逆に、“EMP”によってハック状態を付与した敵を対象に通常アビリティの“ハック”を使用することはできません。
サポート
キリコ(弱体化)
「神出鬼没」の無敵時間は、壁越しにテレポートした直後に、それまで見えていなかった敵に倒される事態を防ぐためのものでしたが、無敵時間が長すぎたためキリコを攻撃する側に混乱を生んでいました。
- “神出鬼没”
- 無敵時間を0.4秒から0.25秒に短縮
本調整はキリコの弱体化を目的としたものではなく、プレイヤーの混乱緩和を目的とした調整となっています。
アップデート前後の比較動画
不具合の修正
一般
- PC版のみ - オーディオミックスのデフォルト設定を「スタジオリファレンス」に変更
- 一部のプレイヤーが複数回のライバル・プレイのアップデートを経てもブロンズ5から変動しない不具合を修正
- コンソール版のみ - 一部のコンソール・プレイヤーにおいて、PC版インターフェースが強制的にONになる不具合を修正
- コンソール版のみ - ヒーローのシネマティックを開いてから閉じるとゲームがフリーズする不具合を修正
- コンソール版のみ - 「ハイライト・キャプチャー」のキーバインドが方向パッド左から変更できない不具合を修正
- ランキングにおいて順位付けが正しく行われない現象を発生させる複数の不具合を修正
- ライフが満タンの時に回復を受ける側のプレイヤーの画面に回復のエフェクトが表示されないように変更
- プレイヤーが誰もいないゲームに入ってしまう不具合を修正
- プレイヤーが切断後にライバル・プレイに復帰できない不具合を修正
- チャットに入力するとヒーロー・ギャラリーのアイテムを購入してしまう不具合を修正
- ネームカードのインターフェースにおいて「ネームカードなし」を選択できるように変更
- 表示されるオーバーウォッチ リーグ・トークンの数が誤っているためアイテムが購入できなくなる不具合を修正。プレイヤーが所持しているトークンの正しい数が表示されるようになりました
- 「回避プレイヤー」ボタンが「最近のプレイヤー」リストに隠れてしまう不具合を修正
- チャレンジ「遠距離のプロ」が正しく記録されない/完了できない不具合を修正
- チャレンジ「弾薬吸収体」が正しく記録されない/完了できない不具合を修正
- プレイヤーの画面がぼやける、あるいはピントが外れる不具合を修正
- 一部のプレイヤーにウィドウメイカーのスキン「ノワール」が表示されない不具合を修正
- ファーストタイム・ユーザーエクスペリエンスに複数の視覚的な改良を実施
- 前回のアップデートで修正 - サポートをプレイしている時に練習ボットが正しく壁越しに表示されるように変更
マップ
- JUNKERTOWN
- 一部でパフォーマンス問題の原因となっていたエリアを追加で修正
ヒーロー
- ブリギッテ
- 一定条件下でシールドが無敵になる不具合を修正
- キャスディ
- ゲーム・モード「キャプチャー・ザ・フラッグ」にて「コンバット・ロール」を行うとフラッグを落とさない不具合を修正
- ドゥームフィスト
- 前回のアップデートで修正 - 「サイズミック・スラム」が障害物によって中断される不具合を修正
- 前回のアップデートで修正 - 「サイズミック・スラム」中にジャンプできる不具合を修正
- ゲンジ
- ミシック・スキンのヒット時の音量に関する不具合を修正
- 前回のアップデートで修正 - カスタム・ゲームで無限に「龍撃剣」を使用できる不具合を修正
- ハンゾー
- 前回のアップデートで修正 - ジャンプ/「壁登り」で破壊可能オブジェクトを破壊してしまう不具合を修正
- ジャンカー・クイーン
- ゲーム・モード「キャプチャー・ザ・フラッグ」にて「コマンディング・シャウト」「ランペイジ」を行うとフラッグを落とさない不具合を修正
- キリコ
- 「神出鬼没」でマップ外に出られる不具合を修正
- メイ
- マーシー
- オーディオ・チームが一人称での滞空地の効果音を調整し、一部のプレイヤーが不快に感じる周波数を修正
- ラインハルト
- 前回のアップデートで修正 - クイック近接攻撃でハンマーを振れない不具合を修正
- ソジョーン
- ゲーム・モード「キャプチャー・ザ・フラッグ」にて「パワー・スライド」中にフラッグを拾えないように変更
- ソンブラ
- 前回のアップデートで修正 - 「EMP」にダメージ・ブーストが適用されないよう変更
- トールビョーン
- 前回のアップデートで修正 - クイック近接攻撃でハンマーを振れない不具合を修正
- レッキング・ボール
- 「アダプティブ・シールド」によってライフを失う場合がある不具合を修正
- タイトル:Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )
- 発売日:2022年10月5日
- 対象機種:PC / Xbox Series X|S, Xbox One / PS5, PS4 / Nintendo Switch
Source: Overwatch
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