Ubisoftの『Rainbow Six Siege（レインボーシックス シージ）』競技シーンでは、日本でもプロ8チームによる「RJL 2023」がスタートしました。この記事ではグループステージDAY1とDAY2の結果をお届けします。
3月18日と19日の2日間で8試合を消化し、VARRELとCrest Gaming Lstがそれぞれ2連勝に成功。各グループで首位となり、続くノックアウトステージに向けて有利な地位を暫定確保しました。
『R6S』日本プロリーグ「RJL2023」グループステージが進行中
「RJL 2023」の大きな特徴は、5月に開催される世界大会シックスメジャーに、日本チームにも直接出場枠が用意されている点です。オープン予選からの出場ルートも含めると、合計3チームがメジャーに出場可能という、日本勢が世界に向けてアピールする大きなチャンスが訪れています。
この世界大会への出場権をめぐり、3月18日からはプロ8チームを2つのグループに分けてのグループステージが開戦。各グループの上位3チーム、計6チームが次のノックアウトステージに進出するという流れです（RJL 2023の構成はこちらの記事もご参考ください）。
グループステージDAY1およびDAY2の結果、グループAではCrest Gaming Lstが、グループBではVARRELがそれぞれ2連勝に成功し、各グループの暫定首位を確保しました。RJL 2023のシーズン1は、3月25日のDAY3がグループステージ最終日となる短期決戦となるため、これでCGLとVARRELは既にノックアウトステージへの出場権も確保したことになります。
DAY1：チャンピオンSCARZは白星スタート
- グループステージDAY1の結果
- SCARZ vs NORTHEPTION：8-7（クラブハウス）
- Crest Gaming Lst vs FAV gaming：8-6（クラブハウス）
- VARREL vs IGZIST：8-7（高層ビル）
- CYCLOPS athlete gaming vs FNATIC：7-3（カフェ）
「RJL 2023」の開幕を飾ったのは、2022年のチャンピオンチームSCARZと、入替え戦を制してトップリーグに戻ってきたNORTHEPTIONのマッチアップでした。
SCARZは、Fishlike選手がメインロースターに復帰、コーチにはBlueno4ronandes氏を迎えての新シーズンを迎えますが、防衛から入った対戦相手NORTHEPTIONには苦戦にまわる展開となり、2-5とリードされます。
しかしタイムアウトを挟んでからは、防衛での巻き返しに成功。開幕戦からオーバータイム・フルラウンドに突入する激闘の中、SCARZは最終盤に地下攻撃を成功させた後、続いて2階ジム・ベッド防衛もしのぎ、最終スコア8-7で重要な初戦をどうにか勝利で終える事に成功しました。
オーバータイム連発も、CAGが違いを見せる
「RJL 2023」のDAY1は、出場プロ8チームがそれぞれロースター変更をして日が浅いこともあってか、互いに探りを入れながらチャンスを見出していくような熱戦の連続となりました。
第2試合のVARREL vs IGZISTは8-6。CGL vs FAVは8-7と、3試合連続でオーバータイムが発生。そんな中、一方ではFAVのSironeko選手が20キルの活躍を見せるなど、注目選手たちも自らのスキルを披露しました。
DAY1の第4試合はFNATIC vs CAG。共にゲーム内アイテムをリリースしたばかりのティア1対決は、「カフェ」を舞台に行われました。
シックスインビテーショナル後にCAGに新加入したChibisu選手は、CAGデビューとなるこの戦いで、第1ラウンドからいきなりクワッドキルの活躍を見せました。CAGはさらに持ち前の破壊力と、「FNATICの裏取り警戒が不十分」という読みが機能し、3-6でマッチポイント。最後は往年のCAGカフェを思わせる飛び出しキルを見せ、3-7でのレギュラータイム勝利を飾りました。
DAY2：VARRELとCGLが強みを発揮し2勝
- グループステージDAY2の結果
- FAV gaming vs NORTHEPTION：2-7（高層ビル）
- CYCLOPS athlete gaming vs IGZIST：5-7（クラブハウス）
- FNATIC vs VARREL：4-7（カフェ）
- SCARZ vs Crest Gaming Lst：4-7（山荘）
オーバータイム続きのDAY1でしたが、翌日のDAY2では一転して、昨シーズンからの強みを発揮できたチームが活躍する結果となりました。
第1試合のFAV vs NORTHEPTIONでは、Nina選手らNORTHEPTIONの遊撃担当がFAVの進行をしっかり遅らせる戦い方が刺さり、1-5で大量リードして攻防交代。NORTHEPTIONはそのまま2-7でFAVの新ロースターを圧倒しました。
DAY1で唯一3ポイントを計上したCAGは、IGZISTとのクラブハウスでの戦いに臨みます。しかしここではIGZISTが優勢。新加入のSolty選手がバランス感を高めることに貢献しつつ、攻撃力ではMaavi選手やVbort選手が今年も変わらぬ強さで活躍。IGZISTはCAGに対し5-7と、見事な戦いぶりで3ポイント獲得に成功しました。
第3試合。DAY1で相手チームから課題を提示されたFNATICは、DAY2では再び「カフェ」を舞台にしてVARREL（前DONUTS USGロースター）と対戦します。しかしこの日はCGLからVARRELに加入したOkOmEsH選手が、攻撃IGLとして予測不可能な素早いエントリーと、巧みなエイムでFNATICを翻弄し、たちまちスコアを0-4とします（試合クリップ）。
FNATICからはLily選手や、新加入のMaou選手が防衛で貢献し（試合クリップ）、2-4で攻防交代。攻撃に入ってからはMag選手やNo2選手が実力を見せつつ4-5まで寄せることに成功しましたが、VARRELはどうにか耐え抜き、DAY2の試合も4-7での勝利で終えました。
DAY2最後の試合はSCARZ vs CGL。巧みにエリアを制圧しながら囲んでくるSCARZに対し、CGLはWh1skey選手や、新加入のTyopi選手が個人技でクラッチを決め、あと一歩のところまで迫るSCARZをことごとく押し返します（試合クリップ）。
ラウンドスコア4-4となったところでSCARZはタイムアウトを取り、仕切り直そうと試みますが、対してこのSCARZからCGLに移籍したばかりのLuA選手が力を発揮し、元チームメイトたちの意図を阻み続けます。さらに第10ラウンドでは、CGLはSens（センズ）やGrim（グリム）ら、世界でもまだ研究の少ないオペレーターを活かした新奇な攻撃を成功させ、4-6と先にマッチポイントを獲得すると、次のラウンドも制して4-7。チャンピオンチームSCARZを相手に、誇れる2連勝を掴み取りました。
短期決戦、グループステージは早くも最終節へ
「RJL 2023」のグループステージはラウンド＆ロビン形式で、早くも来週のDAY3が最終節となります。
DAY2終了時点では、CGL、NORTHEPTION、VARREL、IGZISTがノックアウトステージの出場を確定させており、DAY3では、残る2チームと両グループの順位を確定させることになります。グループでの順位が高いほどノックアウトステージで有利な地点からスタートできるため、こちらも同様に重要です。
3月25日からはオープン予選も始まり、メジャー出場権を懸けた日本国内全チームの戦いが本格化しますが、まずはRJLグループステージDAY3を、1つの節目として注目しましょう。
- DAY3のマッチアップ：3月25日開催
- SCARZ vs FAV gaming（午後4時10分スタート予定）
- Crest Gaming Lst vs NORTHEPTION（午後5時30分スタート予定）
- FNATIC vs IGZIST（午後6時50分スタート予定）
- CYCLOPS athlete gaming vs VARREL（午後8時20分スタート予定）
- ※全試合BO1
「RJL 2023」は引き続きX-MOMENTおよびシージ公式Twitchチャンネルで配信中。見逃した方も、X-MOMENTのチャンネルでぜひ配信ログをチェックしてみてください。
Source: X-MOMENT
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ないわー