Epic Gamesの『Fortnite(フォートナイト)』では、無料アドオン機能である「クリエイティブ2.0」がベータ版公開後から話題になっており、従来の『フォートナイト』の枠組みを超えたゲーム体験が多くのプレイヤーを引きつけています。
しかしここには『コール オブ デューティ』シリーズなど、他社のゲームにそっくりなコンテンツもあり、自由度が高すぎる面もありました。こうしたコピーマップに、CoDシリーズを手がけるActivisionは著作権侵害を主張。現在はゲーム内から削除されています。
「クリエイティブ2.0」の革新的な自由度
クリエイティブ2.0の中核を成す「Unreal Editor for Fortnite(UEFN)」では、「フォートナイト クリエイティブ」とそのすべてのアセット組み合わせることで、オリジナルなマップを自由に作成・共有することができます。
『フォートナイト』本体に無いアセットすら持ち込むことができる点から、公開後から多くのクリエイターを引きつけ、独自ルールによるさまざまなマップが公開されているところです。
さすがに「自由すぎた」ためポリシー改訂
従来の「フォートナイト クリエイティブ」以上の自由度である点が高く評価されているこの「クリエイティブ2.0」ですが、実際にはやや「自由すぎる」ところがあります。
たとえばActivisionの『コール オブ デューティ』シリーズから、対戦マップの「Rust」や、バトロワマップの「Rebirth Island」、ゾンビモードなど、まったく別企業のゲームタイトルのコンテンツさえも『フォートナイト』の中に再現することができていました。当然元は『フォートナイト』なので、あらゆるデバイスで無料で遊べてしまいます。
CoD以外にも、ロックスター・ゲームスの『グランド・セフト・オート』シリーズを模したものや、日本のマンガ・アニメ作品「進撃の巨人」を(勝手に)ゲーム化したものも見られ、一線を越えた感があります。
クリエイティブ2.0の人気を受け、『フォートナイト』では3月末に同接プレイヤー数が推定でも150万人を突破したことが確認されています。その一方、UEFNのポリシーアップデートが実施され、著作権侵害にあたるコンテンツを公開したりSNSでシェアした場合、永久BANもあり得る旨がクリエイターに向けて警告されました。
CoD風フォートナイトも著作権侵害で削除される
こうした流れの中で、Activisionも米国のDMCA(デジタルミレニアム著作権法)に基づき、これらのコンテンツの著作権侵害を訴えたことをJake Luckyなどが伝えています。ゲーム内からは既に、クリエイティブ2.0で作成した『コール オブ デューティ』風のコンテンツは削除されています。
CoD風のフォートナイトのクリエイターの1人であるMist Jawaも、こうした著作権侵害の恐れのあるコンテンツは今後作成せず、関連する動画やツイートも削除したことを明言しました。
他のゲームタイトルのコンテンツまで『フォートナイト』に再現できてしまうと、プレイヤーを奪われる恐れもあるため、競合するバトロワタイトル『ウォーゾーン』を手がけるActivisonの訴えは正当なものと言えるでしょう。
しかし、著作権侵害は論外とはいえ、今回の件があっても「クリエイティブ2.0」の魅力そのものは損なわれません。『フォートナイト』系のコンテンツクリエーターたちは今後どのようなオリジナル・コンテンツを生み出してくれるのか、提供者であるEpic Gamesの発展とともに楽しみにしたいところです。
Source: Twitter, YouTube
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コメント
コメント一覧 (4件)
お前死にたい!
誰でも作れるモードで誰かが作って問題になるとかなんかアホらしい
これ公式じゃなくて一般プレイヤーが作ったってのがポイント。
これからの有料ゲーはUEFNで再現されるかどうかでクオリティの基準ができそう。
グレーゾーンというか、この辺不透明にしておいて後々度が過ぎてきたり荒野行動みたいなことになっても困るだけだから早めに公式からアウト出すのは良いと思う