本日2022年12月7日、Riot Games(ライアットゲームズ)は、無料タクティカルFPS『VALORANT(ヴァロラント)』にて実施される「アップデート 5.12」のパッチノートを公開しました。
今回のアップデートは、競技シーンがオフシーズンに入ったこともあり、合計15名のエージェント分のバランス調整、アビリティダメージの相互作用を含む大型のアップデート(パブリックベータ環境で適用されていたものと同等)となっています。
エージェントのアップデート
Game Changers Championshipが興奮のうちに幕を閉じ、プロシーンがオフシーズンに入ったのを機に、以前より検討していた広範に及ぶアップデートや個別のエージェントの調整を行います。
まず、広い範囲に効果を及ぼすタイプのアルティメットのコストを上げました。この調整により、そうしたアルティメットの使用頻度を全体的に減らし、戦略的なカウンタープレイを増やすことができるはずです。
アルティメットの調整に加えて、エージェントアビリティーのエコノミーにも手を入れました。この調整で影響を受ける要素は次の通りです:総ロードアウトコストの外れ値(それぞれの役割に応じて)、ピストルラウンドでの購入の選択肢がないエージェント、コストに対して釣り合わない効果を持つアビリティー
この広範にわたるアップデートの仕上げとして、ゲーム内の破壊可能なオブジェクトのHPも見直しました。ブリムストーンの「インセンディアリー」やヴァイパーの「スネークバイト」のような、継続ダメージを与える範囲アビリティーが敵ユーティリティーにダメージを与えるようになるため(詳細は「ゲームシステムのアップデート」をご覧ください)、1HPの破壊可能オブジェクトのHPを増やし、一瞬で蒸発しないようにしました。とはいえ、ほとんどの状況ではワンショットで破壊できるようになっています。また、キルジョイの「ロックダウン」を単独で破壊できるアビリティーの数を制限するため、「ロックダウン」のHPは特に大きく増加させました。逆に「ブームボット」と「プラウラー」は、それぞれが持つ他の能力に対し、倒すまでに必要なダメージが多すぎる状態となっていたため、HPが削減されました。
ブリーチ
- “ローリングサンダー”(X)
- ULTポイント増加:7 >>> 8
チェンバー
- “ヘッドハンター”(Q)
- 安定性曲線の調整
- 連射時、2発目以降の拡散率が増加。低精度のボディーショット連射が、遠距離で効果的な戦術として成立しなくなることを意図しています。
- 安定性曲線の調整
- “ランデヴー”(E)
- アンカーの数が1つに変更。範囲内にいれば設置したアンカーへテレポートできる。
- 半径拡大:7.5m >>> 13m
- テレポート発動の高さ制限を撤廃
- アンカーの範囲内にいれば高さに関わらずテレポート可能
- テレポート後の武器装備時間延長:0.4秒 >>> 0.7秒
- この変更によるヘッドハンターへの影響はありません
- 「ランデヴー」のテレポートアンカーが破壊された場合、従来はクールダウン後に再設置できましたが、今後はそのラウンド中は使用不可になりました。
- テレポート後にアンカーを回収した際の追加クールダウンがなくなります。
- HP減少:80 >>> 50
- アンカーの数が1つに変更。範囲内にいれば設置したアンカーへテレポートできる。
- “トレードマーク” (C)
- トラップを範囲制限されるように
- トレードマークはチェンバーが範囲外に出ると無効になり、範囲内に入ると再起動
- 射線がなくてもラウンド途中に回収可能に
- 回収後30秒間のクールダウン
- 破壊後は再使用不可
- 設置時間増加:2秒 >>> 4秒
- HP増加:1 >>> 20
- トラップを範囲制限されるように
- “ツール・ド・フォース”(X)
- 発射速度が57.5%増加
- スロウ効果
- 「トレードマーク」と「ツール・ド・フォース」の両方に適用
- 持続時間短縮:6秒 >>> 4秒
- 「トレードマーク」と「ツール・ド・フォース」の両方に適用
サイファー
- “トラップワイヤー”(C)
- HP増加:1 >>> 20
フェイド
- “プラウラー”(C)
- HP減少:100 >>> 60
ハーバー
ハーバーには再度、軽微な強化を施しました。新しいコントローラーのスモークの扱いに慣れるのは難しいことです。今回、ハーバーの視界悪化効果に十分な持続時間を与えてチームと共に敵を倒す余裕を作り、同時にヴァイパーのスモークの持続時間と同等になるように調整しました。ハーバーの能力については引き続き観察を続け、新たな“波”が必要と思われるときには適宜対応します。Chalo!
- “ハイタイド”(E)
- 持続時間延長:12秒 >>> 15秒
- “カスケード”(C)
- 持続時間短縮:5秒 >>> 7秒
KAY/O
- “ゼロ/ポイント”(E)
- HP増加:1 >>> 20
- “ヌル/コマンド”(C)
- ULTポイント増加:7 >>> 8
キルジョイ
- “ロックダウン”(X)
- HP増加:150 >>> 200
- “ナノスワーム”(C)
- HP増加:1 >>> 20
オーメン
- “パラノイア”(Q)
- コスト減少:300 >>> 250
フェニックス
- “ブレイズ”(C)
- コスト減少:200 >>> 150
レイズ
- “ブームボット”(C)
- HP減少:100 >>> 60
- “ブラストパック”(Q)
- HP増加:1 >>> 20
セージ
セージの能力については、自らのユーティリティーを攻撃的に用いるよりも、コントロールするエリアを壁で守り、味方を支援することに重点を置くように微調整します。ヒーリングオーブへの変更により、味方を完全に回復できる強みとその満足感が、自己回復に頼りながら攻撃的にプレイすることへのトレードオフになることを期待しています。
- “バリアオーブ”(C)
- 壁生成のディレイ延長:3.0秒 >>> 3.3秒
- “ヒーリングオーブ”(E)
- 自身への回復量が減少:60HP >>> 30HP
- 味方への回復量が増加:60HP >>> 100HP
ソーヴァ
- “リコンボルト”(E)
- HP増加:1 >>> 20
スカイ
- “トレイルブレイザー”(Q)
- コスト増加:250 >>> 300
- “リグロウス”(C)
- コスト減少:200 >>> 150
ヴァイパー
「ヴァイパーズピット」の外で活躍していたヴァイパーを、スモーク範囲内に引き戻します。今回の調整により、ヴァイパーはアルティメットと密着した戦い方になり、「ヴァイパーズピット」に対する連係したエリア奪還が成功しやすくなります。
- “ヴァイパーズピット”(X)
- ガスの状態の回復時間:5.0秒 >>> 25.0秒
- ガスの範囲外での最長時間短縮:15.0秒 >>> 8.0秒
- ULTポイント増加:7 >>> 8
ヨル
- “ゲートクラッシュ”(E)
- HP減少:100 >>> 60
- コスト減少:200 >>> 150
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おや?何人かのエージェントが、射撃場で任務に関する重要なアップデートを確認しているようです。
ゲームシステムのアップデート
アシストテールの調整
アシストテールとは、デバフの効果が切れた後でも、キルしたターゲットをデバフしていたプレイヤーがその貢献を認められる「猶予時間」のことです。
- スタン、視界悪化、拘束
- アシストテール増加:2秒 >>> 3秒
- スモークから抜ける
- アシストテール増加:1秒 >>> 2秒
- スロウ効果
- アシストテール増加:1秒 >>> 2秒
- 抑制効果
- 新たに3秒のアシストテールを追加
ダメージインタラクションのアップデート
- ダメージ出力のあるアビリティーは、ダメージを受けうる敵オブジェクトすべてにダメージを与えるようになります。ただし、プレイヤーのみにダメージを与えるスカイの「トレイルブレイザー」とサイファーの「トラップワイヤー」は例外です。
- これは、アビリティーがすべての対象に一貫性をもってダメージを与えるということを確かにするための措置です。ユーティリティーについて、単に使えるかどうかよりも、どうアプローチするか考えることに時間を使ってほしいと考えています。
ブリムストーン
- “インセンディアリー”がダメージを与える対象:
- キルジョイの「ナノスワーム」
- キルジョイの「アラームボット」
- キルジョイの「ロックダウン」
- サイファーの「トラップワイヤー」
- レイズの「ブラストパック」
- ソーヴァの「リコンボルト」
- レイナの「リーア」
- セージの「バリアオーブ」
- KAY/Oのブレード
- チェンバーの「トレードマーク」
- チェンバーの「ランデヴー」
- フェイドの「プラウラー」
- “オービタルストライク”がダメージを与える対象:
- チェンバーの「ランデヴー」
フェニックス
- “ホットハンド”がダメージを与える対象:
- サイファーの「トラップワイヤー」
- キルジョイの「ナノスワーム」
- キルジョイの「アラームボット」
- キルジョイの「ロックダウン」
- レイズの「ブラストパック」
- レイナの「リーア」
- セージの「バリアオーブ」
- ソーヴァの「リコンボルト」
- フェイドの「プラウラー」
- KAY/Oのブレード
- チェンバーの「トレードマーク」
- チェンバーの「ランデヴー」
- “ブレイズ”がダメージを与える対象:
- サイファーの「トラップワイヤー」
- キルジョイの「ナノスワーム」
- キルジョイの「アラームボット」
- キルジョイの「ロックダウン」
- レイズの「ブラストパック」
- レイナの「リーア」
- セージの「バリアオーブ」
- ソーヴァの「リコンボルト」
- フェイドの「プラウラー」
- KAY/Oのブレード
- ヨルの「フェイクアウト」
- チェンバーの「トレードマーク」
- チェンバーの「ランデヴー」
KAY/O
- “ゼロ/ポイント”:KAY/Oのブレードが命中した際に、抑制状態にした敵の数を味方に伝える音声を追加
- “フラグ/メント”がダメージを与える対象:
- フェイドの「プラウラー」
現在(2022年12月7日0時40分時点)、日本語版と英語版どちらのパッチノートでも“フラグ/メント”と“ゼロ/ポイント”のアビリティ名が逆に記載されています。“フラグ/メント”と“ゼロ/ポイント”に性能面での仕様変更、又は名称の交換が行われた可能性もありますが、おそらくは誤った記載であると考えられます。
キルジョイ
- “ナノスワーム”がダメージを与える対象:
- サイファーの「トラップワイヤー」
- キルジョイの「ナノスワーム」
- キルジョイの「アラームボット」
- キルジョイの「ロックダウン」
- レイズの「ブラストパック」
- レイナの「リーア」
- セージの「バリアオーブ」
- ソーヴァの「リコンボルト」
- チェンバーの「トレードマーク」
- チェンバーの「ランデヴー」
- フェイドの「プラウラー」
- KAY/Oのブレード
レイズ
- “ブラストパック”がダメージを与える対象:
- フェイドの「プラウラー」
- “ペイント弾”がダメージを与える対象:
- フェイドの「プラウラー」
ソーヴァ
- “ショックボルト”がダメージを与える対象:
- フェイドの「プラウラー」
- “ハンターズフューリー”がダメージを与える対象:
- レイズの梱包爆弾
- レイナの「リーア」
- フェイドの「プラウラー」
- チェンバーの「ランデヴー」
ヴァイパー
- “スネークバイト”がダメージを与える対象:
- サイファーの「トラップワイヤー」
- キルジョイの「ナノスワーム」
- キルジョイの「アラームボット」
- キルジョイの「ロックダウン」
- レイズの「ブラストパック」
- レイナの「リーア」
- セージの「バリアオーブ」
- スカイの「シーカー」
- ソーヴァの「リコンボルト」
- チェンバーの「トレードマーク」
- チェンバーの「ランデヴー」
- フェイドの「プラウラー」
- KAY/Oのブレード
ダメージ倍率のアップデート
継続ダメージを与えるアビリティーが全ユーティリティーにダメージを与えるようになるため、ダメージ倍率にも調整を行います。下記の範囲ダメージアビリティーは広域をカバーし、その持続時間中、大ダメージを与えます。プレイヤー以外へのダメージを基礎ダメージの50%に削減してユーティリティーが瞬時に破壊されることを防止すると同時に、セージの「バリアオーブ」などHPが高めに設定されている一部のアビリティーの強みを損なわないようにしました。
ブリーチ
- 「アフターショック」がプレイヤー以外に与えるダメージ減少:250% >>> 100%
ブリムストーン
- 「インセンディアリー」がプレイヤー以外に与えるダメージ減少:100% >>> 50%
KAY/O
- 「フラグ/メント」がプレイヤー以外に与えるダメージ減少:250% >>> 100%
キルジョイ
- 「ナノスワーム」がプレイヤー以外に与えるダメージ減少:100% >>> 50%
フェニックス
- 「ホットハンド」がプレイヤー以外に与えるダメージ減少:100% >>> 50%
レイズ
- 「ブラストパック」がプレイヤー以外に与えるダメージ減少:1200% >>> 250%
- 「ペイント弾」がプレイヤー以外に与えるダメージ増加:100% >>> 250%
- 「ブームボット」がプレイヤー以外に与えるダメージが増加:100% >>> 250%
ヴァイパー
- 「スネークバイト」がプレイヤー以外に与えるダメージ減少:100% >>> 50%
味方によるダメージが無効となるアビリティー
以下のアビリティーは味方によるダメージが無効となります。
- チェンバー
- ランデヴー
- トレードマーク
- サイファー
- スパイカメラ
- フェイド
- プラウラー
- ホウント
- KAY/O
- ゼロ/ポイント
- キルジョイ
- アラームボット
- ロックダウン
- レイズ
- ブラストパック
- ブームボット
- スカイ
- シーカー
- トレイルブレイザー
- ソーヴァ
- オウルドローン
- リコンボルト
- ヨル
- ゲートクラッシュ
- フェイクアウト
武器のアップデート
スペクター
「スペクター」は中射程から長射程では強すぎて、個別購入では
アレスのように他の選択肢を排除しているように思われます。
- そこで「スペクター」に第3のダメージ距離を追加し、射程を見直しました。アップデート後の射程とボディーショットのダメージは以下の通り。
- 0-15m、26ダメージ
- 15m-30m、22ダメージ
- 30m以上、20ダメージ
- 参考:従来の距離とダメージは以下の通り。
- 0-20m、26ダメージ
- 20m以上、22ダメージ
不具合修正
- フェニックスが「衰弱」状態で「ラン・イット・バック」発動中にキルされた後、短時間の間ヴァイパーがフェニックスを「衰弱」させられない不具合を修正
- マップ「アイスボックス」の黄色い箱の近くにあるガラスパネルにサイファーが「トラップワイヤー」を設置できない不具合を修正
- 敵の「スパイカメラ」や「タレット」がサイファーの「トラップワイヤー」を発動させることがあった不具合を修正
- 敵のナイフがチェンバーの「ランデヴー」のテレポートアンカーにダメージを与えられない不具合を修正
- 「ブームボット」がヨルの「ゲートクラッシュ」のビーコンと接触した際に爆発する不具合を修正
そのほか、モードのアップデートとして「スイフトプレイ BETA」の開催も発表されています。こちらの詳細を含む2022年年末のイベントスケジュールについては、こちらの記事をご確認ください。
- タイトル:VALORANT(ヴァロラント)
- 発売日:2020年6月2日
- 対象機種:PC(Riot Games)
Source:VALORANT
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