『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』の開発で知られるRespawn Entertainmentは、ウィスコンシン州マディソンに『エーペックスレジェンズ』専用の3つ目の開発スタジオを設立したことを発表しました。
スタジオを率いるのはRyan Burnett氏。『コール オブ デューティ』開発スタジオの1つであるRaven Softwereで10数年のキャリアを積んできたベテランです。設立の背景には、新コンテンツの開発を手がける人員を増やしつつチーム全体の健康に配慮したい意図があり、10年以上の長期的な視野に立っていることがスタジオCEOから明かされています。
『エーペックスレジェンズ』の開発をサポートする新スタジオ設立
Respawn Entertainmentはロサンゼルスに拠点を持つゲーム開発スタジオで、現在は『エーペックスレジェンズ』のサービス継続のほか、新作として『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』の4月28日のリリースを控えています。
2019年に第2スタジオをバンクーバーに設立したRespawnですが、現地時間2023年3月20日付けで、『エーペックスレジェンズ』の開発をサポートする第3スタジオを、ウィスコンシン州マディソンに設立したことを公式サイトにて発表しました。
この新スタジオは別のチームとして別作品を手がけるのではなく、現在も活動中のエーペックスの開発チームを、別の土地を拠点にして拡大したものとなります。
マデイソンスタジオを率いるのはRyan Burnett氏。同じマディソンにあるActivision傘下のゲーム開発スタジオRaven Softwareで、直近では『CoD:ウォーゾーン』など、『コール オブ デューティ』シリーズの開発に十数年携わってきた人物です。
モバイル版は終了が決まったが…
2つの離れた土地間でエーペックスのコンテンツを開発するとなると、やはりチーム内の連携が懸念されます。
実際のところFerreira氏によると、バンクーバーにスタジオを設立した当時も、別々のチームが、目標は似通っていても個別に活動するという形態を想定していそうです。
しかし2020年から本格化した新型コロナウイルス感染症の流行によって、結果的にリモートワークの仕組みが整えられたことで、離れた場所にいる複数のチームを1つにまとめて運営できるようになったそうです。過去数シーズンのエーペックスも、そのようにリモートで連携しながら開発されてきたとのこと。
一方でシーズン16リリース前には、(開発スタジオは異なるものの)モバイル版である『エーペックスモバイル』のサービス終了が発表され、コミュニティを動揺させる出来事がありました。また、バトンルージュのEAスタジオが突如解散され、『エーペックスレジェンズ』のテストを担当していたスタッフ200人以上が解雇されたとも報じられました。
モバイル版について、スタジオのバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのGreg Wilson氏は、次のようにコメントしています。
「私の見解では、このゲーム(エーペックスモバイル)は優れたモバイルゲームであり、モバイルシューティングゲームの中でも最高傑作の1つであると思っています」と述べたうえで、「プレイヤーが受け取るにふさわしいクオリティレベルで、このゲームを継続することができなくなったため、サービス終了となったんです」
こうした状況下でRespawnの方ではスタッフを拡充させることについては、「リソースを追加することで、プレイヤーを引き付け、ゲームを進化させ、改善し続けることができる」としています。
エーペックスは10年から15年以上は続く
エーペックスが90日単位で大型アップデートをリリースしている一方で、新コンテンツの開発には膨大な時間や人員が必要です。
この点についてスタジオCEOで共同創設者であるVince Zampella氏は、エーペックスが世に出たばかりの2019年から、スタッフの生活の質(クオリティオブライフ)を優先しており、超過労働も求めておらず、それが原因でコンテンツの質を落として欲しくもない旨をコメントしています(gameindutsty.bizより)。
今回の新スタジオ設立に関してもZampella氏は、新コンテンツのクオリティを維持しつつ、スタッフの健康にも配慮した結果であることをうかがわせています。
「私たちは長期の視野に立っているので、チームの健康は絶対的な最優先事項です。私たちは、『エーペックスレジェンズ』が10年や15年、あるいはそれ以上続くフランチャイズと信じていますし、それを実現するのを楽しみにしています。そのためには、すべてを前倒しにして、自分自身を燃え尽きさせ、長期的な視野での準備ができないようではいけないのです」
プレイヤー人口もまだまだ増加傾向?
既に10年以上先のことを考えているRespawnの人々ですが、実際のところ『エーペックスレジェンズ』のプレイヤー人口は、シーズン16時点でどのように推移しているのでしょうか。
全プラットフォーム合算データは公開されていないものの、Steam版『エーペックスレジェンズ』のプレイヤー数のみ、トラッキングテータサイトSteam Chartsでその傾向を垣間見ることができます。
Steam Chartsによると、Steam版のエーペックスはシーズン16スタート時の2月に、平均プレイヤーとピークプレイヤー(同接最大数)が新記録を更新。3月の平均プレイヤーはさらに27万人に増え、最高記録を更新し続けています。
シーズン16「大狂宴」は新レジェンドが登場しない初の大型アップデートで、新コンテンツとしては「チームデスマッチ」モードや、新武器ネメシスが追加されたくらいでした。
それでもなお人口が増加したのは、既存レジェンドたちのクラスシステムを刷新し、バランス調整を重視。初心者向けチャレンジや、カジュアルモードをまとめた「ミックステープ」プレイリストの導入など、新規とベテラン両方がプレイしやすい環境を整備したことが功を奏したのかもしれません。
今のところ好調にコミュニティが拡大している『エーペックスレジェンズ』ですが、10年後はどのような姿になっているのでしょうか。引き続きシーズン17以降の展開が気になるところです。
Source: Respawn, gameindustry.biz
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コメント
コメント一覧 (3件)
世紀末な状態なのに10年いけるのか?
YouTubeでも堂々とチート宣伝する奴、チーターor隠れチーター、Switchサーバーにグリッチで入る、コンバーター、チーミングとかやりたい放題状態なのにバグで音がきこえないの直さないしゲームとして成り立ってないんだよな
「信じてる」とか感情論を言うようになったら終わりの始まり。15年どころか、15ヶ月がギリギリ。
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